更新日: 2020.08.26 キャリア

転職エージェントは複数利用がおすすめ?メリット・デメリット・注意点

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 髙宮幸代

転職エージェントは複数利用がおすすめ?メリット・デメリット・注意点
転職活動をする人のなかには、どの転職エージェントを利用したら良いのか悩む人も多いでしょう。転職エージェントは1社だけではなく『複数利用』もおすすめです。そこで本記事では、転職エージェントの複数利用におけるメリット・デメリット・注意点をご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

髙宮幸代

監修:髙宮幸代(たかみや さちよ)

国家資格・キャリアコンサルティング技能士、日本キャリア開発協会 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)、日本イーラーニングコンソシアム e-Learning チューター、青山学院ヒューマン・イノベーション・コンサルティング(株)キャリア開発事業部 特任研究員

すべての人が幸せに働ける社会をめざす、キャリアコンサルタントです。外資系IT企業で事務職として働き、社会人留学で米国の大学を卒業。卒業後、IT企業で技術職に従事。
 
その後、大学でeラーニングの学習支援やキャリアコンサルタントとして大学生の就活支援や社会人の学び直しを支援し、幅広いキャリア開発に繋げるキャリアコンサルティングを実施しています。
 

転職エージェントを複数利用するメリット

転職エージェントの使い分けが可能

転職エージェントのなかでも、精通している業界や所有している求人量、履歴書・経歴書の添削、面接対策のサポートなど、各社によって強みが異なります。複数の転職エージェントに登録すると、それぞれの得意なサービスを受けることが可能です。また、自分で使い分けられ効率よく転職活動が行えます。

相性の良いアドバイザーに出会える確率が上がる

転職エージェントにはキャリアカウンセラーなどプロのアドバイザーが在籍。ユーザーはアドバイザーに転職相談を行いますが、アドバイザーも人間のため相性の良しあしがどうしても発生します。
 
複数の転職エージェントに登録すると、さまざまなアドバイザーに出会える確率が上がり、自分の希望を汲んでくれるような相性が合う人を見つけられます。

さまざまな求人に出会える

各転職エージェントは対応しているエリアが異なります。また、専門性の高い求人を保有している会社もあるため、複数の転職エージェントを利用するとさまざまな求人に出会うことが可能です。また、各サービスが非公開にしている独占案件も知ることができます。
 
上記まで、3つのメリットをご紹介しました。次の章では、デメリットを解説します。

転職エージェントを複数利用するデメリット

転職活動の手間やスケジュール管理が増える

転職活動には相談・応募・面接と複数のステップを踏んで内定をもらう流れですが、利用するエージェントが増えるほど、その負担は増します。スケジュール管理が甘いと、面接や選考のダブルブッキングが発生するおそれもあります。
 
直前でのキャンセルや変更などは、自分の印象を悪くしてしまいます。特に、現職で仕事をしながら転職活動を行う予定の人は、仕事との兼ね合いもあるので、気をつけなければなりません。

さまざまな情報や意見によって迷いが生じる

複数の転職エージェントに相談すると、複数のアドバイザーの意見をもらうことになります。アドバイザーごとで意見の相違が出るケースがあるため、もらった情報で転職活動に迷いが生じる場合もあります。

優先的なサポートが受けられない可能性が上がる

複数利用しているユーザーは、優先的なサポートが受けられないケースもあります。転職エージェントは、ユーザーと企業の雇用契約が発生したときに報酬がもらえる仕組みです。そのため、複数利用のユーザーに関しては「自社の利益にはなりづらい」と判断され、優先度が落ちてしまう可能性もあります。
 
上記まで、3つのデメリットをご紹介しました。次の章では、複数利用するときの注意点をご紹介します。

転職エージェントを複数利用するときの注意点

複数利用していることを正直に伝える

複数の転職エージェントを利用していることは、正直に伝えてください。きちんと話すことで、応募した求人や面接スケジュールに考慮してもらえます。仮に複数利用していることを伝えてアドバイザーの態度が変わるようなら、その人はプロとはいえません。
 
万が一対応が良くないと感じたら、複数利用のメリットを生かして、他社の利用に切り替えましょう。    

同一求人に応募しないように気をつける

転職エージェントを複数利用すると、同一求人を提示されるケースもあります。違うエージェントから複数応募しても内定確率が上がるわけではありません。むしろ、最終的にどの転職エージェント経由で面接を行うかなど、エージェント同士がもめる可能性も高いです。
 
同一求人への応募は、転職エージェントと企業に対して迷惑をかけ、ユーザー自身の印象も悪くしてしまうので避けましょう。 

まとめ

本記事では、転職エージェントの複数利用についてメリット・デメリットをご紹介しました。メリットは、良いサービスの使い分けができ、相性の良いアドバイザーやさまざまな求人に出会える可能性が高くなることです。
 
一方、デメリットに関してはスケジュール管理の負担や情報過多による迷い、優先的なサポートが得られない、などがあります。しかし、複数の転職エージェントを利用することは、デメリットを加味してもおすすめの方法です。注意点に気をつけながら、転職エージェントをいくつか活用してみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:髙宮幸代
国家資格・キャリアコンサルティング技能士、日本キャリア開発協会 CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)、日本イーラーニングコンソシアム e-Learning チューター、青山学院ヒューマン・イノベーション・コンサルティング(株)キャリア開発事業部 特任研究員