当時“10万円”だった「天皇陛下御在位60年金貨」…金価格“2万円台”の今ならいくらで売れますか? 持ち続けるほうがよいでしょうか?
天皇陛下御在位60年10万円金貨は、現在は40万円を超える価格で取引されるケースもあります。本記事では、実物資産としての金の価値の推移や、天皇陛下御在位60年金貨の基本情報、現在いくらで取引されているのかを解説します。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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金の価格推移
現在金を持っている人や、資産運用のために金を検討している人は、過去や現在、そしてこれからの価格推移が気になるでしょう。2000年頃には1グラム1000円程度だった金が、2025年10月時点では約2万円と価値が高騰しています。金の価値が上がっている主な理由は、次のとおりです。
・円安傾向にある
・地政学リスクの影響(紛争、パンデミックなど)
・インフレ傾向にある
・各国の中央銀行が金を購入している
・需要が増加している
上記のとおりさまざまな要因が重なり、金の価値が高騰してきましたが、2025年10月後半には一時下落しました。未来を確実に見通すことはできないので、今後金の価値の動向もどうなるかは分かりません。しかし、短期的には下落しても長期的には上昇するとの見方が多いようです。
一般的には、金に投資する比率は資産全体の10~15%程度が推奨されているため、実物資産として保有するのもよいでしょう。
天皇陛下御在位60年金貨とは
天皇陛下御在位60年金貨とは、名前のとおり昭和天皇の在位60年を記念して、昭和61年に発行された日本初の記念金貨です。10万円と高額にもかかわらず、多くの人が購入し、約13万枚以上発行されました。
表にはハトと水、裏には菊花紋章が描かれ、直径は30ミリメートルで1枚20グラムの記念貨幣です。天皇陛下御在位60年金貨以降、数多くの皇室金貨や記念金貨が発行されており、一番新しいものだと「2025年日本国際博覧会記念10,000円金貨幣」が発行されています。気になる人は、財務省の記念貨幣一覧で確認してみましょう。
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天皇陛下御在位60年金貨はいくらで売れる?
天皇陛下御在位60年金貨を持っており、「今売ったらいくらになるのだろう」と考える人もいるでしょう。現在の金の価値が1グラム2万円程度だとすると、20グラムの天皇陛下御在位60年金貨は、40万円程度の価値になります。
当時の金の価値を1グラム2000円だとすると、天皇陛下御在位60年金貨の実質的な価値は4万円で、ずいぶん高い買い物をしたことになります。それでは2025年11月10日時点で、実際にいくらで取引されているか、一例を紹介します。
・A社:41万6000円
・B社:38万4460円以上
・C社:48万円
金の価格は毎日変動するため、業者によって多少の違いはあるものの、40万円台で取引されていることが分かります。ネットオークションでも40万円台後半で取引されているケースが多く、売却するのも選択肢の1つでしょう。
ただし、前記のとおり金の価値が今後上がるのか下がるのかは簡単に読めないため、持ち続けるのか売るのかは、慎重に判断する必要があります。
まとめ
金の価値は20年前と比べると10倍程度高騰しており、実質資産として注目されています。株式や債券と異なり、金自体に価値があるため、価値がゼロになるリスクはありません。ただし、今後の金の価値がどうなるのか、読むのは難しいでしょう。
天皇陛下御在位60年金貨を持っている人は、売却してぜいたくをするのも選択肢の1つです。現在40万円程度の価値があるため、いざというときのために持っておくのもよいでしょう。
出典
財務省 記念硬貨一覧
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
