更新日: 2022.02.10 資産運用

上昇率の大きいインデックス・ファンドを買うには、どうしたらいいの? その2

執筆者 : 浦上登

上昇率の大きいインデックス・ファンドを買うには、どうしたらいいの? その2
「その1」では、インデックス・ファンドの代表格であるS&P500とMSCIコクサイのファンドの構成と、その特徴について説明しました。
 
今回は、それぞれのインデックス・ファンドに2020年初めから2021年末まで積立投資をした場合の両者の利益率の比較と、その差がつく理由について説明したいと思います。
 
浦上登

執筆者:浦上登(うらかみ のぼる)

サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

東京の築地生まれ。魚市場や築地本願寺のある下町で育つ。
 
早稲田大学卒業後、大手メーカーに勤務、海外向けプラント輸出ビジネスに携わる。今までに訪れた国は35か国を超える。その後、保険代理店に勤め、ファイナンシャル・プランナーの資格を取得。
 
現在、サマーアロー・コンサルティングの代表、駒沢女子大学特別招聘講師。CFP資格認定者。証券外務員第一種。FPとして種々の相談業務を行うとともに、いくつかのセミナー、講演を行う。
 
趣味は、映画鑑賞、サッカー、旅行。映画鑑賞のジャンルは何でもありで、最近はアクションもの、推理ものに熱中している。

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それぞれのインデックス・ファンドの直近2年間の上昇率比較

まずは、S&P500とMSCIコクサイを毎月一定額ずつ(ドルコスト平均法)、2020年1月から2年間購入した場合の成果を比較してみます。
 

S&P500インデックス・ファンドの購入実績

S&P500インデックス・ファンドの購入実績は図表1のとおりで、2年間の平均買付単価は1万3330円となります。
 
【図表1】

※筆者作成
 

MSCIコクサイの購入実績

一方、MSCIコクサイの購入実績は図表2のようになり、2年間の平均買付単価は1万4521円です。
 
【図表2】

※筆者作成
 

両者の利益率の比較と、利益率に差がついた理由

S&P500とMSCIコクサイの両ファンドを、2022年1月7日に売却した場合の利益率を比較したのが図表3です。
 
【図表3】

※筆者作成
 
利益率はS&P500の42.4%に対し、MSCIコクサイの場合で37.0%と、約5%の差がついていますが、利益率に差がついた理由は、インデックス・ファンドにおける米国株の比率の違いということができます。
 
S&P500は米国株が100%であるのに対し、MSCIコクサイにおける米国株の比率は70%強で、残りはカナダ、欧州、アジア・オセアニアの株となっています。つまり、構成比率の違いが上昇率に差をつけたということになります。
 
現在、米国の企業の株価の上昇率は、欧州やアジア・オセアニアの企業の株価の上昇率を上回っているので、このような結果になったということです。
 

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どんなインデックス・ファンドを選んだらよいか?

インデックス・ファンドには、米国中心のものだけではなく、全世界の株式を広く買い集めているもの、いわゆる「BRICs」(ブラジル、ロシア、インド、中国など)の株式を買い集めたものなど、さまざまな種類があります。
 
その時点における経済状況により、どの地域を狙うか、先進国・中心国・途上国など経済状況が違う国のうち、どの国を攻めるか、また資源を持つ国、工業やハイテクに強い国など、ターゲットとすべき地域や国はさまざまです。ターゲットによって、株価の上昇率も違ってきます。
 
現在、米国の企業の株価上昇率が他の地域より大きいといっても、将来はどうなるか分かりません。
 
今後どの地域の株価が上昇するのかを予想するのは困難ですが、ある程度の合理性をもって予想できたとしたら、それらの国の株式の比率が大きいファンドを購入することが、上昇率の高いインデックス・ファンドを購入するコツということができるでしょう。
 
出典
米国のインデックス・ファンドを毎月買ってドルコスト平均法の効果を検証してみた
上昇率の大きいインデックス・ファンドを買うには、どうしたらいいの? その1
 
執筆者:浦上登
サマーアロー・コンサルティング代表 CFP ファイナンシャルプランナー

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