安全だからと「退職金1000万円」を“定期預金”に預ける父…もしNISAで「年利3%×10年」で運用すれば“90万円の差”になるって本当ですか? リスクがあってもNISAのほうが得ですよね?
ただし、必ず利益が出るわけではなく、元本割れのリスクもあります。本記事では、定期預金の金利状況や日銀政策金利、定期預金とNISAの比較について解説します。
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目次
4大都市銀行は2月に「円定期預金金利」を引き上げ“年利0.3%台”に
株式会社三菱UFJ銀行、株式会社みずほ銀行 、株式会社りそな銀行、株式会社三井住友銀行は2025年3月以降に相次いで「円定期預金金利」を引き上げました。そして、2026年2月から再び金利の引き上げを実施しました。2026年2月からの金利は図表1の通りです。
図表1
| 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | |
|---|---|---|---|---|
| 円定期預金金利 | 0.400% | 0.475~0.600% | 0.525~0.700% | 0.825~0.900% |
資料を基に筆者作成
日銀は政策金利を0.75%程度で据え置き
金融機関の預金金利などの動向を左右するのが、日本銀行が設定する政策金利です。
日銀は、2025年12月に政策金利を0.5%程度から0.75%程度まで引き上げを決定しました。その後、さらなる引き上げを予測する声もありましたが、2026年1月の金融政策決定会合において、政策金利の据え置きを決めています。
日銀の植田和男総裁によると「利上げによる経済や物価への影響を点検するため」であり、「長期金利の上昇はかなり速い」とのことです。一方、市場では円安進行を止めるために、今春にも次回の利上げに踏み切るとの観測もあるようです。
また、利上げペースは「半年に一度」程度との見方が有力ですが、「円相場の動向次第で前倒しになる」との指摘が散見されています。
【定期預金vsNISA】“1000万円”を10年間でいくらくらい差がつく?
掲題の父親が希望している定期預金の場合、1000万円以上であれば「大口定期預金」として有利な利率で運用できます。また、図表1のように10年物が記載されていないりそな銀行以外の3行では、10年物の金利は「0.825~0.900%」です。
NISAと同様に「福利効果」を得たい場合は、「半年複利」「元利金自動継続」が近いでしょう。預入期間中の利率の変化がないと仮定し、年2回適用、元金に積み増しされる場合、金利0.900%の場合の10年目の満期時点で利息は「93万9534円」ほどが見込まれます。
実際には、解約時に源泉分離課税が20.315%引かれるため、93万9534円-19万867円(小数点以下繰り上げ)=約75万円となりそうです。
一方、NISAの場合は金融庁「つみたてシミュレーター」で試算してみました。1000万円を120ヶ月で割った「月8万3000円」を「年間利回り3%」「期間10年」積み立てるケースでは、運用資産は1157万円で原資の996万円を差し引いた運用益は「161万円程度」となりました。
上記の計算により、定期預金の場合とNISAの場合では約90万円の差が付く結果となりました。そのため、ある程度のリスクを許容できるのであればNISAを利用するのもいいのかもしれません。ただし、「退職金定期」などの名称で利率を上乗せしている商品もあるため、ケースバイケースとなるでしょう。
まとめ
リスクヘッジを念頭に置くのであれば、「定期預金」のほうが安全でしょう。NISAの場合は、運用益が期待できる反面、リスクもあります。どちらがいいとは一概には言えませんが、最終的にはリスクとリターンのバランスを考えたうえで検討することをお勧めします。
出典
株式会社三菱UFJ銀行 円預金金利
株式会社みずほ銀行 円預金金利
株式会社りそな銀行 円預金金利
株式会社三井住友銀行 円預金金利
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー