すかいらーく・マクドナルド・ドトールの「株主優待」でお得に食事を楽しみたい!必要な投資額や使い方を紹介
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
すかいらーく・マクドナルド・ドトール、優待内容と権利確定日の違いをチェック
株主優待は、企業が株主への感謝として提供する特典です。外食チェーンでは食事券や優待カードが代表的で、日常的に利用しやすいのが魅力です。
株式会社すかいらーくホールディングス(証券コード3197)は、ガストやバーミヤンなど全国約3100店舗で使える株主優待券(電子チケット形式)を年2回贈呈しています。権利確定日は6月末と12月末で、100株~299株保有で年間4000円分、1000株以上保有なら年間3万4000円分と、株数に応じて金額が大きくなります。
日本マクドナルドホールディングス株式会社(証券コード2702)も年2回、優待食事券の冊子を贈呈しています。権利確定日は6月末と12月末で、1冊にはバーガー類・サイドメニュー・ドリンクチケット各6枚がつづられ、最大で18品分が無料になります。
100~299株保有で1冊、300~499株で3冊、500株以上で5冊もらえます。ただし、現在は直近3回連続で同一株主番号の株主(約1年以上の保有)として株主名簿に記載された方が対象なので、注意が必要です。
株式会社ドトール・日レスホールディングス(証券コード3087)は、「ドトールコーヒー」などのグループ店舗で使える株主優待カードを年1回(権利確定日2月末日)に贈呈しています。100株以上300株未満の保有で1000円分、300株以上500株未満で3000円分、500株以上の保有で最大5000円分がもらえます。
必要投資額とお得に楽しめる優待利回り
株主優待の魅力を数値で比較してみましょう。
すかいらーくの株価は1株約2972円(2025年9月1日時点)で、100株に必要な資金は29万7200円です。年間4000円分の優待券の優待利回りは約1.34%に相当し、配当金利回り約0.67%を加えると合計は約2.01%となります。外食頻度が高い家庭では節約効果があるといえるでしょう。
マクドナルドの株価は6550円(2025年9月1日時点)で、100株に必要な資金は65万5000円となります。例えば優待券を880円のセットに使えば1冊当たり5280円分の価値となり、年2回で1万560円相当です。優待利回りは約1.61%となり、1株当たりの最新の年間配当金予想56円を加えると、約2.56%と高めの利回りとなっています。
ドトールの株価は現在約2594円(2025年9月1日時点)で、100株購入するには25万9400円が必要です。1000円分の株主優待は利回り約0.38%と控えめですが、2026年2月期配当予想54円を合わせると利回りは約2.45%となり、他社と比較して見劣りはしていないでしょう。
株主優待の上手な使い方とお得な組み合わせ例
家族や友人とまとめて利用すれば、一度の食事代を優待券でまかなえます。例えば、すかいらーくの株主優待券を家族での食事に充てれば、外食費用を節約できます。
複数銘柄の優待を組み合わせるのも効果的です。昼はマクドナルド、夜はすかいらーく系列、食後のコーヒーはドトール、といった使い分けも可能です。
2025年の相場環境を踏まえた株価水準と注意点
株主優待には魅力だけでなく、注意すべき点もあります。権利確定日直後は株価が数%下落することが少なくありません。短期売買で株主優待獲得を狙う場合、この値動きには注意が必要です。
また、継続保有要件を導入する企業も増えています。マクドナルドは2025年から1年以上の保有が条件のため、短期保有での優待獲得は難しいでしょう。一方、すかいらーくやドトールは現時点で継続保有条件はなく、購入タイミングの自由度が高いともいえます。
配当金とのバランスも重要です。株主優待は人によっては利用の機会がなかったり、企業業績によっては改悪や廃止の可能性があったりします。優待だけでなく、配当も含めた総合利回りで投資判断をしてください。
長期保有で「外食代節約」を楽しもう
株主優待が設定されている銘柄は長期的に保有し、優待と配当を合わせて外食代の節約に利用することをおすすめします。権利確定日のスケジュールや保有条件を押さえつつ、自分のライフスタイルに合う銘柄を選びましょう。
株主優待は、投資リターンを日常生活で実感できる貴重な仕組みといえるでしょう。上手に活用して、2025年以降もお得な外食を楽しんでみてはいかがでしょうか。
出典
株式会社すかいらーくホールディングス 株式情報 株主優待制度
日本マクドナルドホールディングス株式会社 投資家の皆様へ 株主優待・配当金
株式会社ドトール・日レスホールディングス IR情報 株主優待制度
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
