不動産投資では「サブリースなら安定しやすい」と聞きました。そもそも「サブリース」とは、どのような仕組みなのでしょうか?

配信日: 2026.05.28
この記事は約 3 分で読めます。
不動産投資では「サブリースなら安定しやすい」と聞きました。そもそも「サブリース」とは、どのような仕組みなのでしょうか?
不動産投資について調べていると、「サブリースなら安定しやすい」という言葉を見かけることがあります。特に、空室リスクを不安に感じる初心者にとっては、魅力的な仕組みに見えるかもしれません。
 
しかし、「家賃保証」という言葉だけを見て契約すると、後から「思っていた内容と違った」と感じるケースもあります。本記事では、サブリースの基本的な仕組みやメリット、注意点について、初めて不動産投資を考える人にも解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

サブリースは不動産会社が物件を借り上げる仕組み

サブリースとは、不動産会社がオーナーから物件を借り上げ、その物件を入居者へ転貸する仕組みです。「一括借り上げ」と呼ばれることもあります。通常の不動産投資では、オーナーが直接入居者と賃貸契約を結びます。しかし、サブリースでは不動産会社が間に入るため、オーナーは不動産会社から賃料を受け取る形になります。
 
たとえば、本来8万円で貸し出せる部屋を、不動産会社が7万円で借り上げるケースを考えてみましょう。不動産会社はその部屋を入居者へ8万円で貸し出し、差額から管理費などを差し引いた分が収益になります。
 
この仕組みの特徴は、空室が発生しても契約内容に応じて一定額の賃料収入を得られる場合がある点です。ただし、契約更新時などに賃料が見直されることもあります。そのため、「空室で収入がゼロになるリスクを減らしたい」という人から注目されています。
 
また、入居者募集や家賃回収、クレーム対応などの管理業務を不動産会社へ任せられることも多く、管理の負担を減らしやすい点も特徴です。
 

サブリースが「安定しやすい」といわれる理由

サブリースが「安定しやすい」といわれる大きな理由は、通常の賃貸経営と比べて毎月の収入を予測しやすい傾向があることです。通常の賃貸経営では、入居者が退去すると家賃収入が止まる可能性があります。新しい入居者が決まるまでの間は、ローン返済や管理費などを自己資金で支払わなければならないこともあります。
 
一方、サブリース契約では、不動産会社から一定額の賃料が支払われるケースが一般的です。そのため、空室による収入減少を抑えやすくなります。特に、本業が忙しい会社員や、不動産管理の経験が少ない人にとっては、「収入の変動を抑えやすい」という点が安心材料になるでしょう。
 
また、管理業務を任せられることで、日常的な負担を減らしやすい点もメリットです。たとえば、夜間の設備トラブル対応や、入居者とのやり取りを自分で行わずに済むケースがあります。遠方に住んでいる人でも運用しやすいため、老後の資産形成として利用を検討する人もいます。
 

サブリース契約で注意したいポイントとは?

注意点として特に知っておきたいのが、「家賃保証が永久に続くわけではない」という点です。サブリース契約では、契約内容に応じて定期的に保証賃料が見直されることがあります。周辺エリアの家賃相場が下がった場合、保証賃料も引き下げられる可能性があります。
 
たとえば、契約当初は毎月7万円の保証だったとしても、数年後に6万円へ減額されるケースもあります。ローン返済額とのバランスが崩れると、毎月の持ち出しが発生する可能性もあるため注意が必要です。
 
また、修繕費や原状回復費をオーナー側が負担する契約もあります。「管理を任せているから、費用もすべて対応してもらえる」と考えていると、想定外の出費につながることがあります。さらに、中途解約に制限がある場合もあります。契約内容によっては、すぐに解約できなかったり、違約金が必要になったりするケースもあります。
 
国土交通省も、サブリース契約に関するトラブルへの注意喚起を行っています。契約前には、「保証」という言葉だけで判断せず、契約内容を細かく確認することが重要です。
 

サブリースは仕組みを理解してから判断することが大切

サブリースは、不動産会社が物件を借り上げることで、比較的安定した家賃収入を得やすくする仕組みです。空室リスクを抑えやすく、管理の手間を減らせる点は、大きな魅力といえるでしょう。
 
一方で、「絶対に損をしない仕組み」ではありません。賃料の見直しや契約条件によっては、収益が想定より少なくなる可能性もあります。そのため、サブリースを検討する際は、メリットだけではなく、契約内容やリスクまで理解したうえで判断することが大切です。
 
不動産投資は長期間にわたるケースが多いため、自分に合った運用方法を選ぶことが重要です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu