カードローンの借り換えとは?メリット・デメリットと審査落ちする原因、対策も解説
ここでは、審査落ちする6つの原因と審査落ちしないためにやっておきたい3つのことを解説します。
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目次
カードローンの借り換えとは
カードローンの借り換えとは、現在使用しているカードローンから、別の会社のカードローンに借り換えすることを言います。カードローンは会社や商品によって、サービス内容や金利が変わってくるため、 利用する人が得られるメリットも変わります。
メリットの違いをしっかりと検討することで、自分に合ったカードローンを選び直すことが可能です。
カードローンとおまとめローンは、同じ商品だと勘違いする方がいますが、厳密に言えば異なります。おまとめローンのほうは、カードローンを複数社契約している方が、支払いを1本化するために利用することが一番の目的です。
借り換えとおまとめローンの違いは?
カードローンは、お金を借り入れるための金融商品です。一方でおまとめローンは、複数のカードローンなどの借り入れを、1本にまとめて返済を簡素化するための商品です。そのため、おまとめローンは原則として「新たな借り入れ」を目的としたものではなく、既存の借金を一本化することで返済の簡素化を狙うものです。おまとめローンは、金利や毎月の返済額の見直しを通じて、返済計画を立て直したい方に適したローンといえます。「借り換え」は、金利や返済条件の見直しを目的とした利用方法ですが、1件の借入を別のローンへ切り替える点で「複数の借入をまとめる」おまとめローンとは目的と構造が異なります。つまり、借り換えは「1対1」の入れ替えで、主に金利の引き下げが目的、おまとめローンは「一本化」で、返済管理の簡素化が目的というように整理できます。
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カードローン借り換えのメリット
カードローンを借り換えることで得られるメリットについて紹介します。現在借り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。
借り換えのメリット・デメリットを見極めたうえで、自身に合ったカードローンの使い方を探しましょう。
毎月の利息負担が軽減できる
カードローンの借り換えで、現在使用しているカードローンよりも金利が低くなれば、毎月の支払いにかかる利息負担を軽減することが可能です。利息が減れば、結果的に総返済額も減る可能性があります。
返済がしやすくなる
現在使用しているカードローンよりも、提携ATMが多いなどの返済時に便利なサービスがあれば、返済の利便性が向上するかもしれません。
カードローンは主に、下記で挙げる返済方法を採用しています。
・口座からの自動引き落とし
・コンビニ・銀行ATM
・インターネットバンキング
自身にとって使い勝手のよいカードローンを選べば、繰り上げ返済したいときや、急にお金が必要になったときなどにとても便利です。
毎月の返済額を下げられる
カードローンは、会社によって返済方式や返済額の設定が異なるため、借り換えをすることにより、毎月の返済額を下げられることがあります。
現在使用しているカードローンの返済方式が「元金定額方式」の場合、「元利定額方式」に変われば月々の返済額が一定になります。「元金定額方式」だと毎月1万円の返済にプラス利息分がかかりますが、「元利定額方式」なら利息込みで毎月1万円の返済です。
元金の減りは遅くなりますが、毎月決まった額の返済をしたい方や、無理のない返済計画を立てたい方におすすめです。
また、会社ごとに設定している、借入額に応じた「毎月の最少返済額」が少ないカードローンに借り換えするのもよいでしょう。
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カードローン借り換えのデメリット
カードローンの借り換えは、利息の軽減や返済額を減らせることが期待できるなどのメリットがある反面、デメリットもあるため注意が必要です。
デメリットを理解しておかないと、借り換えができなかったり、返済額が増えたりするかもしれません。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
借換先で審査がある
