更新日: 2024.01.22 株・株式・FX投資

FXには税金がかかる? 課税条件や支払う金額、確定申告について解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 柘植輝

FXには税金がかかる? 課税条件や支払う金額、確定申告について解説
「株式投資」や「投資信託」によって資産を増やそうという動きが日本でも進んできています。特にNISAやiDeCoは非課税枠を設けることで投資をしやすくするための国の制度で、多くの人が利用するようになりました。

このような資産を増やそうとする流れの中で、株式投資や投資信託とともに人気になっているのがFXです。しかし、「名前は聞いたことがあるけど何をするのかわからない」、「興味はあるけど少し怖い」といった人も多いのではないでしょうか? また、FXで利益が出た場合の税金の支払いについても気になるところです。

基礎として、FXとは「Foreign exchange」を略したもので、「外国為替証拠金取引」のことを指します。
それではFXとはどのようなものなのでしょうか? 本記事では、FXがどのようなものか、その概要とメリットやデメリットも含めて解説していきます。FXに関する税金についても紹介していくので参考にしてください。

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現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

FXはどのような取引?

FX(外国為替証拠金取引)とは通貨を売買することによって発生した差額によって利益を得る取引です。
 
例えば、円をドルに交換し、その後に円が高くなった時にドルを円に再度交換することで差額が発生します。最初の交換で120円1ドルだった場合、150円で1ドルになった時点で再度交換すると30円の利益が発生するという仕組みです。
 

利益を上げる方法「スワップポイント」

「スワップポイント」によって利益を上げる方法もあります。スワップポイントは2つの通貨間の金利差で差額を得るものです。例えば、金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買った場合にその差額分を受け取れます。
 

24時間取引が可能

株式投資は証券取引所が閉じていると原則として取引ができませんが、外国為替証拠金取引は24時間取引が可能です。そのため、好きな時間や隙間時間にも取引できる点も特徴の1つです。
 

FXはハイリスクハイリターンの取引も可能

FXは証拠金として預けた資金の数倍の取引も可能です。最大で25倍の取引ができ、ハイリターンを期待できます。
 
少ない資金で大きな取引ができるのもFXの特徴で、「レバレッジ」といいます。しかし、それと同時にリスクがあることも覚えておきましょう。場合によっては損をしてしまうこともあります。その際のリスクマネジメントが重要な取引です。
 

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FXの基礎知識

FXを始めるにあたって知っておきたい基礎知識としては、「外貨預金とは違うこと」、「収益を出す仕組み」、「損失が出てしまう恐れがある」、「FXは税金がかかる可能性がある」の4つです。
 
ここではFXの基礎知識について紹介していきます。
 

FXの基礎知識1:外貨預金とは違うこと

FXと似ている金融商品に外貨預金があります。外貨預金は日本円を外貨に換えて預金をする商品で、外貨に換えたタイミングの後に円安になると利益が発生する仕組みです。FXは日本円を外貨に換え、為替の変動があった際に日本円に戻すことで差額の収益が出るものなので、外貨預金と似ているように思えます。
 
しかし、FXは外貨預金と大きく違う点があります。外貨預金は預けた資金の中でしか取引ができませんが、FXは資金の数倍の取引ができるのです。少額の資金で大きな取引ができるので、資金が少ない人でも利用できるのが特徴となっています。
 

FXの基礎知識2:収益を出す仕組み

FXで収益を出す仕組みは2つあります。
 
1つ目は、2国間の通貨を売買し、価格が変動した際に再度売買することで差額分の収益を出す仕組みです。もっとも、価格が変動して最初の売買よりも通貨の価値が下がってしまうと損をしてしまうこともあります。為替レートによって収益を出すのが特徴です。
 
そして2つ目は、2国間の通貨の金利差で収益を出す仕組みです。スワップポイントやスワップ金利と呼ばれるもので、金利の高い通貨を買って金利の低い通貨を売ることで金利の差額分を受け取ることができます。
 
例えば、他国の金利が1%、日本が0.1%の場合に他国の通貨を買い、日本円を売る動きをすると考えます。この場合は、他国の金利の1%を受け取り、日本円の0.1%を支払うことになるので、金利差の0.9%をスワップポイントとして受け取れるのです。
 

FXの基礎知識3:損失が出てしまう恐れがある

FXを含む全ての投資は必ずしも利益を生むものではなく、損をしてしまうこともあります。為替レートは日々変動し、時には大きな損失になることもあるからです。
 
特に、レバレッジは大きな利益を得る可能性もありますが、同時に大きな損失を生むことも考えられます。そのため「リスクマネジメント」や多少の知識を持つことが重要です。
 
FXでは損失額を限定的にするストップロスを設定することもできます。利益と損失のバランスを管理することがFXをするうえで不可欠な要素です。
 
また、利益と損失に合わせて一喜一憂しすぎてしまうのも冷静な判断ができなくなってしまう原因になりかねません。ですので、FXやその他投資でも「必ず利益だけが上がる訳ではない」という前提を念頭においておきましょう。
 

