友人が「イオン」の株主ですが、毎月の買い物で「年1万8000円」のキャッシュバックがあると言っています。すごくお得に見えますが、いくら株を購入しているのでしょうか?
優待制度のなかでも、株主優待カード(オーナーズカード)を活用したキャッシュバック制度は、家計を大きく助けてくれます。
本記事では、毎月5万円の買い物で年間1万8000円のキャッシュバックを受けている友人のケースをもとに、イオン株主優待の仕組みや必要な投資額について解説します。
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イオンの株主優待制度とは?
イオン店舗では、イオン株式会社の「株主権利確定日」である、8月末日および2月末日に100株以上のイオン株を持っていれば、いくつかの株主優待制度を受けられます。
イオンの株主優待の種類は複数ありますが、主なものとして配当金やオーナーズカードを用いた還元が挙げられます。
配当金は毎回必ずもらえると確定しているわけではありませんが、2024年度の年間配当実績は1株あたり40円でした。つまり、100株持っていれば4000円(課税前)の配当がもらえるということです。イオンは、2025年の配当も同様の額を予定しています。
また、本記事の友人の事例のように、買い物金額に応じたキャッシュバックとして、オーナーズカードでの特典が挙げられます。
オーナーズカードの特典とは?
イオンでは、株主向けに「オーナーズカード」を発行しています。イオン系列の店舗での買い物の際にこのカードを提示することで、金額に応じたキャッシュバックを受けることができます。返金率は保有株数に応じて異なり、以下のとおりです。
・100~499株:3%
・500~999株:4%
・1000~2999株:5%
・3000株以上:7%
例えば、100株保有している場合、オーナーズカードを利用することで3%の還元を受けられます。
友人のように、毎月5万円の買い物をした場合、100株保有していると年間では60万円(5万円×12ヶ月)の3%に該当する1万8000円のキャッシュバックを受けられます。なお、実際の還元は半年ごとに行われます。
持っている株の数が多ければその分、返金率が高くなっていくのも魅力の1つです。例えば1500株持っている場合、年間での買い物が事例の60万円と同じでも、キャッシュバックは3万円に上がります。
100株必要な投資額は?
イオンに限らず株価は日々変動しますので、100株必要な投資額は買うタイミングによって変わります。
参考として、2025年5月15日時点での終値は4294円です。この金額で特典を受けられる100株購入する場合、42万9400円かかります。
なお、この金額に加え、証券会社によっては手数料が発生する場合がありますので注意が必要です。
イオン株の購入が向いている人・向いていない人
3%のキャッシュバックが受けられるからといって、誰もが数十万円かけてイオンの株を買ったほうが良いとは限りません。
イオン系列店舗をあまり利用しない人や、短期的な株価の値上がりのみを目的とする人、貯蓄が少なく、株式投資に対するリスク許容度が低い人にとって、イオン株の購入は向いていないでしょう。
反対に、日常的にイオン系列店舗で買い物をする人や、長期的に株式を保有できる人、株主優待を活用して家計の節約を図りたい人には、比較的イオン株の購入が向いているといえます。
まとめ
イオンの株主優待制度は、日常的にイオン系列店舗を利用する人にとってとても魅力的な制度です。
100株の保有で年間1万8000円のキャッシュバックを受けられるケースもあり、家計の節約に役立ちます。
ただし、株式投資にはリスクも伴います。株の購入は自身のライフスタイルや投資目的を考慮した上で、慎重に検討しましょう。
出典
イオン 株主優待制度
イオン 株価情報
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
