アメリカ国債を「100万円分」購入した友人。「金利が高くておすすめ」と言われましたが、本当にもうかりますか?“メリット・デメリット”をあわせ解説

配信日: 2025.09.10
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アメリカ国債を「100万円分」購入した友人。「金利が高くておすすめ」と言われましたが、本当にもうかりますか?“メリット・デメリット”をあわせ解説
昨今は老後2000万円問題をはじめ、お金に対する不安要素が増えている影響もあり、資産形成に積極的に取り組む人も珍しくなくなっています。
 
資産形成に利用できる金融商品はさまざまですが、そのうちの1つが国債です。国債は日本以外にも多くの国が発行しており、そのなかでもアメリカ国債は特に高い人気を誇っています。
 
本記事では、アメリカ国債のメリットとデメリット、そして国債を選ぶ際のポイントなどについて解説します。
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アメリカ国債のメリット

アメリカ国債のメリットとして、金利の高さが挙げられます。
 
日本の個人向け国債の金利は、2025年8月時点で10年変動型が0.97%です。100万円購入した場合の年間の利子は9700円、10年間で9万7000円(税抜き前)の利息を受け取れます。
 
一方、アメリカ国債の金利は2025年8月時点で4.32%です。100万円分購入した場合の年間の利子は4万3200円、10年間で受け取れる利息は43万2000円(税抜き前)となり、日本の国債の5倍近い利息がもらえます。
 
また、安全性の高さもアメリカ国債の魅力です。アメリカは世界トップの経済大国であり、アメリカ国債の格付けは2025年5月に1段階引き下げられたものの、デフォルト(債務不履行)の可能性は低く、信頼性は依然として高いままです。
 

アメリカ国債のデメリット

金融商品として大きな魅力を持つアメリカ国債ですが、為替変動リスクがある点に注意が必要です。アメリカ国債を購入するためには、日本円をアメリカドルに交換しなければなりません。
 
例えば、2025年8月時点で1ドルあたりのレートは147円ほどですが、1000ドル分の国債を購入するには約14万7000円必要です。もし円高が進んで1ドルあたりのレートが100円になってしまうと、1000ドル分の国債は10万円の価値になる、つまり4万7000円分損してしまいます。
 
利息分を含めてプラスになれば問題ありませんが、場合によっては大きな損失が発生する可能性があります。そのほかにも、政治的リスク、価格変動リスクなどがあることも国債を購入する前に知っておきましょう。
 

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海外の国債の選び方

国債に興味を持ったものの、種類が多くどれを選べばよいか迷ってしまう人も少なくありません。以下では、海外の国債を選ぶ際に押さえておきたいポイントについて解説します。
 

金利

海外の国債を選ぶ際は、金利をチェックしましょう。世界にはアメリカの国債と同じ、あるいはそれ以上の金利の国債を発行している国があります。
 
例えば、オーストラリアの満期が10年の国債の利回りは4.272%、ニュージーランドの同じ条件の国債は利回りが4.452%です。金利が高ければ、その分受け取れる利息が増えます。
 

現地の情勢

国債を選ぶ際は、金利のみならず現地の情勢にも目を向けましょう。例えば、トルコが発行している満期10年の国債の利回りは31.215%です。
 
しかし、トルコはリラ安の進行や中東情勢の不安定化など不安要素が多く、元本割れするリスクがほかの国が発行している国債より高いです。安定した資産形成を目指すのであれば、情勢が安定した国の国債を購入しましょう。
 

まとめ

アメリカ国債は、日本の国債より金利が高く、国の情勢も安定しているため資産形成に適しています。しかし、為替リスクをはじめ、不安要素がまったくないわけではありません。
 
また、アメリカ国債以外にも、安定した利益が期待できる海外の国債はあります。それぞれのメリットとデメリットを比較したうえで、どの国債を購入するか決定しましょう。
 

出典

財務省 現在募集中の個人向け国債・新窓販国債
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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