更新日: 2024.07.04 借入

キャッシングは便利なだけではない?デメリットを知って賢く活用しよう

キャッシングは便利なだけではない?デメリットを知って賢く活用しよう
予定外の出費が続いて、手元にあるお金では足りなくなった時に便利なキャッシング。手軽にお金を借りる方法として非常に便利なサービスですが、デメリットもあります。デメリットをきちんと理解しておくことで後々負担にならずに賢く利用ができます。
 
そこでキャッシングの種類や種類別のデメリットを詳しく解説します。
 
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジュを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

キャッシングとは?

キャッシングとは、ATMなどでお金を借りる取引全般を指します。カードの契約時に設定された利用限度額の範囲内で自由に借り入れができ、急に大きな出費があった時などに活用できる便利なサービスです。
 
銀行などで用意されている目的別ローンのように、借入金の利用目的の制限がなく、自由に使えるのも魅力といえるでしょう。
 
キャッシングには、大きく分けて次の2種類があります。
 

●カードローン
 
●クレジットカードのキャッシング枠

 
借り入れや返済方法などは基本的に同じです。それぞれについて詳しく解説します。

 

カードローン

カードローンとは、銀行やクレジットカード会社、消費者金融などが提供しているサービスです。キャッシング専用のカード、または専用のアプリなどで借り入れや返済ができます。
 
金利相場は銀行系カードローンでおおよそ年2.0%~15.0%、消費者金融系カードローンでおおよそ年3.0%~18.0%です。実際には最大金利が適用されることが多いため、銀行の方が金利は低くなりやすいです。
 
消費者金融系カードローンは申し込みから審査、融資までがスピーディーなのが魅力です。また一部の消費者金融では、契約日の翌日、または初回の借入日の翌日から30日間は、無利息でキャッシングが利用できるお得なサービスがあり、短期間の借り入れならほとんど利息がかからずに利用できます。

 

クレジットカードのキャッシング枠

クレジットカードのキャッシング機能は、別途キャッシング専用のカードを発行せずにクレジットカードを使ってATMなどでお金を借り入れできます。ただしクレジットカードの本来の目的は、お買い物などの代金決済です。そのため、キャッシングを利用するためには別に申し込みが必要なクレジットカードがあります。
 
クレジットカードのキャッシング枠は、ショッピング枠に含まれているため、クレジットカードの総枠を超えるキャッシングはできない仕組みです。キャッシングを利用した場合の返済方法は、ショッピング枠と一緒に口座振替をする1回払いやリボ払いなどがあります。
 
またクレジットカードのキャッシング機能は、海外のATMでも利用できます。海外で急に現地通貨が必要になった時に非常に便利です。国内の両替所で両替するよりも手数料が安くなる場合もあります。

 

キャッシング可能額の確認方法

急にお金が必要になった時のために、現在のキャッシング可能額を確認しておきましょう。銀行や消費者金融が発行するカードローンでは、会員専用のインターネットサービスやATM、店頭窓口、専用ダイヤルなどで確認ができます。
 
クレジットカードのキャッシング枠は、毎月発行される利用明細に記載されています。最近では利用明細のペーパーレス化が進んでいますが、その場合はインターネットの会員メニューなどでリアルタイムの利用可能額を確認できるようになっています。

 

 

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※1 住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。

キャッシングのメリット

手軽にお金を借りられる方法として便利なキャッシングには、他にもメリットがあります。それぞれを詳しく解説します。

 

即日融資が可能

キャッシングは即日融資に対応しているところが多いです。急な出費でお金が必要になった時は、提携先のATMや店舗、ネットや電話からの振込依頼などによって当日中にお金を借りられます。
 
カードローンは大手消費者金融であれば、土日・祝日も申し込みや審査に対応しており、審査時間は最短30分、融資まで最短1時間としている業者もあります。ネットから仮審査できるところもあり、本審査前に融資可能かどうか簡易的に調べてみるのもおすすめです。
 
ただし、銀行カードローンは審査に時間がかかり、基本的に即日融資はできません。申し込みだけであれば土日・祝日に対応している銀行もありますが、審査時は警察庁のデータベースに照会しなければならないため、結果連絡は最短で翌営業日です。
 
すでにキャッシング枠を設定したクレジットカードを持っている場合もすぐにお金を借りられます。キャッシング機能はあっても枠を設定していない場合は、クレジットカード会社に連絡して手続きをしないと使えません。その場合は、審査に一定の時間がかかり、即日融資できない可能性があります。
 

