株主だと「新幹線」に“最大半額”で乗れるうえに車内販売のコーヒーも割引きに!? 「株主優待」を受けるにはいくら必要? JRや大手私鉄各社の「株主優待」を徹底比較!
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目次
JR本州3社の「株主優待」とは? 「最大半額」で新幹線に乗れる?
株主優待とは、自社の株式を購入してくれた株主に対して、企業が自社商品やサービス、割引券などを提供する制度です。まずは、JR本州3社の株主優待を見てみましょう(2025年8月現在)。
・東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
1枚の株主優待割引券で運賃および料金のいずれかまたは双方の割引に利用可能で、1枚の利用で4割引となります(2枚以上の同時利用不可)。また、車内販売コーヒー割引券などの株主サービス券も発行されます。
・東海旅客鉄道株式会社(JR東海)
1枚の株主優待割引券は、運賃および料金の双方で利用可能です。1枚の株主優待割引券につき1割引となっており、同時に2枚(2割引)まで利用できます。
・西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)
「株主優待鉄道割引券」「WESTERポイント」「京都鉄道博物館入館割引券」「JR西日本グループ株主優待割引券」が発行されます。株主優待鉄道割引券は、片道1人分の運賃・料金が50%割引となります。
大手私鉄各社の「株主優待」とは? 「人間ドック」が割引になるケースも?
続いて、大手私鉄各社の株主優待を紹介します。
・東急株式会社・東急電鉄株式会社
株主優待乗車証:電車・東急バス全線きっぷ、電車全線パス/電車・東急バス全線パス
株主優待券:東急病院人間ドック基本料金10%割引券など
・東武鉄道株式会社
株主優待乗車証:保有株式数に応じて1枚1乗車有効の「電車全線優待乗車証(回数券式)」か「電車全線優待乗車証(定期券式)」、またはその両方
株主優待券:東京スカイツリーの当日券の割引(3割引)など
・近鉄グループホールディングス株式会社
乗車券・乗車証:近畿日本鉄道線沿線招待乗車券、株主優待乗車券、株主優待乗車証
株主優待券:奈良交通自動車教習所の「ご優待券(教習料金から1万5000円割引)」など
・阪急阪神ホールディングス株式会社
株主優待乗車証:阪急電車全線パス、阪神電車全線パス、共通回数カード
グループ優待券:六甲山上レジャー施設の入場券など
JRや大手私鉄各社の「株主優待」を受けるにはいくら必要?
では、株主優待を受けるにはいくら必要なのでしょうか。2025年8月19日時点の終値を基に試算しました。なお、長期保有優待制度などは考慮しないこととします。
・東日本旅客鉄道株式会社:3621円×300株=108万6300円
・東海旅客鉄道株式会社:3980円×500株=199万円
・西日本旅客鉄道株式会社:3483円×100株=34万8300円
・東急株式会社:1891.5円×100株=18万9150円
・東武鉄道株式会社:2660円×100株=26万6000円
・近鉄グループホールディングス株式会社:2985円×100株=29万8500円
・阪急阪神ホールディングス株式会社:4479円×100株=44万7900円
まとめ
JRと大手私鉄各社の株主優待には、最大半額で新幹線に乗れる割引券や人間ドックの基本料金が10%割引になるものなどがあります。
株主になるとさまざまな優待が受けられますが、今回のケースで株主優待を受けるためには最低でも20万円程度は必要で、金額的なハードルはやや高いかもしれません。しかし、長期的な視点で見れば資産形成にもつながることから、株式投資を検討する余地はあるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
