昔の金価格は「約700円」と聞きビックリ! 1973年に「10kg」購入していたら、今はいくらになっている? 50年間の“推移・変動の背景”を解説

配信日: 2025.07.09
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昔の金価格は「約700円」と聞きビックリ! 1973年に「10kg」購入していたら、今はいくらになっている? 50年間の“推移・変動の背景”を解説
「昔は金が1グラム700円くらいだった」と聞くと、信じがたいと思う人もいるかもしれません。今では1万円を大きく超える水準にまで上昇しており、「もしあのとき買っていたら……」と考えるのも無理はないでしょう。
 
本記事では約50年間の金価格の推移をたどりながら、その資産価値の変化を見てみましょう。
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50年ほど前は1グラム700円台? 今日までの金価格の推移とその背景

1973年前半、日本の金価格は1グラムあたり700円前後で推移していました。当時は金本位制が崩壊した直後で、金の価格が自由化されたばかりでした。今では考えられないほどの低価格でしたが、それがその時の相場だったのです。
 
一方、2025年6月末現在の金価格は、国内相場で1グラムあたり1万7000円前後まで上昇しています。つまり、約50年で24倍以上に値上がりしたことになります。これは単なる物価上昇を超え、金がいかに価値を高めてきたかを示しています。
 
もちろん、金価格は常に一定のペースで上がり続けてきたわけではありません。その変動の背景には、さまざまな世界情勢や経済の動きがあります。例えば、1970年代は米国の金本位制廃止(ニクソン・ショック)や、オイルショックの影響で価格が上昇しました。
 
1980年代以降は一時的に下落・停滞を見せたものの、2000年代に入ってからは米同時多発テロ、リーマンショック、そして近年のコロナ禍やウクライナ情勢など、世界の不安定要素が金価格を押し上げています。
 
また、日本円の為替変動やインフレ懸念も、円建て金価格に影響を与える大きな要素です。こうした背景を通じて、金は有事の資産として、長期的に需要が高まってきたのです。
 

仮に1973年に10キログラム購入していたら、今いくらに?

仮に1973年に1グラム700円で10キログラム(=10000グラム)の金を購入していたとすると、購入価格は約700万円です。この10キログラムを、現在の相場である1グラム1万7000円で計算すると、1億7000万円にもなります。ずっと持ち続けていれば、およそ1億6300万円もの資産増となっていたということです。
 
もちろん、保管や売却時のコストなどは発生しますが、50年間持ち続けるだけで、これだけの資産価値を生んだという事実は、金の強さを象徴しているといえるでしょう。
 

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金の価格は下がる可能性はあるの? 今からでも買い?

金価格が下落する主な要因は、世界経済の安定化です。景気が回復すると、投資資金はリスク資産へと向かい、相対的に金の需要は減少します。仮想通貨や株式などのリスク資産が人気を集めれば、金から資金が流出することも考えられます。特に仮想通貨市場の拡大は、金の安全資産としての地位に影響を与える可能性があります。
 
とはいえ、金は今も世界中の投資家に支持されています。利息や配当はありませんが、インフレや金融不安が続くなかで、価値を保ちやすい資産として再評価されているのです。
 
少額から始められる金積立や、ETF・純金信託など投資手段も多様化しており、初心者にも取り組みやすい環境が整っています。今からでも、十分に選択肢として検討に値する資産といえるでしょう。
 

まとめ

もし、1973年に金を購入していれば、その資産価値は現在大きく上昇していたことになります。この事実は、金が長期的に価値を維持・上昇させてきた資産であることを裏付けています。今後も経済や地政学的な不安が続くなかで、金のような安全資産への注目はさらに高まる可能性があります。
 
過去の価格推移から学び、これからの資産形成にどう生かしていくか、長期的な視点を持つことが、後悔しない選択につながるでしょう。
 

出典

田中貴金属工業株式会社 金価格推移 過去の金価格-1973年 店頭小売価格(税込)-
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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