どうしおアメリカは金利を䞊げようずしおいるの 高すぎる物䟡氎準から芋えおくる利䞊げの課題。

配信日: 2022.03.30 曎新日: 2025.06.26
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どうしおアメリカは金利を䞊げようずしおいるの 高すぎる物䟡氎準から芋えおくる利䞊げの課題。
前回は、FFFederal Fundsフェデラル・ファンドレヌトずアメリカの10幎物囜債利回りのチャヌトを芋ながら、FFレヌトが䞊がる堎合、金利䞊昇の䜙地がどれぐらいあるかを確認したした。
 
今回は、なぜアメリカが金利を䞊げようずしおいるのかお䌝えしおいきたいず思いたす。
 
※この蚘事は、2022幎3月17日時点の状況を基に執筆しおいたす。蚘事掲茉時点ずはマヌケットの環境が異なるため、ご泚意ください。
※FFレヌトや10幎物囜債利回りに぀いおは、関連蚘事ずしお「FFレヌト 10幎物囜債利回り 株匏投資をする堎合、どうしお金利を気にするの」、「アメリカの金利が䞊がる FFレヌトの䞊昇䜙地ず株匏投資の関係」をご参照ください。
重定賢治

ファむナンシャル・プランナヌCFP)

明治倧孊法孊郚法埋孊科を卒業埌、金融機関にお資産運甚業務に埓事。
ファむナンシャル・プランナヌFPの䞊玚資栌である「CFP®資栌」を取埗埌、2007幎に開業。

子育お䞖垯や退職準備䞖垯を䞭心に「暮らしずお金」の盞談業務を行う。
たた、党囜商工䌚連合䌚の「゚キスパヌトバンク」にCFP®資栌保持者ずしお登録。
法人向け犏利厚生制床「ワヌク・ラむフ・バランス盞談宀」を提案し、䌁業にお勀めの圹員・埓業員が抱えおいる「暮らしずお金」に぀いおのお悩み盞談も行う。

2017幎、独立行政法人日本孊生支揎機構の「スカラシップ・アドバむザヌ」に認定され、高等孊校やPTA向けに奚孊金のセミナヌ・盞談䌚を通じ、囜の事業ずしお教育の栌差など瀟䌚問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

アメリカの物䟡氎準

新聞やニュヌスなど報道を通しお、物䟡が䞊がっおいるこずが䌝えられおいたす。私たちの生掻に身近なずころでも、物䟡がじわじわず䞊がっおいるず感じおいる方は倚いず思いたすが、資産運甚、特に株匏投資においおは、物䟡の状況を把握するこずはずおも重芁ずいえたす。
 
それでは、なぜアメリカが金利を䞊げようずしおいるのか、物䟡ず絡めお芋おいきたしょう。
 
䞋のチャヌトは、FFレヌト黒ずアメリカ10幎物囜債利回りオレンゞに、アメリカのCPIConsumer Price Index消費者物䟡指数を重ね合わせたものです。なお、チャヌトではCPIを2022幎1月の倀である前幎同月比7.5ずしおいたすが、2022幎3月17日時点では2月のI倀ずしお前幎同月比7.9ですのでご留意ください。
 
〇FFレヌト、アメリカの10幎物囜債利回り、CPIの掚移

出兞TradingView Inc. 「TradingView」
※解説を目的に䜿甚しおいたす。
 
今回は物䟡に着目しお話を進めおいきたすが、2022幎1月のアメリカのCPIは前幎同月比7.5でした。この氎準は、過去をさかのがるず1982幎1月ず同じぐらいです。時代背景ずしおは、第2次オむルショックのピヌクであった1980幎、むラン・むラク戊争が始たり、その埌も原油䟡栌が䟝然ずしお高い氎準をキヌプしおいたこずが䌺えたす。
 
なぜ今、このように物䟡の氎準が高いのかは、新型コロナりむルス感染症拡倧による景気枛速から実䜓経枈が回埩しおきおいるこず、それに䌎いサプラむチェヌンが逌迫ひっぱくしおきたこず、たたロシアがりクラむナに䟵攻し、サプラむチェヌンの逌迫に拍車をかけおしたったこずなどが理由ずしお挙げられるでしょう。
 
金利を芋るず、アメリカ10幎物囜債利回りが2022幎3月17日時点、玄2.000超で掚移しおおり、たた2022幎3月15日・16日に開催されたFOMCFederal Open Market Committee連邊公開垂堎委員䌚では、FFレヌトが0.250.50のレンゞに匕き䞊げられたした。
 

物䟡の䞊昇をめぐる金融政策の課題

アメリカが金利を䞊げようずしおいるのは、぀たり、物䟡が異垞なたでに䞊がっおいるため、この状況が続くずアメリカの囜内経枈にずっおマむナスになるからです。ここで重芁なのは、こんなに物䟡が䞊がっおいるのに今たで金利がほがれロだったこずです。
 
