2025年、金価格が一時「2万3000円」を突破! 10年前“4500円”の時代に「100万円分」買ってたら、どれだけ儲かった? 上昇トレンドが続く理由も解説

配信日: 2025.11.13
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2025年、金価格が一時「2万3000円」を突破! 10年前“4500円”の時代に「100万円分」買ってたら、どれだけ儲かった? 上昇トレンドが続く理由も解説
金価格は近年上昇傾向にあり、2025年に入り過去最高水準の高値を記録しています。このような動向が見られる中、金価格が高騰している理由や今後の見通しなどが気になる人も多いのではないでしょうか。本記事では、金価格の動向や上昇傾向にある理由などを解説します。
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金の店頭価格が一時“グラム2万3000円”を突破

投資用の金は、品質を保証する刻印が入っている「金地金」が市場に流通しています。インゴットや延べ棒などとも呼ばれる地金を製造している、国内最大手とされる企業が田中貴金属工業株式会社です。
 
同社のデータによると、2025年10月17日の金価格は1グラムあたり2万3254円でした。その後一時は落ち込みますが、10月21日には再び2万3370円まで上昇しています。金の国内価格が2万3000円台を突破するのは初めてです。なお、11月12日時点の金価格は、おおむね2万2000円台で推移しています。
 

金価格の「上昇トレンド」が続く理由は?

金は、長期間保有しても劣化せずその価値を維持できる、採掘可能な埋蔵量が限られている、採掘が技術的に難しいなどの特徴があります。そのため、金は安全資産と呼ばれ、世界的な地政学リスクや情勢不安の渦中において、価格が高騰する傾向にあります。これに加えて、日本国内で金価格が高騰している理由として、以下の3つが挙げられます。
 
・トランプ政権による米中貿易摩擦
アメリカのトランプ大統領が、10月11日に中国の輸入品に対して100%の関税を追加する考えを示したことで、米中貿易摩擦の再燃が懸念されています。そのため、投資家の間ではリスクを避けるために資金を比較的安全な金に移す動きが強まっています。
 
・アメリカ政府機関の一部閉鎖
アメリカでは、予算切れにより10月1日から政府機関が一部閉鎖となっており、11月12日時点でも閉鎖は続いています。閉鎖期間が史上最長を更新する中、金融市場に深刻な影響を与えています。
 
重要なデータが公表されないため、投資判断に必要な情報が得られないのです。そのため、投資家の間でリスク回避の意識が働いており、安全資産の需要が拡大しています。
 
・円安
新たに内閣総理大臣となった高市早苗氏は、積極財政や物価高対策を掲げています。これにより国債が増えると思われるため、円を売る動きが強まっているのです。また、金融緩和にも動くと思われるため、投資家の間で低金利時代が来ると予想され、金利の高い他の通貨に流れるようになっています。
 
こうした点から金価格は、11月5日には急落するなど一時的な下落は見られても、中長期的には上昇トレンドが続くと思われます。
 

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10年前に金を“100万円分”買っていたら“400万円以上”もうかった?

田中貴金属工業株式会社のデータによると、2015年10月の金の参考小売価格は1グラムあたり平均4500円(税抜)でした。
 
金地金の最小単位は5グラムであるため、100万円以下で買えるのは220グラム(99万円分)です。仮に2025年10月21日時点のグラム2万3370円で売却できた場合、売却額は514万1400円で、400万円以上利益が出る計算となります。
 
実際には売買時の相場や各種課税を考慮に入れる必要がありますが、長期保有を検討する余地は十分にありそうです。
 

まとめ

2025年10月には金価格が1グラム2万3000円を突破し、11月に入った現在も2万2000円台で推移しています。金価格が現在高騰している主な理由は、トランプ政権による米中貿易摩擦の懸念やアメリカ政府機関の一部閉鎖などが挙げられます。金価格の上昇はしばらく続くと思われるため、投資家の人は今後も値動きを注視しましょう。
 

出典

田中貴金属工業株式会社 日次金価格推移
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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