更新日: 2023.06.27 NISA

【2024年から新NISA】2023年中に始めたほうがいいの?

【2024年から新NISA】2023年中に始めたほうがいいの?
つみたてNISAは、2018年から始まった少額投資非課税制度です。一般NISAに比べると少額から始めることができ、長期間かけて資産形成できることなどから幅広い年代に人気がある投資方法でした。
 
そして、2024年からNISAのシステムが大きく変わります。これからNISAやつみたてNISAを始めようと思っている方のなかには、来年まで待ったほうがよいのか悩む方もいるでしょう。
 
そこで本記事では、新しいNISAの概要やつみたてNISAと新しいNISAは併用ができるかどうかなどを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

新しいNISAとは何か

新しいNISAは、従来のNISAと比べて以下のような点が改変されます。
 

・非課税保有期間が無期限化
・口座開設期間が恒久化
・つみたて投資枠と成長投資枠を併用可能
・非課税保有限度額は全体で1800万円(成長投資枠は1200万円で、枠の再利用が可能)

 
今まで、5年間だった非課税期間が無期限になり、口座開設期間も恒久化したことで、より多くの方が参入しやすくなりました。
 
なお、すでにNISAやつみたてNISAを利用している方は、新しいNISAに移行することはできません。何の手続きをしなくても自動的に、同じ金融機関で新NISAの口座が設定されます。
 

【PR】資料請求_好立地×駅近のマンション投資

【PR】J.P.Returns

おすすめポイント

・東京23区や神奈川(横浜市・川崎市)、関西(大阪、京都、神戸)の都心高稼働エリアが中心
・入居率は99.95%となっており、マンション投資初心者でも安心
・スマホで読めるオリジナルeBookが資料請求でもらえる

新しいNISAと従来のNISAは併用が可能

旧来のNISAやつみたてNISAは、2024年から始まる新しいNISAは別物と考えましょう。買い付けも、新しいNISAが始まるまでは古いNISAで行えますが、新しいNISAが始まるとできなくなります。
 
なお、新しいNISAと従来のNISA・つみたてNISAは併用が可能です。従来のつみたてNISAは、年40万円まで20年間の非課税期間があるわけですから、2023年に口座を新たに開設した場合、20年間非課税枠を増やせます。少しでも投資をした利益に対する非課税枠を拡大したい場合は、併用がおすすめです。
 
なお、従来の一般NISAは年間120万円まで非課税枠がありますが、非課税期間が5年と短いです。したがって長期にわたって非課税枠を保持したい場合は、従来のつみたてNISAがおすすめです。
 

【PR】SBI証券のNISA(ニーサ)

SBI証券のNISA(ニーサ)

おすすめポイント

【NISA】
・投資できる商品が多い
・NISA口座での国内株式 売買手数料0円
【つみたてNISA】
・幅広い投資信託ラインナップ
・100円から積立がスタートできる

新しいNISAと従来のNISAを併用するメリット・デメリット

新しいNISAと従来のつみたてNISAを併用する最大のメリットは、非課税枠が増えることです。投資を行って利益が出た場合、利益に対し20.315%の税金がかかります。
 
例えば、投資で100万円の利益が出た場合は、約20万円の税金がかかるのです。元本を下回った場合は税金がかかりませんが、それでも投資がうまくいっているほど税金が高くなる傾向にあります。しかし、非課税枠で運用すれば税金がかかりません。少しでも多くのお金を投資に回したい場合は、併用がおすすめです。
 
一方、デメリットとしてはロールオーバーができないことです。ロールオーバーとは旧来のNISAで行われていた方法で、非課税期間が終了したあとに、翌年の非課税投資枠へ移管することを指します。2024年に新しいNISAがスタートすれば、ロールオーバーができなくなるので、非課税期間が終わったら一度現金化するか、課税枠に移さなければなりません。
 
運用がうまくいかなかった場合、併用するメリットはほとんどなく、最初から新しいNISAにすべての資金を入れたほうがよいこともあるでしょう。
 

メリット・デメリットを考えてNISAの始めどきを決めよう

投資は、事前の勉強はもちろんのこと、運用資金が多いほど利益が出やすい傾向があります。旧来のNISAの非課税期間は5年で終わるため、利益があまり出ないまま非課税期間が終わる場合もあるでしょう。旧来のつみたてNISAは非課税期間が20年ありますが、そのときの経済状態によっては、新しいNISAに一本化していたほうが利益は出るケースもあります。
 
2023年度中に、新しいNISA口座は開設できます。2023年は経済状況をよく観察して旧来のつみたてNISAと新しいNISAを併用するか、新しいNISA一本で投資を行うか決めましょう。
 

出典

金融庁 NISAとは?
金融庁 新しいNISA
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集