30代で「月1万円の積立NISA」を始めましたが、この金額では少なすぎるのでしょうか?

配信日: 2025.05.03 更新日: 2025.06.26
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30代で「月1万円の積立NISA」を始めましたが、この金額では少なすぎるのでしょうか?
「30代から資産形成を始めたい! 」と積立NISAを活用する人が増えています。しかし、月1万円という少額で始めた場合、本当に将来のためになるのか不安を感じる方もいるでしょう。
 
この記事では、月1万円の積立がどの程度の資産形成につながるのか、必要な積立額の考え方、積立NISAを効果的に活用するポイントまで分かりやすく解説します。これからのマネープランの参考にしてください。
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月1万円の積立でも資産形成は可能?

結論から言えば、月1万円の積立でも十分に資産形成は可能です。
 
例えば、年利3%で20年間運用を続けた場合、最終的な資産額は約327万円になります。元本は240万円(1万円×12ヶ月×20年)ですが、複利効果によってそれ以上に資産が増えるのです。
 
さらに、30年間積み立てた場合は約579万円にも達します。つまり、月々の負担を抑えながらも、長期間続けることで大きな成果が期待できるのが積立NISAの魅力です。
 
とはいえ、目指す資産額によっては「1万円だけで十分」とはいえないケースもあります。次に、どんな場面で積立額の見直しが必要なのか見ていきましょう。
 

目標次第では積立額の見直しも必要

積立NISAの運用は、目標に合わせて調整することが重要です。
 
例えば、老後に2000万円の資金を準備したいと考えた場合、月1万円では足りない可能性があります。30年間積み立てても約579万円にしかならないため、残りの金額を他の方法で用意するか、積立額を増やす必要があるでしょう。
 
試算してみると、年利3%で2000万円を目指す場合、月々の積立額は約3万3000円が必要になります。このように、「どれくらいの資産をいつまでに準備したいか」を明確にすることで、必要な積立額が見えてきます。
 
もし月3万円の積立が厳しい場合でも、1万円スタートして後から増額する方法もあります。収入が増えたタイミングや支出が減ったときに、積立額を見直していけばよいのです。
 

積立NISAを効果的に活用するためのポイント

せっかく積立NISAを利用するなら、できるだけ効果的に運用したいものです。ここでは、押さえておきたい基本ポイントを紹介します。
 
まず大事なのは、長期・分散・積立の3つの基本を守ることです。短期的な相場の動きに一喜一憂せず、コツコツと積立を続けましょう。積立NISA対象の商品は基本的に「長期投資向き」に厳選されていますが、それでもリスクを抑えるために複数の資産に分散するのが鉄則です。
 
また、定期的な見直しも忘れないでください。ライフスタイルや目標が変われば、積立額や投資商品のバランスを調整する必要があります。年に1回くらいはポートフォリオのチェックをおすすめします。
 
2024年から始まった新NISAでは、非課税期間が無期限になり、さらに使いやすくなりました。この制度のメリットを生かして、焦らず着実に資産を育てましょう。
 

少額からでもコツコツ積み立てることが大切

月1万円という金額でも、早くから積立を始めて長期間続ければ、着実に資産を増やすことが可能です。ただし、将来必要な資金に対して十分かどうかは、自分の目標次第です。ライフプランを明確にし、必要に応じて積立額を増やすことも視野に入れましょう。
 
無理のない範囲で、まずは「続けること」が大切です。たとえ少額でも、今日から一歩を踏み出すことで、未来の安心につながります。将来に向けた資産形成を楽しみながら、計画的に取り組んでいきましょう!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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