資産運用、手数料に着目!!
配信日: 2017.10.30 更新日: 2019.01.10
また、2018年1月からスタートする積立NISAの対象商品に株式は含ませんが、投資信託については買付け手数料が無料(ノーロードといいます)が条件の1つで、資産運用において「手数料」に着目する動きが顕著になってきました。こういった土壌ができあがっていく中私たち一般投資家の取るべき行動もアップデイトが求められています。
Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com
目次
無邪気に何度も売り買いするのはちょっと待って!
これだけ各社で値下げ競争が行われているのですから、せっかくの土壌を耕して大輪の花を咲かせるのは我々一般投資家の役目です。
安易に売買するのではなく、特に保有している限り必ず手数料(信託報酬)が控除される投資信託については、手数料に敏感になりましょう。
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信託報酬が3%の投資信託ならば、それ以上の収益がないと結局マイナス
株式は、売り買いのときだけ手数料がかかりますが、保有中は手数料がかかりません。これに対して投資信託は、保有している限り毎日「すこーしずつ」でも手数料が皆さんの残高から控除され続けます。
例えば信託報酬が3%(年率)の投資信託があれば、年間で3%以上基準価額が上昇しなければかえってマイナスになっているという現実を確認しましょう。超低金利の投資環境で3%の利益を生むのは大変だということは、定期預金を見ても一目瞭然です。
しかし、なぜか、信託報酬の3%については無頓着な方が意外と多いです。消費税より安いじゃない、とおっしゃる方もいらっしゃいます。あれほど「元本保証」にこだわるのに、なぜか手数料は気にしない、というのは問題ありですよね。
ファンドマネジャーの手間暇がかからない手数料が安いインデクスファンドに注目
いろいろな創意工夫が施されたデコレーションケーキはシンプルなカステラよりも安価ですね。ファンドマネジャーが会社訪問をしたり情報収集をしたりするコストをパティシエが施すデコレーションと思ってください。
そういったコストを省いたカステラ(インデクスファンド)は一般的に高価です。最終的には、投資家が出したお金にどれだけ上乗せが乗るかということが問題なのです。
Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表