宝くじで「1000万円」当せん!“個人向け国債”に預けようとしたら、友人に「投資じゃないと損」と言われました…金利が“今世紀最高水準”のはずなのに、なぜですか? 5年間の増加額を確認
本記事では、1000万円を個人向け国債に預けた場合の実際の増え方や、堅実なお金の置き場所について整理します。
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目次
「国債金利が今世紀最高水準」とは何が起きているのか?
最近の報道では、長期金利や国債利回りが「今世紀最高水準」と表現されています。これは、長く続いた超低金利時代と比べて水準が上がってきた、という相対的な話です。実際の数値を見ると、依然として高金利時代と呼べるほどではなく、預貯金や国債が急激に増える状況ではありません。
日本の国債金利は、財務省や日本銀行が公表するデータで確認できます。ここ数年は上昇傾向にありますが、家計への影響は「少し利息が付くようになった」という程度にとどまります。
個人向け国債を1000万円購入した場合、実際いくら増える?
ここでは「金利が高いといわれる今、実際の受取額はどの程度なのか」を具体的に確認していきましょう。
個人向け国債の基本的な仕組みを整理
個人向け国債は、国が個人向けに発行する債券で、元本が保証されている点が最大の特徴です。「変動金利型10年満期」「固定金利型5年満期」「固定金利型3年満期」の3つの種類があります。
変動10年型は、半年ごとに金利が見直され、市場金利が上昇すれば利息も増えます。また、最低でも年0.05%の金利が保証されており、極端に金利が下がってもゼロにはなりません。
年利1.5%の場合、1年で増える金額はどれくらい?
個人向け国債の募集金利は財務省が公表しており、直近では固定5年で年1%台後半となっています。ここでは、実勢に近い年1.5%で試算してみましょう。1000万円を固定5年・年1.5%で預けた場合、1年間の利息は次のようになります。
1000万円×1.5%=15万円
ただし、国債の利息には所得税・住民税合わせて20.315%の税金が受取時にかかります。税引後の手取り額は次の通りです。
15万円×(1−0.20315)=約11万9000円
1000万円を1年間預けて増えるのは、手取りで約12万円弱という水準です。
5年間保有した場合、増え方はどうなる?
固定5年国債は、金利が5年間変わらないため、将来の受取額が見通しやすい商品です。年1.5%が続いた場合、税引後の利息は次のようになります。
1年あたり:約11万9000円
5年間合計:約59万円
「金利が高い」といわれる局面でも、5年間で増えるのは数十万円規模であり、資産を大きく増やす商品ではないことが分かります。一方、元本割れの心配がなく、受取額の見通しが立てやすい点は大きな特徴です。
なお、個人向け国債は購入から1年が経過すれば中途換金が可能です。ただし、換金時には直前2回分の利息相当額が差し引かれます。そのため、短期間で解約すると、想定していた利息を受け取れません。
とはいえ、「急に現金が必要になったときでも元本は守られる」という点は、定期預金と同様の安心材料といえるでしょう。
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「投資しないのは損」と焦らなくてもいい理由
前提として、個人向け国債は「投資商品」というよりも「貯蓄」に近い性質のものです。値動きで利益を狙うものではなく、元本を確実に守りながら、預貯金よりは多少ましな利息を受け取ることを目的としています。
一方、株式・投資信託は、価格変動を受け入れながら長期的な成長を狙うものです。短期的には大きく増えることもありますが、同時に元本割れのリスクも避けられません。
「リスクを取らない=損」ではない
年平均で見れば、国債よりも株式のほうが高いリターンが期待できるといわれます。ただしそれは、途中で価格が下落する年や、数年単位で資産が目減りする時期があることを前提にした話です。短期的な値下がりを受け入れられなければ、そのリターンを得ることはできません。
国債を選ぶという判断は、「増やす機会を逃している」のではなく、価格変動というリスクを意図的に取らない選択です。宝くじの当せん金のように、普段の生活とは別に突然手に入った大きなお金は、減らさないことを優先することも立派な資産管理といえるでしょう。
堅実に考えるなら「増やす」より「守る」判断も正解
金利が上がった今でも、個人向け国債で1000万円が大きく増えるわけではありませんが、元本を守りながら確実に利息を得られる点は大きな魅力です。株式投資は成長を狙う手段であり、国債は守るための置き場所です。
「投資しないのは損」と焦らず、お金の性格に合わせて使い分けることが、後悔しない資産管理につながります。
出典
財務省 個人向け国債
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
