最終更新日: 2020.07.30 公開日: 2020.07.31
資産運用

複利効果について ― 分配型投資信託は本当に得か?

執筆者 : 浦上登

皆さん、単利と複利という言葉をご存じですよね。資産運用をする際に、元本が生み出した金利を払ってしまい、その後の運用に活用しない方法を単利、元本が生み出した金利をさらに元本に組み入れて、その後の運用に生かす方法を複利といいます。
 
以前は銀行預金でも複利で増える商品がありましたが、今ではほとんどありません。それでも投資の世界では、複利効果という言葉は今でも生きています。
 
具体的には、投資信託で生じた配当や分配金をそのまま受け取らず、元本に加えて再投資をする方法です。「分配金再投資型」投資信託と呼ばれており、複利効果が期待できます。
 
それに対して「毎月分配型」投資信託は、毎月分配金を受け取れますが、複利効果はありません。この記事では、投資における重要ポイントである複利効果について解説してみたいと思います。
 
浦上登

執筆者:

執筆者:浦上登(うらかみ のぼる)

サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
 
早稲田大学卒業後、大手メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超える。その後、保険代理店に勤め、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。
 
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表、駒沢女子大学特別招聘講師。CFP資格認定者。証券外務員第一種。FPとして種々の相談業務を行うとともに、いくつかのセミナー、講演を行う。
 
趣味は、映画鑑賞、サッカー、旅行。映画鑑賞のジャンルは何でもありで、最近はアクションもの、推理ものに熱中している。

https://briansummer.wixsite.com/summerarrow

詳細はこちら
浦上登

執筆者:

執筆者:浦上登(うらかみ のぼる)

サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
 
早稲田大学卒業後、大手メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超える。その後、保険代理店に勤め、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。
 
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表、駒沢女子大学特別招聘講師。CFP資格認定者。証券外務員第一種。FPとして種々の相談業務を行うとともに、いくつかのセミナー、講演を行う。
 
趣味は、映画鑑賞、サッカー、旅行。映画鑑賞のジャンルは何でもありで、最近はアクションもの、推理ものに熱中している。

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銀行預金における複利効果

話を分かりやすくするために、まずは例として、毎年一定の金利で複利運用した場合の銀行預金での複利効果を説明しましょう。
 
銀行預金の場合、利率は決まっているので、何年先にいくらに増えるかが計算できます。100万円を年利3%で3年間、単利運用した場合と複利運用した場合とを比較してみます。
 
単利運用:
100万円×(1+0.03×3)=109万円
複利運用:
100万円×1.03^3=109.27万円
 
このように複利運用した場合は、単利運用と比べ、100万円当たり2700円増加します。
 

投資信託における複利効果とは?

投資信託における複利効果は、株式の運用益を契約者に分配せず、再投資に回すことによって得られます。
 
投資信託の場合、元本の増加率は一定ではないので銀行預金のような計算はできませんが、銀行預金と同様、複利効果で投資額の増加率が加速します。
 

長く持ち続けるほど複利効果は大きくなる

複利効果は長く持ち続けるほど大きくなります。以下の表・グラフを見て分かるように、時間がたてばたつほど増加率の差は大きくなります。

※筆者作成
 

利率が大きいほど複利効果は大きくなる

以下の表・グラフで分かるとおり、利率を5%にした場合はさらに増加率が増すことになります。

※筆者作成
 

投資信託の場合も同じ

長く持ち続けるほど複利効果は大きくなる、そして、増加率が大きくなるほど複利効果は大きくなるということは、利率が一定ではない投資信託の場合でも同じです。
 
毎月分配金をもらえる投資信託を買うよりは、分配金を出さず、運用益を再投資に回す投資信託を買った方が長期間持ち続けることのメリットが大きいといえます。
 
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

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