FXは税金がかかる可能性がある

FXは税金がかかる可能性があります。収益が出た場合は「先物取引に係る雑所得等」として課税対象になるからです。
 
所得税と住民税の対象となり、合わせて20%に税金がかかります。また、2037年までは復興特別所得税が0.315%かかるので、20.315%の税金を支払わなければいけません。
 
もっとも、FXでかかる税金は損益通算をすることもできます。利益が出ると確定申告をすることになるので、後述の「FXは税金が必要?」、「FXで税金がかからない場合」、「FXで税金がかかってしまう場合」を参考にしてください。
 

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FXの始め方・流れ

FXを始めたいと考えている人の中には、始め方がわからず諦めてしまうといったケースも考えられます。しかし、FXは「FXをする会社を選ぶ」、「口座を開設し、入金」、「取引の開始」の3ステップで始められるので簡単です。
 
そこでここでは、FXの始め方・流れについて解説していきます。
 

STEP1. FXをする会社を選ぶ

FXをするためにはFX口座を開設する必要があります。FX口座はFXをするための専用口座で、FXを取り扱っている会社の中からご自身に合ったものを選びましょう。
 
FX口座の選び方としては手数料の安さや最小取引単位などを比較する方法があります。FXで手数料に相当するのが「スプレッド」です。
 
スプレッドは通貨ペア(売買する際の通貨のペア)によって決められていて、FXを取り扱っている会社によって異なります。取引したい通貨ペアがあるのか確認するだけでなく、スプレッドがいくらなのかも確認するようにしてください。
 
また、最小取引単位がいくらになっているのかもFX口座を選ぶうえで重要です。最小取引単位は取引をする際の最小の単位で、この単位が小さいほど取引の際に必要な資金を少なくできます。
 
例えば、最小取引単位が1ロット=1万ドルの場合、1ドルが150円だとすると150万円が最小の取引単位です。しかし、0.1ロット=1000ドルが最小取引単位の場合は、15万円から取引できます。
 
このように最小取引単位が小さいと少ない資金で取引ができるので、少ない資金からFXをしたい場合は最小取引単位が小さい会社を選ぶようにしましょう。
 

STEP2. 口座を開設し、入金

FXをする会社を選んだ後はFX口座の開設に移ります。FX口座の開設申込をおこない、本人確認をしてください。本人確認には本人確認書類とマイナンバーが確認できる書類を提出するのが一般的です。本人確認書類は原則運転免許証やパスワードなどの顔写真がわかるものが必要となります。
 
本人確認が終わった後は審査に移ります。審査に通れば口座の開設の完了です。口座の開設が完了したら入金をしてください。FXの取引をするには資金が必要です。FX口座に入金をすることで取引の準備が整います。
 

STEP3. 取引の開始

FX口座に入金をして取引の準備ができれば、取引をいつでも始めることが可能です。FXは24時間おこなえるので、休日や隙間時間でも利用できます。
 
初心者の場合は、少ない資金と低いレバレッジで始めていくのがおすすめです。FXは価格の変動で大きな損失を伴う恐れがあるので、リスクを最小限に抑えるためにご自身でできる範囲の資金とレバレッジを考えてください。
 

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FXのメリット

FXのメリットとしては、「取引がいつでもできて簡単」、「少ない資金で大きな取引もできる」、「スワップポイントで保有していても資産が増える」の3つが挙げられます。
 
ここではFXのメリットについて3つを紹介していきます。
 

取引がいつでもできて簡単

FXは取引の時間や場所を選びません。例えば、株式投資は証券取引所が開いている時にしか原則として取引ができないようになっています。
 
そのため、平日の昼間に仕事がある人や家事に追われている人は取引するのが難しいです。しかし、FXは外国為替市場が24時間開いているので、平日の仕事終わりや隙間時間に取引ができます。
 
また、「パソコンやスマートフォンで簡単に操作して取引」ができるので、場所を選ばない点もメリットです。特にスマートフォンであればいつでもどこでも取引ができます。仕事や家事などで忙しくて時間がない人にはおすすめの投資方法です。
 

少ない資金で大きな取引もできる

FXは前述のように、少ない資金でもレバレッジを高く設定することで大きな取引ができます。レバレッジは最大で25倍まで設定できるので、1万円の資金でしか取引ができない場合でも25万円として取引可能です。
 
大きな利益を得られる可能性がありますが、同時に大きな損失を生んでしまう可能性があるので注意してください。特に、「投資初心者」はレバレッジを高く設定してしまうとリスクが高いです。
 