カードローンの借り換えは、別の会社で新しくカードローンに申し込みをするため、審査があります。現在契約中のカードローン審査に通っているからといって、審査が免除されることはありません。
カードローン審査は各会社によって異なりますが、信用情報や年収などがチェックされます。転職して年収が下がっていたり、返済遅延をしたりしていると、審査に通らない恐れがあるため注意が必要です。
返済期間が延びる可能性がある
借り換えによって返済方式が変わらなくても、月々の返済額が少なくなれば返済期間は延びます。カードローンの利息は日割り計算のため、返済期間が長引けば利息負担も大きくなるでしょう。
返済額は無理のない金額を設定することも大切ですが、総返済額とのバランスもしっかりと考える必要があります。
返済総額が増える可能性がある
カードローンの借り換えをするときは、支払い方式をしっかりとチェックしてください。「元金定額方式」から「元利定額方式」に変われば、月々の返済額が一定になるため、家計管理しやすくなるなどのメリットがあります。
しかし、「元利定額方式」は元金の減りが遅くなるため、総返済額が増えてしまう可能性があります。
カードローンの借り換えをするときは、月々の返済額や利息だけを見て決めるのではなく、事前にカードローン会社の返済シミュレーションを利用して、試算しましょう。
シミュレーションは、目に見えて金額がわかるので、比較検討するときは積極的に活用しましょう。
借り入れ方法や返済方法が変わることがある
カードローン会社によって、借り入れ方法・返済方法は異なります。もし、現在利用しているカードローンの返済方法が自分に合っているのであれば、借換先を探すときの借り入れ方法・返済方法をしっかりと確認しましょう。
借り入れ方法・返済方法には、コンビニATMやネット振込、店頭窓口や電話での振込依頼などたくさんの種類があります。選択肢がたくさんあれば、その時に合った使い方ができます。
しかし、選択肢が少なくなれば、場合によってはカードローンを使いたい時に使えないかもしれません。
また、カードローン会社が変われば、利息計算の基準日や毎月の返済日も変わる恐れがあります。返済期日が変わると、うっかり返済し忘れる恐れがあります。カードローンの借り換えをした直後は、返済管理には特に気を付けましょう。
| カードローンの借り換えがおすすめの人 | カードローンの借り換えが必要ない人 |
|---|---|
| 今より金利を下げたい | 現在の金利が十分低い |
| 毎月の返済額を抑えたい | 毎月の返済に問題がない | 長期的に返済を見直したい | すでに返済完了が近い |
カードローンの借り換え先を選ぶポイントは?
借り換えで支払総額を減らすには、「できるだけ低金利で借り換えること」が大事です。金利が1〜2%下がるだけでも、借入額や返済期間によっては数万円〜数十万円単位で支払総額に差が出ることがあります。毎月の返済額が抑えられることで家計(月々の支出)への負担も軽くなり、自分の返済計画に合うかどうかを見極めることも大切です。
■ 100万円を借り換える場合(5年返済)
| 内容 | 借り換え前(18.0%) | 借り換え後(14.5%) |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 約2万5400円 | 約2万3500円 |
| 支払総額 | 約152万3000円 | 約141万円 |
| 利息総額 | 約52万3000円 | 約41万円 |
| 差額 | 約11万円の差 | |
■ 200万円を借り換える場合(5年返済)
| 内容 | 借り換え前(18.0%) | 借り換え後(14.5%) |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 約5万800円 | 約4万7000円 |
| 支払総額 | 約304万6000円 | 約282万円 |
| 利息総額 | 約104万6000円 | 約82万円 |
| 差額 | 約22万6000円の差 | |
※金利差2.5%がどれだけ差を生むか一目瞭然です。
ただし、借り換え先によっては手数料や審査の通りやすさが異なるケースもあります。借り換え後も返済が継続することを前提に、無理のない返済計画を立てられるかどうかで考えるようにしましょう。
カードローン借り換えの手順は?
