更新日: 2020.08.25 株・株式・FX投資

今、投資家が注目している分野って? 今後の生活を予想する

今、投資家が注目している分野って? 今後の生活を予想する
新型コロナウイルスの影響で経済環境は一変しました。感染拡大はいつまで続くのか、ワクチンはいつできるのか、経済はどうなるのか、等これからどうなるのか誰もが不安を抱いています。
 
今後の展望を、マーケットで注目されているテーマから考えたいと思います。
宮﨑真紀子

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

株式市場は今後をどう見ている?

何か事件が起きた時、株式市場は素早く反応し、株価に反映されることは皆さんが周知のとおりです。また「株式市場では織り込み済みだったので、大きな値動きはありませんでした」等のフレーズも、よく耳にします。
 
このように、投資家はいち早く情報をキャッチし、時代を先読みしています。となれば、投資家が今後をどのように見ているのかを知ることで、新しい生活様式のもとで生活環境がどのような方向に進んでいくのか、方向性が見えてくるのではないでしょうか。
 
日経新聞電子版(2020/7/10付「コロナ関連のイノベーション銘柄 テーマ型投信で投資」)によると、コロナ後の社会で有望なテーマとして、遠隔教育・バイオ・医療健康・仮想現実・5G・FANG(フェイスブック・アマゾン・ネットフリックス・グーグル)を挙げており、これらに投資できる投資信託を探っています(※)。
 
また証券会社もコロナによるデジタル化の加速に注目しています。カテゴリー別では、テレワーク・遠隔医療・教育デジタル化・電子商取引・フードデリバリー・動画配信・予防医療・非接触決済・5Gなどに関連する銘柄を注視しているようです。
 

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これからの生活はどうなる?

実際にはコロナの影響により、身近な生活がどのように変化すると予想されているのかを考えてみます。

(1)仕事や勉強、医療もオンラインで行う時代に

社内外の会議だけでなく、商談もオンラインに移行することが想定されています。オンライン診療も4月に規制緩和されたことで一般化されることが期待されています。大学の授業の多くはすでにオンラインで行われていますが、義務教育も1人1台のパソコン付与を進めています。家庭のWi-Fi環境整備や、学校運営に向けてのノウハウ提供が推進の課題になりそうです。

(2)ネットショッピングの増加。動画サービスの拡大化

コロナ自粛により家での過ごし方の変化に関する調査では、「動画配信サービスを見る」「ネットショッピング」の割合が増えています。これまで利用していなかった層にもネットショッピングが拡大し、参入企業も増えました。
 
また動画配信サービスの利用者が急増した理由として、テレビでスポーツ観戦ができないことや、新番組を制作できないので再放送が増えたことが考えられます。韓国のテレビドラマ「愛の不時着」がブームになったことをきっかけに、ネットフリックスに加入したという話もあります。
 
「将来はユーチューバーになりたい」という子供たちは、動画配信においては先行しているともいえます。ライブや舞台などのエンタメ界でも、デジタルを意識した活動が増えると思われます。

(3)衛生や健康に対する意識の高まり

3密を避け、マスク・手洗いで感染予防をしながらの生活は続きそうです。消費者は、機能や成分に対して厳しく見極めています。外出自粛による運動不足やストレス解消、また免疫力を高めるためにランニングやウォーキングをすることも日常化しています。
 
また、非接触のためにキャッシュレスやセルフレジが進むと考えられます。今後は無人化店舗もできてくると思います。
 

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テーマ型投資信託の是非

コロナによる世界の変化を見据えて、注目のテーマがたくさんあることが分かりました。それぞれのテーマに興味が湧いてくると、テーマ型投信も気になります。ただし「テーマ型投信は気をつけるべき」とアドバイスをする専門家もいます。
 
(1)新規に投資信託を組成するには時間がかかるので、販売された時点で組入れ銘柄が割高になっている場合がある。
(2)販売手数料や信託報酬などが高く設定されている場合がある。
(3)テーマが一過性の場合もある。
(4)運用実績がないので、優劣の判断がしにくい。
 
以上がその理由です。これらの意見にも一理あるので、十分に吟味することは必須です。投資対象とする場合は、持続的に成長が期待できるかを観察し続けることが大切です。
 
(※)日本経済新聞「コロナ関連のイノベーション銘柄 テーマ型投信で投資」

執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士


 

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