知人が「FANG+」で“100万円”を一括投資したら、5年で「300万円になった」と聞きビックリ!“利回り25%”なら、オルカンより得ですか? 初心者が注意すべきリスクとは
しかし、米国のトップIT企業10社に絞って投資を行う「FANG+(ファングプラス)」は、高い成長性と先進性を備える一方で、値動きの激しさも併せ持っています。本記事では、初心者がFANG+を投資先として選ぶべきかどうか、また一括投資のリスクにどう対処すべきかを解説します。
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目次
FANG+とは? 100万円が300万円になるメカニズム
「100万円が300万円になった」という実績は、投資の世界では決して珍しい話ではありません。大和アセットマネジメントが運用する「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、圧倒的な上昇率で注目を集めてきました。
FANG+とは、米国の超大型IT企業10社に均等配分で投資する株価指数です。構成銘柄には、Meta Platforms, Inc.やAmazon.com, Inc.、Netflix, Inc.、Alphabet Inc. (Google親会社)に加え、半導体で飛躍したNVIDIA Corporation、iPhoneのApple Inc.、ソフトウエアのMicrosoft Corporationなど、現代社会のインフラを担う企業が名を連ねています。
5年で資産が3倍になった実績を年率換算すると、25%前後の利回りを5年間維持してきた計算です。これは、全世界株式(オルカン)などの平均的なリターンと比べると、非常に高い水準といえます。FANG+は成長力の高い魅力的な銘柄ですが、初心者が投資する際には注意が必要です。
ハイリターンの裏にある暴落の衝撃
FANG+の最大の特徴は、「わずか10社への集中投資」です。一般的な投資信託が数百から数千の企業に分散投資するのに対し、FANG+は1社あたり約10%の影響力を持ちます。
そのため、構成銘柄の1社が深刻な不祥事を起こしたり、業績が市場予想を大きく下回ったりすると、指数全体が大きく下落します。実際、ハイテク株の調整局面となった2022年には、MetaやNetflixが一時60%超えの下落を記録し、指数全体も大きく値を下げました。
もし100万円を投資した直後に資産が50万円まで減少すれば、初心者にとって精神的な負担は相当なものになるでしょう。
一括か積立か。新NISAを活用したリスク管理
初心者がFANG+に投資するのであれば、一括投資ではなく、投資の基本として挙げられている「長期・積立・分散」を崩さない姿勢が重要です。
特に新NISAの成長投資枠を活用する場合、まとまった資金があっても、数回から数十回に分けて投資する「時間分散」が効果を発揮します。この手法はドルコスト平均法と呼ばれ、価格が高いときには少なく、安いときには多く買い付けることで、平均購入単価を平準化できます。
例えば、毎月2万円ずつ約4年かけて積み立てた場合、投資開始直後に大きな下落が起きたとしても、「安く多く買える局面」と前向きに捉えることが可能です。
また、大きな利益を狙って、資産のすべてをFANG+に投じるのは危険です。全世界株式などの安定した投資先を土台にし、そのうえで資産の一部をFANG+に充てる方法が、初心者でも現実的な運用といえます。
自分にFANG+が向いているかをチェック
FANG+への投資が自分に適しているか、確認してみましょう。まず、その100万円が「余剰資金」であるかどうかが重要です。使途が決まっている資金での投資は、ギャンブルに近い行為ともいえます。
次に、価格変動を頻繁に気にしてしまう性格かどうかも判断材料になります。気にする性格の人には、FANG+の値動きは大きなストレスになるかもしれません。他人の成功体験に焦るのではなく、自分の生活スタイルとリスク許容度に合った投資判断こそが、初心者が資産形成を成功させるための近道です。
FANG+は初心者にはリスクが高い投資先
FANG+は、非常に高いリターンが期待できる投資先です。100万円が300万円になる可能性がある一方で、資産が半減するリスクも常に伴います。このリスクを避けるためにも、初心者は一括投資よりも積立投資のほうが適しているでしょう。
将来の相場変動に備え、まずは資産の一部を数年かけて積み立てることから始め、値動きに一喜一憂せず、着実に資産を育てていく姿勢が重要です。
出典
大和アセットマネジメント株式会社 iFreeNEXT FANG+インデックス
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