担保・保証人などが不要

キャッシングの利用には、担保や保証人は不要です。そのため家族や他の人に知られず、気軽に申し込みができます。ただし、キャッシングを利用するためには所定の審査に通らなくてはなりません。
 
カードローン提供会社やクレジットカード会社は、信用情報機関に申込者の信用情報を照会して、審査の判断材料とします。過去に債務整理やローン遅延などの金融事故などがなく、他社で多額の借り入れをしていない場合、審査に通りやすいと考えてよいでしょう。

 

利用限度額内で何度でも借り入れが可能

前述したように、キャッシングには利用限度額が設定されており、限度額の範囲内であれば何度でも借り入れができます。利用限度額が30万円に設定されていて、20万円を借り入れした場合、あと10万円が借り入れ可能です。毎月の返済などで借り入れした20万円を完済した後は、また利用限度額である30万円の借り入れができるのです。
 
さらに毎月きちんと返済していくことで、信用情報の履歴も良くなり、後々ローンやクレジットを申し込む時に有利になります。

 

 

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気をつけたい!キャッシングのデメリット

気軽に申し込め、自由に借り入れができるキャッシングですが、デメリットもあります。デメリットもきちんと理解しておき、上手にキャッシングを利用しましょう。キャッシングのデメリットについて詳しく解説していきます。

 

借りすぎてしまう可能性がある

キャッシングは、ATMやインターネットなどで気軽に借り入れできるため、お金を借りている意識が薄くなってしまう可能性があります。必要以上に借りすぎてしまうと、毎月の返済が負担になってしまうのです。
 
返済する時のことを考えて無理のない額のキャッシングをするようにしましょう。クレジットカードのキャッシング機能なら、リボ払いにはせず翌月1回で返済できるようにすると利息分が節約できます。

 

金利が高い

キャッシングのデメリットとして最も気をつけたいのが金利の高さです。キャッシングを含む他のローンとの金利相場(年率)を比べてみましょう。
 

住宅ローン 1.0%~3.0%
マイカーローン 2.0%~6.0%
銀行カードローン 2.0%~15.0%
消費者金融カードローン 3.0%~18.0%
クレジットカードのキャッシング 15.0%~18.0%

 
住宅ローンやマイカーローンなどの目的別ローンに比べて、キャッシングの金利が高いことが分かります。便利で手軽に借り入れできる反面、金利の負担が大きいことを理解しておきましょう。

 

ショッピング枠が少なくなる

クレジットカードのキャッシング機能はキャッシングをすると、その分ショッピング利用枠が少なくなります。キャッシングの利用限度額は、ショッピング枠に含まれるため、キャッシングを利用すればするほどショッピング枠を圧迫してしまうのです。
 
例えばショッピング枠が50万円、キャッシング枠が30万円に設定されているクレジットカードで、キャッシングに20万円を使った場合、ショッピング枠は30万円までになります。逆にショッピングで50万円を使っている場合は、キャッシングは利用できません。
 
ある程度のショッピング枠を確保するためには、キャッシングは必要最低限にとどめておきましょう。キャッシング枠の限度額を低めに設定しておくのもおすすめです。

 

他のローン審査に影響を与える

キャッシングは利用状況によっては、他のローン審査に悪影響を及ぼすことがあります。キャッシング利用しているからといって、他のローン審査が通らないわけではありませんが、以下のような状況は注意が必要です。
 

●複数社から借り入れをしている
●返済を滞納している
●複数のカードローンに同時申し込みをしている

 
他社借入などの信用情報は、信用情報機関に登録されています。ローン審査では、申込者に返済能力があるかどうかを見極めるため、銀行や消費者金融は信用情報機関に情報照会をしているのです。すでに複数社から借りている場合は、返済能力がないと判断され、審査落ちする可能性があります。返済を滞納している場合は、さらにマイナスの評価を受けるでしょう。
 
また、3社以上など複数のカードローンに同時申し込みをしている状態は、お金に困っている方と思われて、審査で不利になる可能性があります。キャッシングの利用は、必要最低限にとどめてください。
 

 

カードローンとクレジットカードのキャッシング枠の使い分け

キャッシングにはデメリットがあると言っても、どうしてもお金を借りたい時はキャッシングに頼らざるをえません。それでは、カードローンとクレジットカードのキャッシング枠はどちらを利用したほうがいいのでしょうか。
 
