将来の備えに「資産運用」を検討中。友人には「NISA」を勧められたのですが、一般的な「投資信託」となにが違うのでしょうか?

配信日: 2025.04.29

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将来の備えに「資産運用」を検討中。友人には「NISA」を勧められたのですが、一般的な「投資信託」となにが違うのでしょうか?
将来何が起こるか分からないからこそ、少しでも蓄えを増やしておきたいものです。そのため、資産運用をはじめようか検討している方もいるでしょう。近年、NISAや投資信託という言葉をよく耳にするようになりましたが、どのような違いがあるのでしょうか。
 
本記事では、投資信託との違いも含めてNISAについて詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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少額から投資を行う「NISA」は「少額投資非課税制度」

NISAは、2014年1月からはじまった「少額投資非課税制度」です。通常、金融商品に投資をし、売却して利益を得た場合は、約20パーセントの税金が課税されます。しかし、NISAで投資し、得た利益は非課税です。ただし、NISAで投資できる金額には上限があるため注意しましょう。
 
2016年にはジュニアNISA、2018年にはつみたてNISAが始まりました。そして、2024年からは新制度としてつみたてNISAがつみたて投資枠に、一般NISAが成長投資枠に引き継がれます。新制度によって非課税保有期間が無制限になり、口座の開設期間も恒久化しました。また、つみたて投資枠と成長投資枠は併用可能です。
 
さらに、つみたて投資枠の上限が120万円に、成長投資枠の上限が240万円に拡大しました。そのため、つみたて投資枠と成長投資枠を併用した場合、最大で投資枠の上限が年間360万円となっています。
 
その他にも、非課税保有限度額が新しく設けられたり、売却した分についてはその枠を翌年以降に再利用することが可能になったりと、資金運用の幅が広がっています。NISAで投資を行うためには、金融機関にてNISA口座の開設が必要です。NISA口座の開設は、一人につき1口座のみに限定されています。
 

「投資信託」と「NISA」の違い

投資信託は、投資家から集めた資金をプロが運用し、その運用によって出た利益を投資家に分配する仕組みの金融商品です。NISAは、非課税制度という投資に対する目的の違いがあります。
 
表1では、投資信託とNISAのそれぞれの特徴をご紹介します。
 
表1

NISA 投資信託
内容 条件付きで投資した利益が
非課税になる制度
投資家から集めた資金(ファンド)を
運用のプロが運用する金融商品
運用口座 NISA口座のみ 特定口座、一般口座、NISA口座
限度額 つみたて投資枠:120万円
成長投資枠:240万円
なし
利益にかかる税率 対象額以内であれば、非課税 20.315パーセント
年齢制限 18歳以上 ないものもある
18歳未満、口座開設には、法定代理人である親権者の同意が必要

※筆者作成
 

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「資産運用」をはじめるなら「NISA」がおすすめ

投資信託の場合、複数の口座を開設して運用できるものの、どうしても税金がかかってしまいます。NISAでは、一人1口座しか開設できないという制限はありますが、得た利益に税金がかからないという大きな利点があります。
 
そのため、資金運用をはじめるならばNISA口座を開設し、その口座を使って投資信託を購入することがおすすめです。また、100円の少額から投資できることも資産運用を始める初心者としてはハードルが低く感じられるでしょう。
 

まとめ

投資信託が金融商品である一方で、NISAは少額投資非課税制度です。メリットとデメリットはそれぞれあります。ただし、資産運用をはじめる場合は利益が非課税で受け取ることができる上、投資金額も少額から行うことができるためにNISAがおすすめといえそうです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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