同僚と談笑中に「NISAをやっていない」ことを話したら「20代のうちから始めた方がよい」と言われました。20代から始めることに何か「メリット」はあるのでしょうか?

配信日: 2025.10.01
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同僚と談笑中に「NISAをやっていない」ことを話したら「20代のうちから始めた方がよい」と言われました。20代から始めることに何か「メリット」はあるのでしょうか?
NISAは2024年に制度が拡充され、非課税期間が無期限になりました。そのため20代のうちに始めると、時間を味方にしやすく、非課税の効果も積み上がりやすくなります。
 
この記事では、新NISAの基本と、20代から始める具体的なメリットを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
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20代から始めると何が違う? 時間と非課税で差が広がる

投資は、運用期間が長いほど複利の力が働きやすいです。複利とは、増えた分にも次の利益がのる仕組みのことです。20代は運用に使える年数が長く、景気のよしあしが入れ替わる期間も経験できます。
 
また価格が上下しても、時間をかけて買い続けることで平均購入価格が慣らされる効果も期待できます。さらにNISAは、売却益や配当などの運用益が非課税です。通常の課税口座では利益に約20%の税金がかかりますが、NISAならその分を再投資に回せます。そのため早く始めるほど、こうした非課税の効果が積み重なりやすいといえるでしょう。
 

2024年からの新NISAの基本 非課税は無期限、年360万円・総枠1800万円

前述通り、新NISAは2024年に抜本拡充され、制度は恒久化、非課税保有期間は無期限になりましたが、具体的には、つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円で、合計360万円まで利用できます。
 
生涯の非課税保有限度額は1800万円で、そのうち成長投資枠は1200万円が上限です。売却した分は翌年以降に枠を再利用でき、管理は簿価ベースです。新NISA口座の対象年齢は、その年の1月1日現在で18歳以上の居住者です。制度面の理解があいまいだと、枠の無駄や思わぬ課税につながる場合もあるため、最初に基本を押さえると安心です。
 

いくらから始める? 毎月1万円の例で見る「早く始める」効果

具体的なイメージを持つために、年率3%で毎月1万円を積み立てた場合の試算を示します(あくまで仮定の例です)。20年間続けると約328万円、30年間なら約583万円、40年間なら約926万円になります。
 
20代で始めて40年続けるケースは、30代で始めて30年続けるケースより、最終額が約343万円多くなります。月1万円という小さな負担でも、開始が10年早いだけで差が広がる点がポイントです。
 
市場は上下し、将来の利回りは保証されませんが、長期・積立・分散を基本に続けることで、目標額に近づける確率を高められるでしょう。制度が非課税であることも、この差を後押しします。
 

20代から始めると少ない負担で資産づくりが進む可能性がある

結論として、20代からNISAを始めるメリットは大きいです。非課税の恩恵を長く受けられるうえ、相場の変動を時間でならしやすく、同じ目標額を目指す場合でも毎月の負担を軽くできるからです。新NISAは無期限・恒久化されたことで、より長期的な資産形成の計画を立てやすい制度になりました。
 
まずは生活費と緊急時の資金をしっかり確保し、そのうえで「つみたて投資枠」を活用して少額から始めると、無理なく続けやすいでしょう。口座の仕組みや投資枠のルールは金融庁や国税庁の公式情報で確認し、不明点があれば利用している金融機関に相談するのがおすすめです。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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