更新日: 2019.01.08 その他資産運用

買うタイミングよりもはるかに難しい利益確定のタイミング

執筆者 : 柴沼直美

買うタイミングよりもはるかに難しい利益確定のタイミング

再三にわたりご質問を受け再三にわたり回答している「利益確定のタイミング」。資産運用については、買うタイミングよりもはるかに難しいといわれていますが、それほど難しい課題ならば、小難しく取り組むより気軽に考えてみましょう。

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柴沼直美

Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

 

買付け価格より上昇していればOK

 
利益確定とは「収益を(換金することによって)実現させる」のです。平たく言うと買付け価格と手数料<現在の価格であれば、利益確定すればいいのです。

難しく考えるのは、これに『欲』という理屈では説明できない厄介な感情が加わってきて、さらにその感情が理性を凌駕してしまうためにおこります。つまり「あともう少し」「ここで手放すと儲けが少なくなるかも」という気持ちが出てくることによるもの。あるいは買い付け価格を下回った場合には、毎日が胃を締め付けられる思いで「どうして?」「いつになったら戻るの?」というイライラが支配してほかのことは手が付けられなくなります。

こうなると近視眼的に買った商品の値動きだけをただ監視するだけになってしまうので、ますます全体的な動きがわからなくなります。一歩引いて冷めた目でぼんやり眺めましょう。

 

最初から線を引くのも有効

 
最初から利益(損失)確定のラインをざっくり引いてしまうのも有効かと思います。例えば、(手数料控除後で)10%確保できたらいったんは手仕舞う。というルールを最初に決めてしまいましょう。

たとえ相場の上昇トレンドが続きそうでも、一度自分のルールを厳格に順守した売り買いを経験すると、次回からはそれほど抵抗がなくなります。やがて、相場が下げ止まらない局面が来た時も、自分のルールに則って損失を確定してしまうことがすんなりできるようになり、感情に踊らされない理性に基づいた投資行動ができるようになります。

 

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相場に振り回されるのか、相場の波にうまく乗るか

 
資産運用と、四文字熟語を並べると難しいことをやらなければならないとか、「わからない」「やったことがない「できない」という言い訳がたくさん聞こえてきますが、相場に振り回されるのではなく、相場の波にうまく乗れるように慣れていきましょう。

自転車に乗ることと何も変わりはありません。失敗を重ねて徐々にカーブでも坂道でもうまくハンドル操作をこなせるようになるのですから、プチ成功体験を積み重ねていきましょう。

本を何百冊読むよりも、売り買いのタイミングを自分なりにつかむことのほうが貴重ですし、これは体験することでしかマスターできないのです。