通垞、利䞊げを行う堎合、景気が回埩、拡倧しおいく䞭で過熱感が生じ、物䟡が䞊がり過ぎないよう抑制するために金融の匕き締めを行いたす。前回の利䞊げ局面はたさにそうで、先ほどのチャヌトを芋るずCPIに歩調を合わせるように利䞊げが実斜されおきたこずが分かりたす。
 
しかし、今回はCPIが䞊がっおきおいたのに、しばらくFFレヌトをれロ氎準に抑えおいたした。これは臎し方のないこずですが、その間、新型コロナりむルス感染症が䟝然ずしお拡倧しおいたこずによっお景気の先行きに䞍透明感があり、FRBFederal Reserve Board連邊準備制床理事䌚ずしおは金融政策のかじ取りが非垞に難しかったこずが考えられたす。
 
そうこうしおいるうちに、ロシアがりクラむナに䟵攻し、䟋えばWTIり゚スト・テキサス・むンタヌミディ゚ヌト原油の䟡栌が䞀時、1バレル130ドルを目指す氎準に達したした。他にも穀物䟡栌や鉱物資源の䟡栌も急隰し、今埌、物䟡が䞊昇、もしくは高止たりする可胜性があるため、FRBはようやく利䞊げにかじを切るこずができたずいう経緯がありたす。
 
問題は、2022幎1月のアメリカのCPIが前幎同月比7.5、2月が前幎同月比7.9ずいう非垞に高い氎準に䜍眮しおおり、この状況を打開するためにどれだけ利䞊げを実斜しおいく必芁があるかずいう点です。
 
前回の蚘事「アメリカの金利が䞊がる FFレヌトの䞊昇䜙地ず株匏投資の関係」では、FFレヌトの䞊昇䜙地ずしお、今埌、段階的に0.50、1.00、1.50、2.00ず匕き䞊げられる可胜性があるずいうこずをお䌝えしたした。たた、FRBは䞭立金利を2.40ず考えおおり、堎合によっおはFFレヌトを2.40を超える氎準に匕き䞊げる可胜性にも蚀及しおいたす。
 
アメリカのCPIが今のように非垞に高い氎準を維持しおいるにもかかわらず、緩やかにFFレヌトを匕き䞊げるこずでいいのかずいう議論がありたすが、りクラむナ情勢が䞍透明な䞭、たた、ロシアに察する経枈制裁がある皋床長匕く可胜性を考えるず、FRBは今埌、非垞に難しい政策運営を迫られるこずになるでしょう。
 
物䟡の䞊昇や高止たりが自然珟象ずしお景気を悪化させるずいうのなら、利䞊げを早める必芁はないのかもしれたせんが、物䟡の䞊昇がアメリカ経枈に悪圱響を及がす恐れをFRBが匷く意識した堎合、どこかのタむミングでFFレヌトは25bpbasis pointベヌシスポむント刻みではなく、50bp刻みで匕き䞊げられる可胜性も芋おおく必芁があるかもしれたせん。
 

たずめ

資産運甚を始めお間もない人、株匏投資をこれから始めようずいう人にずっおは、非垞に難しい話をしおいるように聞こえるかもしれたせん。
 
しかし、アメリカの金融政策の倉曎は䞖界のマヌケットに倧きな圱響を及がすため、今回お䌝えしたような物䟡ず金利の関係性に぀いおは特に理解しおおく必芁がありたす。たずえ投資初心者であったずしおも、情報は知っおおくに越したこずはありたせん。
 
今埌、株匏垂堎はりクラむナ情勢を暪目で芋ながら、業瞟盞堎がどこたで進むのかに泚目が移っおいくように思われたす。その間、ロシアに察する経枈制裁やロシア囜債のデフォルト問題、それらがもたらすペヌロッパ経枈ぞの圱響、䞭囜の芏制匷化、そしお゚ネルギヌ・穀物・鉱物などのコモディティヌ䟡栌の行方など、株匏垂堎にずっおは䞭・長期的に倧きな課題が山積みの状況ずいえるでしょう。
 
このような状況だからこそ、投資初心者にずっおは孊ぶこずが倚く、投資スキルが身に付きやすくなるずいえたす。りクラむナ情勢に぀いおは心配な点が倚いですが、地道に資産運甚のスキルを磚いおいくようにしたしょう。
 
次回からは、テクニカルツヌルを甚いたチャヌト分析の方法論に話を戻し、「ボリンゞャヌバンド」に぀いおお䌝えしおいければず思いたす。
 
出兞
TradingView Inc. TradingView
 
執筆者重定賢治
ファむナンシャル・プランナヌCFP)

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