NISAで“非課税だけど損してる”人の特徴は?積立金額をしょっちゅう変更するのはNG!?

配信日: 2025.08.04
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NISAで“非課税だけど損してる”人の特徴は?積立金額をしょっちゅう変更するのはNG!?
金融庁が公表した「NISA口座の利用状況調査(2025年3月末時点)」によると、NISA口座数は約2647万口座、買付額は約6兆6032億円を超えており、多くの方が利用しています。一方、非課税の恩恵を受けられるでありながら、誤った使い方によって損をしている人がいるのも事実です。
 
この記事では、NISAで“非課税だけれど損をしている”人の行動パターンを紹介し、効果的な運用方法や積立のコツを解説します。
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NISAで“非課税だけれど損をしている”人の主な特徴

NISAとは、投資で得た利益にかかる税金がゼロになるお得な制度です。この非課税メリットを最大限に活かすには、仕組みを理解した上で賢く運用することが大切ですが、「非課税なのに損をしている」と感じる人もいます。
 
NISAの対象となる投資信託や株式は、日々価格が変動します。市場の情報に過敏に反応し、少し値上がりしたからといってすぐに売却したり、値下がりしたから慌てて売却したりするなどの行動は、利益を逃したり損失を確定させたりする原因になるでしょう。
 
積立投資の基本は「長期・分散・積立」です。短期的に売買すると「家計の安定的な資産形成」といったNISA本来の目的から外れてしまうおそれがあります。また、市場の雰囲気や気分に流されて積立金額を増減させたり、異なる銘柄に乗り換えたりすることにも注意が必要です。
 
例えば、積立額を増やした直後に価格が下落したり、市場が低迷しているときに積立を中止したりすると、本来得られたはずのリターンを逃すことになりかねません。
 
あらかじめ立てた計画に基づいた冷静な運用が、NISAで成功するためには重要なことです。
 

積立金額をしょっちゅう変更するのはなぜNGなのか?

NISAによる積立投資では、運用によって得た利益を再投資することで、利益が利益を生む「複利効果」を得られます。積立金額を頻繁に変更したり中断したりすると、この複利効果を十分に発揮されません。
 
特に、市場が下落したときに積立を止めてしまうと、安値で買い増しするチャンスを逃し、その後の回復局面で得られるはずだった利益を取り逃がしてしまいます。
 
また、定期的に一定額を投資することで、購入単価を平準化できる「ドル・コスト平均法」の効果も得られます。価格が高いときには少量購入し、安いときには多く購入することで、平均購入単価を抑えられる手法です。
 
積立金額を頻繁に変えるとメリットが薄れ、結果として非効率な投資になってしまうおそれがあります。そのため、わずかな金額であっても継続的に積み立てることが大切といえるでしょう。
 

NISAで効果的に資産形成するためのコツ

NISAで資産形成を効果的に行うには、最低でも5年以上、できれば10年、20年という長期スパンで考えることが重要です。長期視点を持つことで、短期的な市場の変動に左右されず、複利効果を最大限に活かせます。
 
また、特定の銘柄や地域に集中せず分散投資をすることで、リスクを抑えることが可能です。毎月一定額を自動で積み立てることで、ドル・コスト平均法の恩恵を受けつつ、安定した運用が可能となります。
 
さらに、住宅購入や教育費、老後資金など、将来必要な資金を具体的にイメージし、それに応じた投資計画を立てることも重要です。元本割れにどの程度耐えられるか、どのくらいの期間保有できるかなど、自分のリスク許容度に合わせて無理のない商品を選ぶようにしてください。
 
なお、投資はあくまでも「余剰資金」で行うのが原則です。万が一の事態に備えて資金をしっかり確保した上で、NISAを活用しましょう。
 

NISAの成功は「計画的な長期投資」

NISAは、非課税という大きなメリットを活かすことで、将来の資産形成に貢献できる制度です。しかし、短期的な値動きに振り回されたり、積立設定を頻繁に変更したりすると、かえって損をする可能性があります。
 
成功の鍵である「長期・分散・積立」の基本原則を守り、リスク許容度に合った計画を立てた上で、長期的に運用を続けてください。この機会に、NISA運用の方法を見直してみましょう。
 

出典

金融庁 NISA口座の利用状況調査(令和7年3月末時点)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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