「とりあえず普通預金」で3年経ちました。退職金1800万円は今からでも運用すべきですか?

配信日: 2026.01.21
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「とりあえず普通預金」で3年経ちました。退職金1800万円は今からでも運用すべきですか?
退職金を受け取ったものの、「しばらく使う予定がないから」と普通預金に預けたまま、気づけば数年が経過していた――こうしたケースは珍しくありません。近年は金利も上昇傾向にありますが、それでも「このまま預け続けてよいのか」「今からでも運用に回すべきなのか」と悩む人は多いでしょう。
 
本記事では、退職金1800万円を普通預金(金利年0.2%)に預けた場合と、想定利回り年3%で運用した場合について、今後10年間の資産額の目安を比較し、それぞれのメリット・デメリットを整理します。なお、計算した利息はすべて税引き前の金額となります。
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普通預金に預け続けた場合の資産額

まず、退職金1800万円を普通預金に預けたままにした場合を考えます。ここでは、金利を年0.2%として計算します。1800万円を年0.2%で10年間預けた場合、将来の資産額はおよそ1836万円となります。
 
10年間で増える利息は36万円程度となり、大きく資産が増えるわけではありません。ただし、基本的に元本割れの心配がなく、必要なときにすぐ引き出せる点は、普通預金ならではの特徴です。
 

想定利回り3%で運用した場合の資産額

次に、退職金1800万円を想定利回り年3%で運用した場合を考えます。今回は、複利で10年間運用すると仮定します。
 
この場合、10年後の資産額はおよそ2419万円となり、増加分は約619万円です。普通預金と比べると、将来の資産額に大きな差が生じることが分かります。ただし、この3%という利回りはあくまで想定であり、実際の運用成果を保証するものではありません。
 

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普通預金のメリット・デメリット

普通預金の最大のメリットは、元本割れのリスクが極めて低く、いつでも引き出せる流動性の高さです。退職後の生活費や医療費など、近い将来に使う可能性がある資金を置いておく場所としては安心感があります。
 
一方で、金利が低いため、資産を増やす効果は限定的です。物価が上昇した場合、実質的な購買力が目減りする可能性がある点は、デメリットといえるでしょう。
 

運用に回すメリット・デメリット

今回の試算のように想定利回り3%で運用できれば、普通預金と比べて資産が大きく増える可能性があります。特に、10年程度の運用期間を確保できる場合、複利効果による差は無視できません。
 
ただし、運用には価格変動リスクが伴います。途中で相場が下落すれば、一時的に評価額が減ることもありますし、運用商品によっては換金に時間がかかる場合もあります。退職後の資金である以上、「すべてを運用に回す」判断は慎重に考える必要があります。
 

「今からでも運用すべきか」を考える視点

退職金を今から運用に回すかどうかは、年齢や生活費の見通し、他の資産状況によって判断が分かれます。例えば、今後10年以上使う予定のない資金であれば、普通預金に全額置いたままにするより、一部を運用に回すという考え方もあります。
 
一方で、数年以内に大きな支出が見込まれる場合や、価格変動に強い不安を感じる場合は、無理に運用する必要はありません。重要なのは、「増やす可能性」と「減る可能性」の両方を理解したうえで、自分に合った配分を考えることです。
 

まとめ

退職金1800万円を普通預金(金利年0.2%)に預け続けた場合、10年後の資産額は約1836万円にとどまる計算です。一方、想定利回り年3%で運用できた場合には、約2419万円となり、500万円以上の差が生じる可能性があります。
 
ただし、運用には元本割れのリスクがあり、必ずしも想定どおりの成果が得られるとは限りません。退職金をどう扱うかは、「安全性」「流動性」「将来の生活設計」を踏まえて判断することが重要です。
 
すべてを預金か、すべてを運用かという二択ではなく、用途や時期に応じて使い分ける視点が、現実的な選択といえるでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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