40歳から「月3万円貯金」しても、10年で増えたのは“4万円”だけ…友人は「NISAなら100万円増えた」と言いますが、今からでも投資すべきですか?「銀行預金・投資」を比較
投資は早く始めたほうが有利と言われますが、実際に、10年間でどれくらいの差が生まれるのでしょうか。
本記事では、50歳の投資歴10年の人と何もしてこなかった人をモデルケースとして、これまでの差と、今後10年で広がる可能性のある差について解説します。
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
目次
前提条件を整理
まずは本記事の条件をそろえて考えてみましょう。
・40歳から毎月3万円を積立投資
・運用利回り:年5%
・現在50歳(積立10年)
・同期間、投資はせず銀行預金のみ
・運用利回り:年0.2%
・現在50歳(積立10年)
どちらも「毎月3万円」を積み立ててきた点は同じですが、資金の置き場所(投資か預金か)が大きく異なります。
10年間で、すでにどれくらい差が出ている?
まず、(A)の40歳から50歳までの10年間、毎月3万円を年率5%で積み立てた場合を見てみましょう。この場合、元本は360万円ですが、運用後の資産は約465万円となります(プラス105万円)。
一方、(B)の同じ期間、銀行預金(年利0.2%)に預けていた場合、元本は同じ360万円ですが、10年後の残高は約364万円です。つまり、増えた金額はわずか約4万円です。この時点で、すでに約100万円以上の差が生まれている計算になります。
このまま続けた場合、資産は10年後どうなる?
友人が(A)で今後も同じペースで積み立てを続けた場合、60歳時点ではどうなるでしょうか。
40歳から60歳までの20年間、毎月3万円を年利5%で運用した場合、元本は720万円、60歳時点の資産は約1222万円にもなります。元本に対する増加分は約500万円で、複利の効果が長期間にわたって効いていることが分かります。
銀行預金のままだと、10年後はいくら?
一方、自分が(B)で今後10年間も投資をせず、銀行預金だった場合を見てみましょう。
40歳から60歳までの20年間、毎月3万円を年利0.2%で銀行に預けていた場合、元本は720万円、60歳時点の資産は約735万円です。約15万円増えますが、投資を活用した場合との差は500万円近くに上ります。
投資は50歳から始めても遅くない
ここまでの数字を見ると、投資は早く始めるほうが有利と感じ、「もう取り返しがつかないのでは」と感じるかもしれませんが、50歳から投資を始めること自体が遅すぎるわけではありません。
60歳まででも10年、65歳までなら15年あります。この期間でも、運用次第では預金より大きな差が生まれる可能性があります。大切なのは、「友人と同じ結果を目指す」ことではなく、これからの自分にとって現実的な選択をすることです。
50歳以降に投資をする際のポイント
50歳から投資を始める場合に大切なのは、「友人との差を一気に埋めよう」と無理をしないことです。
年5%はあくまで想定であり、実際の運用成果を保証するものではありません。生活費や近い将来に使う予定のあるお金には手を付けず、余裕資金の範囲で始める必要があります。また、値動きによる不安を感じにくい金額からスタートし、長く続けられるかどうかも重要なポイントです。
短期間で大きな利益を狙うのではなく、NISAなどの非課税制度を活用しながら、預金よりも効率よくお金を働かせるという視点で考えることが、50代からの投資では現実的といえるでしょう。
まとめ
40歳からNISAで積立を続けた友人と、何もしなかった自分では、10年で100万円以上、20年では数百万円規模の差が生まれる可能性があります。
ただし、これは「過去の差」であり、これからどうするかは別問題です。投資は早いに越したことはありませんが、「今が一番若いタイミング」という考え方もできます。50歳からの選択が、10年後の安心感を左右することもあるでしょう。
執筆者 : 三浦大幸
2級ファイナンシャルプランニング技能士/日商簿記3級/第一種衛生管理者/証券外務員/英検2級など
