「イオン」で“100万円”使うと“7万円”もの現金還元を受けられる!? 「株主優待」の魅力と「株式投資」のメリットを解説
では、イオンの株主になって株主優待を受けるためには、いくら資金が必要なのでしょうか。本記事では、2025年10月30日時点の株価をもとに必要な費用を試算し紹介します。また、株主優待や株式投資のメリットもわかりやすく解説します。
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目次
「イオン」の株主は毎日のお買い物で“最大7%の現金還元”を受けられる
イオン株式会社は、株式を100株以上保有している株主を対象に、オーナーズカードという優待カードを発行しています。オーナーズカードを提示した購入額に対し、持株数に応じて半年ごとに3〜7パーセントの現金還元が受けられます。
現金還元の時期は、10月と4月です。還元の対象は、対象の店舗で現金・WAON・イオンマークのクレジットカード・イオン商品券・イオンギフトカードで支払った場合です。
ただし、一部の店舗では利用条件が異なるケースもあるため注意しましょう。オーナーズカードのほかにも、配当金や長期保有株主優待制度などが株主向けに設けられています。
「イオン」の株主優待を受けるにはいくら必要? 直近の権利確定日で試算
株主にオーナーズカードが交付される時期は、8月末日と2月末日の株主名簿に基づいたタイミングです。一度受け取れば、そのまま同じカードを使い続けられます。
株主になるためには、8月末日と2月末日の株主権利確定日に100株以上保有していなければなりません。正確にはその2日前の権利付最終日までに、株式の購入が完了していることが条件です。なお、2025年の権利付最終日は2月26日と8月27日でした。
イオンの株主優待を受けるために必要な金額を、同社の株価のチャートを基に計算します。チャートによると、2025年10月30日時点での終値は2397.5円でした。同日に100株購入するためには23万9750円かかりますが、権利付最終日の株価によってはさらに費用が必要です。
「株主優待」の魅力と「株式投資」のメリット
魅力やメリットとして、以下の3つが挙げられます。
・金銭的メリット
株式が購入した時の価格より値上がりした場合、その時点で売却することで利益を得られます。例えば、1株1000円の時に100株購入し、1株1500円になった時点で売却した場合、利益は差分の5万円です。
ただし、売買差益からは手数料や税金が差し引かれます。また、企業が得た利益の一部を株主に分配する配当金制度があれば、保有株式数に応じて利益を得られます。
・モノやサービスのメリット
食品・日用品、クーポン、施設利用券など、株主に対して自社のモノ・サービスを還元する株主優待を受けられます。株主優待は、家計の節約につながる点や株価の変動に左右されにくい点が魅力です。
・経営参加権
株式を保有していれば、会社の重要事項に対して賛成・反対の意思表示ができます。原則として最低単元株数以上の株式を保有していればこの権利が与えられ、保有株式数に応じてその影響力が大きくなります。
イオンはあくまで一例ですが、株主優待に現金還元があると、実質的な利回りが高くなる可能性もあります。資産形成を考えている方は、株主優待の充実した株式投資を検討してみましょう。
まとめ
イオン株式会社では、100株以上を保有する株主に対し、優待カードとしてオーナーズカードを発行しています。
株主になるためには、権利付最終日までに株式を購入し、株主権利確定日に100株以上を保有しておくことが条件です。オーナーズカードは購入額と持株数に応じて半年ごとに現金還元を受けられ、なかでも3000株以上を保有する株主は7%の還元率が適用されます。
つまり、タイトルにあるような「100万円利用で7万円が戻る」という高い還元を受けるには、一定の株式保有が前提となりますが、日々の買い物で実質的な節約効果を得られる点は大きな魅力です。株主優待と配当を組み合わせれば、家計メリットと資産形成を同時に狙えるでしょう。
出典
日経平均株価 イオン
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