両者にはそれぞれ特徴があり、何を重視するかで使うものを選択するのがおすすめです。
 
金利や利用限度額を重視するならカードローン、手軽さを重視するならクレジットカードのキャッシング枠がよいでしょう。両者の使い分け方法を具体的にご紹介します。
 

金利や利用限度額を重視するならカードローン

カードローンはクレジットカードのキャッシング枠より金利が低い傾向があります。低い金利で借りたほうが利息を抑えられるので、利息が気になる方はカードローンがよいでしょう。
 
大手消費者金融のカードローンでは、初めての方に限り30日間無利息キャンペーンを行っているものもあります。初めてキャッシングを利用する方でも使いやすいのが魅力です。
 
利用限度額については、カードローンのほうが枠を大きく設定できます。最大500万円から800万円ほど設定可能です。実際の利用限度額は審査によって決まりますが、まとまったお金を借りたい時はカードローンのほうが向いています。
 
なお、キャッシングは利用限度額が上がるほど金利が下がります。1社のみに申し込んで利用限度額を多めに設定できれば、低金利で借り入れできるかもしれません。複数社から借り入れるよりもおすすめです。
 

手軽さを重視するならクレジットカードのキャッシング枠

すでにキャッシング枠を設定しているクレジットカードを持っている方なら、クレジットカードのキャッシング枠が便利です。新たに申し込み手続きをしなくても、スピーディーに融資を受けられます。
 
ただし、金利が高いので少額借り入れに利用しましょう。海外で急きょお金が必要になった時も、クレジットカードのキャッシング枠が重宝します。カードローンに申し込むとローンカードが発行されますが、カードを増やしたくない方もクレジットカードのキャッシング枠が良いかもしれません。
 

 

キャッシングのデメリットをカバーして上手に利用するためのコツ

キャッシングにはデメリットがいくつかあり、利用するなら賢く使いこなす必要があります。特に気になるのが、きちんと返済できるかどうかです。
 
無計画な借り入れはせず、借りる前に返済計画を立ててから融資を受けましょう。また、ゆとりがあれば繰り上げ返済を行うと利息負担を軽減できます。返済遅延や滞納をしないよう、利用状況や返済期日の管理も重要です。ここではキャッシング利用の際に気をつけたいポイントをご紹介します。
 

返済計画を立ててから借りる

キャッシング利用で最も大切なのが返済計画です。返せるめどが立たないまま借りてしまうと、返済遅延や滞納を繰り返してしまい、信用情報に傷がつきます。
 
大手消費者金融など融資を行う業者のサイトでは、返済シミュレーションが用意されています。借り入れ前にシミュレーションを使って毎月の返済額を確認しましょう。
 

ゆとりがあれば繰り上げ返済をする

キャッシングは繰り上げ返済も受けつけています。繰り上げ返済をすると返済期間が短縮されて利息が減ります。キャッシングの利息は日割り計算されており、できるだけ早めに返すと利息が軽減される仕組みです。
 
臨時収入やボーナスが入った時など、経済的にゆとりがある場合は、できるだけ繰り上げ返済をして早期完済を目指しましょう。
 

通知サービスを利用して借り入れ状況を把握

キャッシングを利用すると、利用状況や返済期期日をメールで知らせてくれる借入先もあります。便利なサービスを実施している場合は、積極的に利用して利用状況や返済期日を把握しましょう。
 
特にカードローンは融資目的の金融商品なので、返済サポートが充実しているところが多いです。
 

 

キャッシングは必要最小限の利用がベスト

キャッシングは非常に便利なサービスですが、デメリットがいくつか存在します。何よりも怖いのは、気軽に利用できるために借りすぎてしまうことです。当然、借入金額が増えるほど金利の負担も大きくなり、返済額も増加します。
 
そのために返済が遅れてしまうと、カードローンやクレジットカードが利用できなくなったり、後にローンを組む時に審査に影響を及ぼしたりする可能性があります。キャッシングを利用する時は、必要最低限の金額にして返済の負担をできるだけ減らせるようにしましょう。
 
状況に応じてカードローンとクレジットカードのキャッシング機能を使い分けるのもおすすめです。短期間だけの借り入れなら無利息期間などを導入している消費者金融系カードローンの利用を検討してみるのもよいでしょう。
 
キャッシングのデメリットをきちんと理解して、賢く活用していきましょう。

 

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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