STEP1:借り換え先のカードローンを選ぶ
金利や返済期間、月々の負担などを比較し、自分に合った借り換え先を検討します。銀行系か消費者金融系かによっても条件が異なるため、複数社を比較するのが基本です。
STEP2:借り換え先に申し込む
借り換えを希望するカードローン会社に申込手続きを行います。ネット申込が主流で、必要事項を入力し、本人確認書類などをアップロードするのが一般的です。
STEP3:審査を受ける
申込内容に基づいて審査が行われます。借入状況・収入・信用情報などがチェックされ、結果によっては希望額の減額や否決となる場合もあります。
STEP4:必要書類を提出する
審査通過後、契約に必要な書類(本人確認書類・収入証明書など)を提出します。提出方法はオンライン・郵送・来店など、サービスによって異なります。
STEP5:借り換え資金を受け取る
新たなカードローン会社から借り換え資金が振り込まれます。自分の口座に入金されたことを確認し、旧ローンの返済に充てる準備をします。
STEP6:旧カードローンを完済・解約する
受け取った資金で、既存のカードローンを完済します。借り換えの目的を果たすため、可能であれば解約手続きまで済ませておくと安心です。
カードローンの借り換えで審査落ちする6つの原因
借入金額が多すぎる場合や虚偽情報があると、審査落ちしてしまいます。
審査落ちのよくある原因がわかれば、審査通過のための対策が採りやすくなり、審査落ちのリスクを軽減することが可能です。
ここでは、カードローン借り換えで審査落ちする以下6つの原因について、見ていきましょう。
1.借入金額が多すぎる
2.過去に返済遅延や滞納がある
3.借入件数が多い
4.勤続年数が短い
5.申し込み内容に虚偽情報がある
6.返済負担率が高い
1つずつ、解説します。
原因1.借入金額が多すぎる
カードローンの借り換えで審査落ちする原因の1つが、借入金額が多すぎることです。借入金額が多すぎると「返済能力が低い」「貸し倒れリスクが高い」と判断されてしまいます。
また、消費者金融のカードローンは「年収の3分の1以上貸し付けできない」という貸金業法が定める総量規制の対象にもなるからです。
このような理由から、借入金額が多すぎる場合は、審査落ちの原因になる可能性があります。
原因2.過去に返済遅延や滞納がある
これまでに返済遅延や滞納歴がある場合は、カードローンの借り換えで審査落ちすることがあります。
返済遅延や滞納歴があると返済能力が低い人と判断されてしまうからです。
また、過去に債務整理をしたり、2~3ヶ月以上延滞・滞納したりしている場合は、信用情報機関に事故情報が載っている可能性があります。いわゆる「ブラックリストに載っている」状態です。
ブラックリストに載っている場合は、どのカードローンを選んでも審査落ちしてしまいます。カードローン以外のローン審査に関しても通りません。
過去に返済遅延や滞納、債務整理などの経験がある場合は注意してください。
原因3.借入件数が多い
カードローンの借り換えで審査落ちする原因の1つに、借入件数が多いことも挙げられます。
「A社から50万円、B社20万円、C社10万円、D社10万円……」など、借入件数が多いと「本当に返済できる人なのだろうか」「返済する気はあるのだろうか」と心証が悪くなり、返済能力が低い人・貸し倒れリスクが高い人と判断されてしまうからです。
借入件数が多い人は、先に返済を済ませ、借入件数を減らした上で借り換え審査を受けた方がよいでしょう。
原因4.勤続年数が短い
勤続年数が短いことも、カードローンの借り換えで審査落ちする原因の1つです。
カードローンの審査を通るには安定した収入が必要になります。勤続年数3ヶ月~半年未満など短い場合は、安定した収入があるとは言えません。
また、審査に必要な、勤務先の源泉徴収票などの収入証明書も提出できません。金融機関や貸金業者によって異なりますが、少なくとも1年以上の勤続年数がないと審査が難しい場合があります。
転職して間もないなど、勤続年数が短い方は借り換えの審査落ちに注意してください。
原因5.申し込み内容に虚偽情報がある
申告内容に虚偽情報がある場合は、カードローンの借り換えで審査落ちしてしまいます。虚偽情報があると「信用できない人」と判断されるからです。
カードローン借り換えをしたいからといって、うその情報で申告してはいけません。
