「イオン」vs「ヨーカドー」株主優待の“お得さ”はどう違う? メリットや利回りもあわせて比較

配信日: 2025.07.29
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「イオン」vs「ヨーカドー」株主優待の“お得さ”はどう違う? メリットや利回りもあわせて比較
地域にもよりますが、「イオン」や「イトーヨーカドー」といえば、日常的に買い物をする場所として、訪れたことがある人は多いでしょう。 こうした店舗をよく利用するなら、買い物がお得になる「株主優待制度」が気になるところではないでしょうか。
 
本記事では、イオンとイトーヨーカドー(セブン&アイ・ホールディングス)の株主優待内容を紹介しながら、実際に株を保有するために必要な金額、優待利回り、メリット・デメリットなどを比較します。
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イオンの株主優待

イオン株式会社の株を100株以上保有すると、「イオンオーナーズカード」が発行されます。そして、このカードを買い物時に提示することで、半年ごとに購入金額の一部がキャッシュバックされます。キャッシュバックされる金額は保有株数によって異なり、次のとおりです。

●100~499株:3%
●500~999株:4%
●1000~2999株:5%
●3000株以上:7%

また、2025年2月期には、イオンの株は1株あたり40円(中間配当20円、期末配当20円)の配当金が支払われました(2026年2月期の予想も年間40円)。
 
イオンの株は2025年7月時点では1株あたり4300~4400円程度ですので、最低単元の100株を購入するには、およそ43万~44万円が必要です。
 

イトーヨーカドーの株主優待

イトーヨーカドーは、セブン&アイ・ホールディングスの傘下にあるため、こちらの株を保有することで優待を受けられます。
 
セブン&アイ・ホールディングスについては、年に1回、持ち株数に応じてイトーヨーカドーやセブン-イレブンなどで使える「セブン&アイ共通商品券」が進呈されます。もらえる商品券の金額は保有株式数と株を保有する期間に応じて次のとおりです。

【継続保有期間3年未満】

●100~399株:2000円分
●400~699株:2500円分
●700株以上:3000円分

【継続保有期間3年以上】

●100~399株:2500円分
●400~699株:3000円分
●700株以上:3500円分

また、セブン&アイ・ホールディングスの株は2025年度において、1株あたり50円の配当金が予定されています。
 
セブン&アイ・ホールディングスの株は2025年7月時点では1株あたり2200円程度ですので、最低単元の100株を購入するには、およそ22万円が必要です。
 
株主優待を受けられるハードルの低さという点では、イオンの約半分の金額で100株保有できるイトーヨーカドーに軍配が上がるでしょう。
 

それぞれのメリットと利回りは?

イオンの株主優待のメリットは、利用額に応じて還元金額がアップする点です。「イオンオーナーズカード」によるキャッシュバックは最低でも3%ですので、例えば10万円の買い物では3000円、100万円では3万円になります。
 
イトーヨーカドーのメリットは、株価が低めで投資を始めやすく、配当利回りが高めな点です。
 
配当金の利回りについては、それぞれ次のとおりです(100株購入時)。

イオン:(40円×100株)/43万円=約0.93%
イトーヨーカドー:(50円×100株)/22万円=約2.27%

このように、配当金の利回りではイトーヨーカドーに軍配が上がります。ただ、イオンの株主優待では、買い物する金額に応じて所定のキャッシュバックがあります。イオンでの買い物が多い人にとっては、イオンのほうが実質的な利回りが高くなることもあるでしょう。
 

まとめ

イオンとイトーヨーカドー(セブン&アイ・ホールディングス)の株主優待を比較すると、初期投資のハードルが低いのはイトーヨーカドーのほうです。
 
一方、イオンはイオングループ全体での買い物金額に対して3%以上のキャッシュバックが受けられるため、イオングループで多くの買い物をする人にとっては、総合的な利回りが高くなることが期待できます。
 
いずれにしても、どちらの株主優待も日常生活に直結する内容であるため、自分がどの店舗をよく利用しているか、どの程度の金額を使っているかを基準に選ぶのがポイントです。
 
生活スタイルに合った優待株を上手に選び、無理のない範囲で資産形成と節約を両立させていきましょう。
 

出典

イオン株式会社 株主優待制度
イオン株式会社 株価情報
株式会社セブン&アイ・ホールディングス 個人株主・投資家のみなさまへ
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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