リスクマネジメントが重要になるので、始めは少ない資金でレバレッジも低く設定することをおすすめします。
 

スワップポイントで保有していても資産が増える

FXは取引だけでなく、スワップポイントを保有しているだけでも資産が増える点がメリットです。2国間の金利差で資産が変動するので、ペアになっている2国間の通貨を保有しているだけで資産を増やすことが可能です。
 
低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買う動きで保有しているとスワップポイントを受け取れます。スワップポイントの付与されるタイミングにおいてポイントを受け取れるポジションで通貨を保有していると資産が増えるのです。
 

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FXのデメリット・注意点

FXはメリットも多く初心者にもおすすめの投資方法ですが、デメリットや注意点があります。特に「FXは取引で損をしてしまうことも」、「スワップポイントも損をする可能性がある」、「FXで利益が出た場合は税金を支払わなければいけない」の3つが注意点です。
 
そこでここでは、FXのデメリットについて3つを紹介していきます。
 

FXは取引で損をしてしまうことも

FXは取引で利益を得る可能性もありますが、それと同時に損をする可能性もあります。FXは24時間動き、想定とは違う動きをする場合もあるからです。そのため、リスクマネジメントが重要です。損切りをあらかじめ設定しておくストップロスを利用するなどして、損をすることも頭に入れておきましょう。
 
ストップロスは一定の価格になった際に売る、もしくは買うように注文しておくものです。損を限定的にすることができるので、大きく損をすることがなくなります。損切りが遅くなってしまうと損失が大きくなるので大変危険な状態です。ストップロスを設定することで損を限定的にすることも考えてください。
 
損をする場合もありますが、利益のほうが多ければFXとしては問題ありません。損をする場合は早く見切りをつけることが重要です。
 

スワップポイントも損をする可能性がある

スワップポイントについても金利差の変動によって損をしてしまうこともあります。低金利の通貨を買い、高金利の通貨を売る動きで保有しているとスワップポイントを支払わなければいけません。
 
金利差は常に変動しているのでポジションが変わり、付与されるタイミングでスワップポイントを支払うポジションになっていると損をしてしまうのです。
 
この場合も損切りのラインを自分で決めることが大切になります。「いくらまでなら損をしても大丈夫」というラインを自分の資産や収益を見ながら決めるようにしてください。
 

FXで利益が出た場合は税金を支払わなければいけない

FXで利益が出た場合は税金を支払わなければいけません。FXで得た利益は「先物取引に係る雑所得等」に該当します。
 
所得税と復興特別所得税を合わせた15.315%が税率です。また、それだけでなく住民税の5%も対象になります。合計の税率は20.315%です。
 
税金を支払うことで思っていたよりも収益が少なくなってしまうことも考えられます。FXで利益が出ても全てが収益とならない点に注意しましょう。
 

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FXは税金がかかる? 原則として確定申告が必要

FXで得た利益は、「先物取引に係る雑所得等」として課税対象になります。そのため、一定金額を超えると原則として確定申告をしなければいけません。
 
しかし、FXは損益通算できるものもあるので、FXの所得額を減らせられます。また、条件を満たせば繰り越しをすることも可能です。
ここではFXの損益通算と繰越控除の制度について解説します。
 

FXは損益通算が可能

FXは利益が出る一方で損失が出ることもあります。そのため、損益通算をすることが可能です。
 
例えば、FXで200万円の利益が出た場合は200万円が課税対象になります。しかし、他のFX会社のFXで100万円の損失を出していると前述の利益と通算することができるのです。この場合は100万円が課税対象になります。
 
もっとも、損益通算はあくまで「先物取引に係る雑所得等」に該当するものに限られます。「先物取引に係る雑所得等」以外の所得については損益通算できないので注意してください。
 

繰越控除について

FXを含む「先物取引に係る雑所得等の金額」は損失が多い場合、繰り越しをすることもできます。
 
例えば、100万円の利益があるものの、他の会社のFXで200万円の損失が出た場合、損益通算をすると100万円の損失です。この場合は、翌年以降3年の間に損失分を繰り越すことができます。
 
具体的には、損失が出た翌年に利益が50万円あった場合、前年の100万円の損失のうち50万円を繰り越すことが可能です。損失がなくなるまで繰り越すことができるので、事例の場合はさらに翌年に50万円までであれば繰り越しできます。
 
しかし、翌年に確定申告が不要な場合でも必ず確定申告をしなければいけないので注意してください。
 

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FXで税金がかかってしまう場合

特に税金がかかってしまう場合としては、「給与所得者でFXの利益が一定額出た場合」、「給与所得者以外の人で利益が一定額出た場合」の2つが挙げられます。
 
ここではFXで税金がかかってしまう場合について2つ紹介します。
 

給与所得者でFXの利益が一定額出た場合

給与所得者でFXの利益が20万円を超えた場合は確定申告をしなければいけません。損益通算をした結果、20万円以上の利益を得た給与所得者は確定申告をしてください。
 
例えば、100万円の利益が出た場合は20万円を引いた80万円が課税対象となり、80万円の部分に対して税金がかかります。この場合は所得税と住民税をそれぞれ支払うことになります。
 
FXの利益は雑所得となるので、計算する際は給与所得とは異なることを覚えておきましょう。また、損益通算は「先物取引に係る雑所得等」の範囲でしかできないので注意してください。それ以外で出た損失とは通算できません。
 
確定申告をする際は、どの利益と損失が対象となるのか確認することをおすすめします。
 

給与所得者以外の人で利益が一定額出た場合

主婦や無職のような給与所得者以外の人がFXの利益で48万円以上出た場合は確定申告の対象になります。48万円は基礎控除なので、基礎控除を引いた金額が課税対象になるからです。
 
給与所得者以外の人も損益通算ができるので、損益通算の結果48万円以上でなければ税金はかかりません。48万円以上の利益があると、基礎控除を引いた金額が課税対象になります。例えば、損益通算の結果100万円の利益がある場合は52万円に対して税金が発生するということです。
 

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FXで税金がかからない場合

FXで税金がかからない場合としては、「利益が出ても損益通算をした結果、一定額に満たなかった場合」、「利益が出ても繰越控除制度を利用することで、一定額に満たなかった場合」の2つが挙げられます。
 
ここではFXで税金がかからない場合について2つ紹介します。
 

利益が出ても損益通算をした結果、一定額に満たなかった場合

FXは利益が出た場合に損益通算が可能です。損益通算の結果、一定額に満たなかった場合は税金がかかりません。
 
具体的には、給与所得者の場合はFXの利益が20万円に満たないと課税対象にならないので、税金がかからないということになります。また、主婦や無職のような給与所得者以外の場合はFXの利益が48万円の基礎控除未満だと課税対象になりません。
 
そのため、年間で48万円の利益が出ない場合は税金を払わなくてもよくなります。給与所得者以外の人も損益通算できるので、損益通算の結果FXの利益が48万円を超えない場合は課税対象にならないということです。
 

利益が出ても繰越控除制度を利用することで、一定額に満たなかった場合

FXで利益が出た場合でも繰越控除の制度を利用することで一定額に満たなかった場合は課税対象にならず、税金がかかりません。繰越控除制度は損益通算をした結果、損失が多い場合に翌年以降の3年間損失を繰り越しすることができます。
 
例えば、給与所得者のFXの損失が100万円だった場合に翌年以降に繰り越すことが可能です。そして翌年の利益が40万円だった場合、本来であれば20万円以上の利益なので課税対象になるはずですが、繰越控除制度を利用することで前年の損失分を差し引くことができます。そのため、損失が出た翌年の利益40万円も繰り越した損失分を差し引くことで利益を20万円以下にすることが可能です。
 
繰越控除制度を利用して課税対象とならなくなった場合でも確定申告は必要なので注意してください。確定申告をすることで繰越控除制度を利用して利益がなくなったことを証明しなければいけないからです。繰越控除制度を利用する場合は必ず確定申告をするようにしましょう。
 

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FXと税金の関係まとめ

本記事では、FXがどのようなものかメリットやデメリットも含めて解説していくとともに、FXに関する税金についても紹介してきました。
 
FXは少ない資金で大きな取引も可能で、24時間投資ができる点がメリットです。いつでもどこでも取引できるところもFXの良さで、日中に忙しい人でも夜間や隙間時間に取引できます。初心者も投資しやすいので、幅広いニーズに応えられる投資方法といえるでしょう。
 
しかし、レバレッジを大きくしてしまうと大きな損失となる可能性もあり、利益が出ても税金を支払わなければいけない点がデメリットです。特に損切りの判断を誤ると損失が膨れ上がってしまうので大変危険になります。そのため、損切りができるようにリスク管理が重要です。
 
また、利益が一定金額を超えると課税対象となります。FXは損益通算が可能で繰越控除の制度も利用可能です。繰越控除制度を利用することで損失が出た翌年から3年間は損失を繰り越すことができます。もっとも、損益通算ができるのは同じ「先物取引に係る雑所得等」の範囲になるものだけなので注意してください。
 
FXは難しいと考えている人や怖いと感じている人も多いと思いますが、シンプルで誰でもできる投資方法です。本記事を参考にFXについて勉強し、挑戦することも検討してみてください。
 

出典

国税庁  No.1520 金融類似商品と税金
国税庁 No.1521 外国為替証拠金取引(FX)の課税関係
国税庁 No.1522 先物取引に係る雑所得等の課税の特例
国税庁 No.1523 先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除
国税庁 No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
国税庁 No.1199 基礎控除
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

監修者:柘植輝
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