・電話番号
・住所
・勤務先情報
・勤続年数
・年収
・他社借入額
これらの情報の中に審査に不利な内容があっても、すべて正しい情報で申告するようにしましょう。虚偽情報を載せても、すぐにバレて心証が悪くなるだけなので絶対にやめてください。
原因6.返済負担率が高い
返済負担率が高いと、収入の大部分が返済に充てられる状況のため、返済能力が低い人と判断されてしまいます。
返済負担率とは「年収に対する返済額の割合」のことです。年収300万円で返済負担率30%であれば、90万円(300万円×30%)を返済に使っていることになります。
・返済負担率が低い:年収に対する返済額の割合が少なくお金に余裕がある
・返済負担率が高い:年収に対する返済額の割合が多くお金に余裕がない
各社で返済負担率の基準は異なりますが、30~35%未満には抑えておきたいところです。
審査落ちしないためにやっておきたい3つのこと
カードローン借り換えで審査落ちしないためには、借入金額や借入件数を減らし、1年以上勤務することです。
そうすれば、返済能力が高いと判断される可能性が上がり、審査通過しやすくなります。ここでは、審査落ちしないためにやっておきたい以下3点について、見ていきましょう。
1.返済を早め、借入金額を減らしておく
2.1年以上は勤務してから申し込む
3.借入件数を1件でも減らしておく
それぞれの内容を解説します。
カードローンで審査落ちしないために、できるだけ借入金額を減らしておきましょう。
借入金額が多いと返済能力が低いと判断されたり、総量規制によって新たな借り入れが難しかったりする場合があるからです。
繰り上げ返済をするなどして少しでも借入金額を減らしておけば、審査落ちのリスクを軽減できます。
借入金額が多い場合は、借り換え審査までにできるだけ返済を進めておきましょう。
勤続年数が短いと「安定した収入がある」とは見られず、審査落ちする可能性があります。就職や転職をして間もない場合は、まずは1年以上勤務してから、カードローンの借り換えを検討するといいでしょう。
金融機関や貸金業者によりますが、勤続年数が1年未満だと、審査落ちする可能性があります。勤続年数が1年未満の方は、まずは1年以上勤務した上で審査を受けることをおすすめします。
カードローンの借り換えで審査落ちしないために、借入件数を減らしておきましょう。
借入件数が多いと「返済能力が低い」「貸し倒れリスクがある」と判断され、審査落ちするからです。
複数の金融機関や貸金業者からお金を借りている場合は、借り換え審査の前に1件でも多くの完済を目指してください。借入件数を減らすことは、審査落ちリスクの軽減につながります。
カードローンの借り換えの審査に落ちたらどうすればいい?
カードローンの借り換えの審査に落ちたら、再審査の申し込みをする前に気を付けるべきポイントがあります。それは、申込書類に不備がないかしっかり確認すること、適切なカードローン会社を選ぶことです。
カードローンの審査に通らない理由はたくさんあるため、どれだけ注意を払っても落ちてしまうことがあるでしょう。再審査に申し込むときは、改めて原因になりそうな部分をよくチェックして、改善しておきましょう。そのうえで、自分に合ったカードローン会社を選んでください。
また、必要書類の用意は万全かどうかもよく確認しておいてください。ひとつでも不備があれば、審査に影響したり、「不正な内容」だと判断されて、また審査に落ちる可能性が出てきます。
原因・やっておきたいことを把握して審査落ちを回避しよう!
ここまで、審査落ちする6つの原因と審査落ちしないためにやっておきたい3つのことを解説しました。
最後にここで紹介した大事なポイント4点をおさらいします。
・借入金額や借入件数が多いと審査落ちするので借入金額や件数を減らしておく
・勤続年数が短いと審査落ちリスクが高まるため1年以上は勤務してから申し込む
・絶対に虚偽情報で申告しない
これからカードローンの借り換えを検討している方は、ここで紹介した審査落ちの原因とやっておきたいことを参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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