「任天堂株」を100万円買って10年間持ち続けたら? スイッチ発売後でどれだけ増えたのか検証
では、もしSwitchが発売されたタイミングで任天堂株を100万円分購入し、10年間保有し続けていた場合、どれほど資産が増えていたのでしょうか。
本記事では、当時の株価推移をもとに、その“もしも”を検証します。
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目次
スイッチ発売当時の株価はどれくらいだったか?
Switchが発売された2017年の任天堂株は、1株あたりおよそ2000円~4000円前後で推移していました。仮に100万円を投入した場合、購入できた株数(平均価格3500円で計算)は概算で285株前後になります。
この時期の任天堂は、Wii Uの不振からの巻き返しを図っていた最中で、Switchへの期待と不安が入り交じる状況でした。投資家にとっては判断が難しいタイミングだったと言えるでしょう。
その後の株価の変化
Switchが世界的に売れ始めると、任天堂株は順調に上昇していきました。特に2020年前後には、巣ごもり需要によって本体・ソフトともに販売が急伸し、株価も大きく伸びました。
2023年〜2024年にかけては、株価が7000円〜9000円台に達し、Switch発売時と比較すると株価は約3倍前後に成長していることになります。
100万円投資していたら現在はいくらになっていたのか?
12月10日現在、任天堂株は1株あたり、1万1580円です。2017年の1株あたりおよそ2000円~4000円前後の時に、100万円分投入していた場合、約190万円~380万円増えている計算になります。
さらに、任天堂は安定した配当を出している企業ですので、10年間で受け取った配当金を加えると、実際の総リターンはそれ以上に達していても不思議ではありません。
任天堂株が大きく伸びた理由
任天堂株価の上昇には、Switchのヒットだけではなく、企業としての強みが大きく影響しています。
1.自社IPの強さ
マリオ、ゼルダ、ポケモンなど、世界的ブランドを多数保有しており、安定したソフト販売が期待できます。
2.ハードとソフトの一体型ビジネスモデル
自社プラットホームを持つことで収益基盤が強固になっています。
3.長期視点での安定した経営
為替などの影響を受けやすいものの、世界的なファン層を抱える企業として信頼性が高い点も魅力です。
Switchの後継機が期待される現在でも、任天堂に対する市場の評価は引き続き上向いています。
10年間持ち続けることで生まれる“時間の力”
もしSwitch発売直後に任天堂株を購入していた投資家は、短期的な市場の揺れに惑わされず、10年間保有することで約3倍という大きな成果を得られたことになります。
株式投資の世界では「長期保有は力になる」とよく言われますが、任天堂株はその好例と言えるでしょう。世界的なIPを持つ企業に投資することで、時間は大きな味方になります。逆に、Switch発売当初の不安から売却してしまっていた場合、このリターンは得られなかったことになります。
出典
株式会社 日本経済新聞社 任天堂
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
