「純金積立」は初心者でも始めやすいって本当？ メリット・デメリットは？

金投資と一言で言っても、現物購入や投資信託など数多くの種類があります。そのなかの一つである純金積立は、初心者でも始めやすいと言われており人気がありますが、どのような仕組みなのか分からない方も多いでしょう。
 
本記事では純金積立とは何か、仕組みやメリットなどを解説します。純金積立を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

純金積立とは？

純金積立とは、毎月一定の金額か一定量の金を、継続して購入する投資手法の一つです。一般的には銀行や証券会社、純金積立を提供する事業者と契約を行い、口座を開設して運用します。
 
純金積立は大きく分けて、毎月自身が定めた金額を支払う「定額積立」と、金の購入グラム数を決めて毎月購入する「定量積立」の2種類があります。また、お金に余裕がある際には、好きなタイミングで購入できる「スポット購入」も可能です。ただし、スポット購入は対応している会社と対応していない会社があるため、契約前に必ず確認を取りましょう。
 
金を積み立てたあとは、売却して利益を受け取るか現物を受け取るかなどの方法があります。利益をどのような方法で得るかどうかも考えて、自分に合うサービスを選んでみてください。
 

純金積立のメリット3つ

純金積立の主なメリットは、次に挙げる3つです。
 

●少額から始めやすい
●長期の資産運用に向いている
●価格変動リスクを軽減できる

 
純金積立は初心者が始めやすい投資手法として、多くの方に人気があります。以下で、それぞれのメリットについて解説しますので、純金積立の検討をしている方は、ぜひ参考にしてください。
 

少額から始めやすい

純金積立は、毎月1000円から始められるサービスもあることから、初心者でも手軽に始めやすい点が魅力です。まとまった資金がなくても投資を始められるため、取りあえず始めてみたいという方におすすめです。
 
ただし、サービスを提供する事業者ごとに最低金額が異なるため、契約前に必ず確認しましょう。
 

長期の資産運用に向いている

純金積立は「ドルコスト平均法」とよばれる手法で、金相場が低いときは多めに購入し、高いときは少量を購入します。また、無理のない金額で積み立てができることからも、長期の資産運用に向いていると言えるでしょう。
 

ご自身で金を保管しないで積み立てができる

純金積立は現物購入とは異なり、自分で金を保管しなくても積み立てが可能です。銀行の貸金庫や自宅で厳重に保管する必要がないため、金の保管にかかるコストやリスクを抑えられます。手軽に金投資を始めたい方にとって、純金積立はおすすめの投資手法です。
 

純金積立のデメリット2つ

純金積立は、メリットが多く非常に魅力的な投資手法の一つですが、一方でデメリットもあるので把握しておきましょう。純金積立の主なデメリットついて、以下の2つを紹介します。
 

●リアルタイム取引ができない
●手数料が発生することがある

 
純金積立の検討している方は、メリットとデメリットの双方を確認して、自分に合っているかどうか見極めましょう。
 

リアルタイム取引ができない

金はリアルタイムで価格変動しているものですが、純金積立はサービスを提供している事業者が発表している店頭小売価格でしか購入ができません。したがって、リアルタイム取引がしたい方は金ETFや株式など、取引所があいている時間を狙って取引を行いましょう。
 

手数料が発生することがある

純金積立は自身で金を保管する必要がないため、保管にかかるコストを抑えられます。しかし、純金積立の買い付けには手数料がかかるため、長期間積み立てをすればそれなりにコストがかかる点に注意が必要です。
 
手数料は購入金額の数パーセントが目安ですが、詳しい手数料率については各事業者のホームページなどで確認しましょう。
 

純金積立は初心者でも始めやすい

純金積立は数多くある金投資手法の一つであり、コツコツと積み立てができて初心者でも始めやすい点が大きな魅力です。しかし、リアルタイムで金の取引したい方や手数料が発生する点があるなど、デメリットがない訳ではありません。
 
ただし、初心者でも始めやすいですが、自分に合った事業者をみつけるためにも積極的に純金積立の情報を集めることをおすすめします。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー