老後に備えて「資産運用」を検討しています。周囲は「NISA」ばかり勧めてきますが「iDeCo」と「NISA」どちらにすべきでしょうか?

配信日: 2025.04.24 更新日: 2025.06.26
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老後に備えて「資産運用」を検討しています。周囲は「NISA」ばかり勧めてきますが「iDeCo」と「NISA」どちらにすべきでしょうか?
老後2000万円問題など、老後の備えが注目されている昨今、徐々に「iDeCo」や「NISA」といった「資産運用」が浸透し始めています。老後に備えた「資産運用」では、「iDeCo」と「NISA」どちらが適しているのでしょうか。
 
そこで当記事では、「iDeCo」や「NISA」の概要や老後に備えた「資産運用」ではどちらが適しているのか、などを解説します。
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「iDeCo」は「個人型確定拠出年金」

「iDeCo」とは「個人型確定拠出年金」のことを指します。国民年金や厚生年金などの公的年金とは別に、老後の資産形成を目的とした私的年金制度のひとつです。
 
公的年金と組み合わせることによって、より豊かな老後生活を送るための一助になります。原則として20歳以上65歳未満の公的年金被保険者が対象です。掛け金の拠出限度額はiDeCoの加入区分によって異なります。
 

「NISA」は「少額投資非課税制度」

「NISA」は「少額投資非課税制度」のことを指します。NISA口座で投資した一定の購入分については、その配当や分配金、譲渡益が非課税になる制度です。
 
日本国内に住む18歳以上の方なら誰でも、1人につき1口座を開設することができます。年間投資額は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」によって異なり、これらを併用することも可能です。
 

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結局「iDeCo」と「NISA」はどちらにすべき?

「iDeCo」と「NISA」の大きな違いは以下の3つです。
 
1つ目は税制優遇の違いです。「iDeCo」も「NISA」も運用する中で得た利益は非課税ですが、所得控除も対象になるのは「iDeCo」だけです。「iDeCo」では投資するために支払った掛け金が全額所得控除の対象になるため、毎年の住民税や所得税を減らすことができます。
 
2つ目は、資産の引き出し方の違いです。「NISA」では、いつでも資産を引き出して使うことができます。
 
結婚や住宅購入、出産といったまとまったお金が必要になるライフイベントが発生しても、柔軟に引き出せるのは「NISA」のメリットです。一方、「iDeCo」は老後の資金作りが目的のため、原則60歳になるまでは引き出せません。
 
3つ目は、手数料の有無です。「NISA」は、基本的に口座開設や管理に手数料はかかりません。
 
しかし、国民年金基金連合会によると、「iDeCo」では口座開設時に2829円の新規加入時等手数料がかかり、口座開設後も運用期間中に毎月かかる手数料があります。「iDeCo」は月5000円の掛け金から始められますが、節税や手数料負担のバランスを考えると毎月1万円以上掛けるのがおすすめです。
 
「iDeCo」と「NISA」は併用することも可能です。また、20代や30代では結婚や住宅購入、出産といったまとまったお金が必要になるライフイベントがある可能性が高いです。「NISA」ならいざという時に資産を引き出して活用することができます。
 
一方で40代・50代ではある程度のライフイベントを乗り越えて「老後の準備」を意識し始める方も増えてきます。その場合「iDeCo」における「60歳までは引き出せない」という特徴はあまりデメリットにならないようです。
 
このように金銭を取り巻く環境はライフステージによって変化していくものなので、ライフステージに合わせて資産形成方法を決めるのがよいのではないでしょうか。
 

まとめ

「iDeCo」「NISA」にはそれぞれメリット・デメリットがあります。特徴を理解した上で自分自身のライフプランと照らし合わせて、そのタイミングに適切な方を選ぶようにしましょう。
 

出典

国民年金基金連合会 iDeCo公式サイト 個人型確定拠出年金(iDeCo)の国民年金基金連合会手数料について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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