一度くらいは「リゾートホテル」に泊まってみたい! 会員制の「エクシブ」でも、“30万円投資”し「株主優待券」をもらえば“お得”に泊まれるでしょうか?

配信日: 2025.12.24
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一度くらいは「リゾートホテル」に泊まってみたい! 会員制の「エクシブ」でも、“30万円投資”し「株主優待券」をもらえば“お得”に泊まれるでしょうか?
リゾートホテルとは、一般的に海や山などの自然に囲まれている、宿泊しながら心と体を癒せるホテルを指します。景観が良く、上質なサービスを受けられることから、一度は泊まってみたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
 
また、リゾートホテルをお得に泊まるために、ホテルの運営会社へ投資を考えている方もいるかもしれません。本記事では、リゾートトラスト株式会社の株主優待の概要や優待を受けるための必要資金などを解説します。
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リゾートトラスト株式会社では「株主優待電子チケット」を配布

リゾートトラスト株式会社は1973年に設立された、ホテル事業や会員権事業・ゴルフ事業などを行っている会社です。同社は200株以上の株主に対し、公式アプリRTTGにて株主優待電子チケットを発行しています。
 
なお、2025年4月1日には株式分割(1株→2株)が行われました。株式分割にともない、2025年3月末時点で株主名簿に記載されている100株以上保有している株主に対し、2025年6月末に第52期株主優待電子チケットが発行されます。
 

優待チケットでは会員制ホテル「エクシブ」は利用できない

リゾートトラスト株式会社の株主優待券が宿泊で利用できるのは以下の4施設です。


・ホテルトラスティ東京ベイサイド
・ホテルトラスティ名古屋白川
・ホテルトラスティ大阪阿部野
・ザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜

宿泊施設によって利用条件は分かれているため、利用する際は株主優待情報を確認しましょう。トラスティでは1泊5ルームまで、カハラでは1泊2ルームまでと複数部屋にわたる割引が可能という特徴もあります。なお、割引額はルームチャージに対して3割引または5割引です(上限額あり)。
 
ところが、会員制ホテルである「エクシブ」や「ベイコート」などは、株主優待電子チケットを活用してのレストラン利用は可能なものの、宿泊はできません。泊まりたい場合は会員権を購入のうえ、宿泊料金を別途支払う必要があります。
 

2025年3月時点で優待を受けるには「約30万円」必要だった可能性

リゾートトラスト株式会社の権利確定日は3月31日、2025年の権利付最終日は3月27日です。また、同社は同年4月1日に1:2の株式分割を実施しています。
 
現在の優待における最低保有株数は200株ですが、株式分割実施前である2025年3月の優待基準は100株でした。「株探(MINKABU)」で確認可能な3月27日の終値(分割前の株価)は3040円のため、100株で30万4000円程度必要だった計算となります。
 
しかし、掲題のエクシブに宿泊するために必要となる会員権の取引価格は中でも高価です。例えば、エクシブ湯河原離宮「Sタイプ・年間26泊」の場合、本体価格だけで3550万円、税込で約3860万円かかります。同ホテルで最も安い「CBタイプ・年間13泊」の場合でも、約620万円です。
 
また、9万円~33万円程度(2025年)の運営管理費が年会費として毎年必要で、ここに実費として宿泊費も加わります。
 
このように株主優待を受けるために必要な投資額が数十万円規模であるのに対し、エクシブの会員権は数百万円から数千万円となります。このため、株主優待だけで宿泊を実現できるわけではなく、別途大きな費用が必要になる点は理解しておく必要があります。
 

まとめ

リゾートトラスト株式会社の株主優待を受けていても、掲題のエクシブでは宿泊料金の割引は受けられません。レストラン料金の割引は可能ですが、宿泊費や会員権などは別途払う必要があり、会員権は約620万円~3860万円で購入できます。
 
会員制のリゾートホテルに宿泊するためには、会員権の購入をはじめとした高額な費用が必要となるケースが多く、株主優待だけで気軽に利用できるものではない点には注意が必要です。
 

出典

リゾートトラスト株式会社 株主優待情報
エクシブ湯河原離宮
株探 リゾートトラスト(4681) チャート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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