上場直後に「オリエンタルランド」の株を買っていたら、「10倍以上」になっていた!? 株主優待で「1デーパスポート」が欲しいなら、いくら投資が必要? 1996年から保有したリターンも解説
東京ディズニーリゾート(ディズニーランド、ディズニーシー、ホテルなど)を運営するオリエンタルランドは、1996年12月11日に上場を果たし、その後順調に株価を伸ばしています。一定数以上の株式を保有すると、株主優待としてパークチケットがもらえることで知られており、個人投資家にも比較的人気の高い銘柄です。
本記事では、上場初日に株を100株購入し、そのまま保有していた場合にどれほどのリターンが得られていたのかを解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
上場初日から株価は最大13倍以上に。現在は?
オリエンタルランドは、1996年12月11日に上場し、1株あたり8850円の初値をつけました。つまり100株買うのに88万5000円が必要だったわけです。
現在の株価は約3200円なので、上場当時より下がっているように見えますが、もちろんそうではありません。
オリエンタルランド株は、2015年に1株を4株に、2023年にはさらに1株を5株に分割する株式分割を行っています。つまり上場直後に買った100株は2015年に400株に、2023年には400株が2000株になっているのです。
上場初日に100株を購入したまま保有していた場合、2000株になり評価額は約640万円ですから、10倍には届かないものの上場初日の初値から約7.2倍、550万円以上の評価益を得ていることになります。
なお、オリエンタルランド株は、2024年1月17日に1株あたり5765円で取引された実績があります。2000株持っていた場合の評価額は1153万円となり、上場初値から13倍、評価益は1000万円以上となったタイミングもあったのです。
毎年パークチケットが届くことも魅力
オリエンタルランドの株を上場初日から持ち続けていた場合、値上がりによる利益を得られることに加え、パークチケットがもらえることも魅力です。
現在の株主優待制度では、2000株保有している株主は年に2回、1デーパスポートを受け取れます。株主優待としてもらえる1デーパスポートは、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」のどちらかを選んで利用可能です。
なお、2025年は特別優待としてプラス1枚、2026年以降は3年以上継続保有する株主向けの長期優待としてプラス1枚もらえるので、当面は年間3枚となります。
1デーパスポートの通常価格は7900円から1万900円の変動制となっており、最大3万円以上分の価値があるのです。
すぐにパークチケットが欲しいなら500株必要
これからオリエンタルランドの株を買って1デーパスポートをもらいたい場合は、100株以上(約32万円)の投資が必要です。ただし、100株保有の場合、対象となるのは長期保有のみのため、2025年中に買ったとしても1デーパスポートを受け取れるのは最短で2028年からとなります(2025年の特別優待除く)。
500株以上の株主は、通常の株主優待として1デーパスポートを毎年1回(基準日は3月末、発送は例年6月上旬)受け取れるので、なるべく早く受け取りたいという人は約160万円の投資が必要です。
ただし、株価が下落すれば株主優待以上の損失が出ることもあり得ます。リスクを理解した上での投資判断が必要です。
上場直後に仕込んでおけば、夢のようなリターンが得られた
オリエンタルランドの株は、上場初日に購入していれば最大で13倍もの値上がり益が得られ、現在でも7倍以上の評価額となっています。さらに、パークチケットが毎年もらえる株主優待もあり、長期で保有していた人にとっては非常に満足度の高い銘柄といえるでしょう。
もちろん、全ての銘柄がこのように成長するわけではありませんが、現在も毎年100社以上が東京証券取引所に新たに上場しています。これから10倍以上に成長するような企業がその中に潜んでいるかもしれません。
過去の成功事例を参考にしながら、自分なりの視点で将来性のある企業を探してみても良いでしょう。
出典
株式会社オリエンタルランド 本日12月11日は、当社が東京証券取引所の第一部に上場した日です。
株式会社オリエンタルランド 株主・投資家の皆様へ 株主優待制度
執筆者 : 浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
