積水ハウスは「魚沼産コシヒカリ」を株主優待でもらえる!? 株主になるにはいくら必要? 住宅メーカーが“食べ物を贈るワケ”とは

配信日: 2025.08.26
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積水ハウスは「魚沼産コシヒカリ」を株主優待でもらえる!? 株主になるにはいくら必要? 住宅メーカーが“食べ物を贈るワケ”とは
大手住宅メーカー、積水ハウスでは、所定の条件を満たした株主に対し、「魚沼産コシヒカリ」を贈っています。新潟県魚沼産のコシヒカリといえば、普段はなかなか手に取れない高級ブランド米です。
 
本記事では、このユニークな株主優待の内容を紹介するとともに、「いくら投資すれば優待の特典がもらえるのか?」「なぜ住宅メーカーがお米を贈るのか?」という疑問をひも解いていきます。
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積水ハウスの株主優待

積水ハウスでは、毎年1月31日時点での株主名簿に記載または記録された、1000株以上の株を保有する株主に対し、5キログラムの魚沼産コシヒカリ(新米)を贈っています。
 
つまり、この魅力的な優待を受けるためには、積水ハウスの株を1000株購入しなければなりません。積水ハウスの株価はここ半年ではだいたい3000~3500円で推移しています。そのため、「5キログラムの優待米」をもらうには、300万~350万円程度の投資金額が必要です。
 

住宅メーカーがお米を贈るワケ

積水ハウスが株主優待に魚沼産コシヒカリを採用している理由について、公式には明確な説明は見当たりませんが、いくつかの背景が推測してみます。
 
まず、「衣・食・住」は生活の基本要素として広く知られていますが、積水ハウスは「住」を提供する企業です。そんな積水ハウスが株主に「食」を届けることで、暮らし全体を支えるという姿勢を表現しているのかもしれません。
 
また、同社が優待品に選んだ魚沼産コシヒカリは、日本でも有数の高品質なお米として知られており、こうした一流の品を選ぶ姿勢は、品質にこだわるブランドイメージとも通じるものがあります。
 
さらに、魚沼という地域とのつながりを大切にする姿勢や、国産の優れた農産物を応援する地産地消の意識も、企業の社会的責任として意識されている可能性があります。
 
このように、住宅そのものだけでなく暮らしの豊かさを株主と共有しようとする姿勢が、株主優待の背景にあると考えられるでしょう。
 

お米がもらえるほかの企業は?

積水ハウスのように、直接的に事業として食品を取り扱っていないものの、お米を贈る株主優待を採用している会社は、ほかにもいくつか存在します。代表的な例としては、東建コーポレーション、丸三証券といった企業が挙げられます。
 
お米は、多くの家庭で日常必ず消費する食品であるため、株主優待の特典として実用性が高く人気があります。特に、普段は買わないような高級米が届くと、ちょっとしたぜいたく気分も味わえるでしょう。
 

株主優待を狙うときの注意点

株主優待は魅力的な制度ですが、優待を目当てにした短期的な投資をすると、思わぬ値下がりで損をしてしまう可能性もあります。以下の点に注意しましょう。
 
1. 株価は常に変動する
積水ハウスのような有名企業の銘柄でも、株価は日々上下します。株主優待を得ても、それ以上に株価が下がって損をしてしまっては本末転倒です。
 
2. 優待制度は改廃の可能性がある
会社の業績や方針によっては、突然優待が廃止されたり、内容が変更されたりすることも少なくありません。優待をあてにしすぎないことも大切だといえるでしょう。
 
3. 長期的な視点で投資をする
株の購入は優待だけでなく、配当利回りや企業の安定性、将来性なども加味して総合的に判断することが大切です。
 

まとめ

積水ハウスは住宅メーカーでありながら、魚沼産コシヒカリというブランド米を株主に贈っています。その背景には、住まいだけでなく暮らし全体を支えるという企業姿勢がありそうです。
 
株主優待は魅力的ですが、注意点を十分理解したうえで、余裕資金の範囲内で投資をするようにしましょう。
 

出典

積水ハウス株式会社 株主優待
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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