毎朝出勤前にスタバで「コーヒー+朝食」が習慣の40代OL。同僚に「スタバ代をNISAに投資したら?」と言われました。5年で“8ヶ月分の朝食代”になるそうですが、そこまでして投資すべき? 年利5%で試算
そんなある日、オフィスで、「そのスタバ代、NISAで積み立て投資に回せば、5年後には利益だけで半年分以上の朝食代になるよ」と同僚から言われたら、余計なお世話と思いつつも、「本当に朝食の金額を積み立てただけでそんなに違いが出るの?」と気になってしまうかもしれません。
本記事では、1日800円程度円のスタバ代を月1万6000円の積み立て投資に置き換えた場合、どれくらい資産が増えるのかを具体的にシミュレーションし、無理のない投資との付き合い方や、バランスのよい今の満足感と未来の安心の選び方について考えてみます。
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目次
月1万6000円の積み立て投資、5年後にはどれくらい増える?
まずは、スタバで毎朝買う朝食代がどれくらいになるのかを計算してみましょう。1杯420円のコーヒーと400円程度の食事を平日20日間買うとすると、月に1万6000円、年間で約19万円の出費となります。
この月1万6000円をNISAの積み立て投資に回し、年利5%で運用できたと仮定した場合、5年間でいくらになるのかをシミュレーションしてみましょう。
年利:5%
積立期間:60ヶ月(5年)
元本:96万円
結果:約109万円
利益:約13万円(NISAであれば非課税)
元本は96万円ですが、13万円の利益がつき、合計で109万円になります。つまり、5年間の積み立て利益だけで、スタバの朝食代が約8ヶ月分まかなえるのと同じというわけです。仮に年利5%で10年積み立てし続けた場合は、元本192万円に対して約56万円の運用益が出ます。
注意点としては、投資にはリスクがつきものですので、元本割れなど想定通りにいかない場合もあることは理解しておく必要があります。
投資に回すとしたら「全部」じゃなくて「半分」がちょうどいい
とはいえ、「スタバをやめてまで投資したくない」という気持ちもよく分かります。1日1杯のコーヒーとおいしい朝食が心のゆとりにつながることもありますし、無理な我慢は続きません。
そこでおすすめしたいのが、「半分ルール」です。スタバに行く回数を月10回に減らし、残りの10回分の8000円だけ投資に回すスタイルです。これなら、気分転換の朝食は残しつつ、月8000円の積み立てができるようになります。
月8000円を年利5%で5年間積み立てると、約54万円になります。元本は48万円、利益は約6万円。無理なく将来のための備えができる金額です。
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「やめる」ではなく「選ぶ」がこれからの家計管理
家計の工夫は「節約=我慢」とされがちですが、最近では「選択」が重視されるようになっています。自分にとって本当に価値のあるお金の使い方を見極め、無駄な支出だけを見直すことが求められています。
スタバなら自前のタンブラーを持参して割引を受けることができます。またほかの手段であれば、例えば、サブスク型のコーヒーサービスを利用する、コンビニの高品質なドリップコーヒーを活用する、食事だけは家から持参するなど、コストを抑えながら満足感を得ることも可能です。
一方で、浮いたお金をそのまま口座に寝かせてしまうのではなく、つみたてNISAなどを利用して将来に投資するというのは、非常に有効な手段です。
「毎日800円」の積み重ねが、未来の安心につながる
日々の生活で出ていくお金の中には、無意識のうちに固定化されている出費がたくさんあります。朝のスタバ代もその1つかもしれません。ただ、「毎日絶対にスタバ」と決めるのではなく、「週に2~3回は楽しむ。その代わり、残りは未来の自分に投資する」という考え方もあります。
我慢するのではなく、選び直す。それが、将来を通じた生活の質を豊かにする第一歩になるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
