更新日: 2023.08.08 キャリア

リスキリングってどんなもの? 転職に必要?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

リスキリングってどんなもの? 転職に必要?
日本政府はリスキリング(学び直し)の支援に、今後5年間で1兆円を投じると表明しました。また、CMには転職サイトや転職エージェントを利用して、収入を増やそうと呼びかけるものも多いようです。
 
今回は、いまさら聞けない「リスキリング」について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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リスキリングとは

「リスキルする(スキルを磨きなおす)こと」、つまり新しい技術や資格を取得し、自分のスキルを向上させることを「リスキリング」といいます。
 
日本では「年功序列」という、所属する場所に長くいれば、自動的に賃金が上昇していく仕組みの中、終身雇用が定着した時代が長く続きました。経済が上向いているときは、みんな横並びに収入を増やしていけますが、景気が悪くなるとこの制度の維持は厳しくなります。
 
グローバル化がここまで進んできた昨今において、この日本独自の形態を維持することは、難しくなっているといえるでしょう。企業もそれぞれ、戦力を上げていかないと生き残れない時代ともいえます。戦力を上げるために重要なのは、優秀な人材です。
 
そこで、今後は、年功序列や終身雇用を維持する企業ではなく、スキルによって年俸を決める「ジョブ型雇用」を登用する企業が今後増えてくるであろうと予測されています。
 
リスキリングは今後もわくわくと働いていくために、大変重要だということが分かります。
 

ジョブ型雇用とは

先に見てきたとおりグローバル時代においては、先進国(とりわけ、アメリカや欧州)がそうであるように「上司は年上、キャリアの長い方が賃金も高くあるべき」という旧来の日本企業型ではなく、「30歳の人でも、スキルが高ければ45歳の人よりも年俸が高くなる」という雇用の仕組みになっていくといわれています。
 
このように、スキルに見合った報酬を与える仕組みを「ジョブ型雇用」といいます。
 

リスキリングの必要性

近年、多くの企業が事業構造の転換を迫られていますが、それはChatGPTのようなAI(人工知能)など、新しい技術革新がすさまじいスピードで求められていく時代だからです。
 
変化は人にも企業にも求められます。例えば企業側は、限定的な内容に取り組んでもらっていた社員に、総合的な内容を任せられるようスキルアップを促す、などの動きを取ります。
 
時代遅れのスキルや経験しか持たない人は、賃金アップが難しいでしょう。社内プログラムや研修があれば、積極的に受講してリスキリングし、賃金アップを目指しましょう。
 
また、向上させたスキルをアピールポイントにして、転職を目指すのもよいでしょう。冒頭でも触れましたが、日本政府もリスキリング支援に力を入れると表明しています。すでにある教育訓練給付制度などにも着目して、上手に活用しながら、リスキリングに取り組むことはおすすめです。
 

転職はリスキリングした方が有利

一般的には、ウェブ開発、データサイエンス、AIに関する知識や技術、情報セキュリティー、インフラなどの分野が需要を増すといわれています。AIに的確に指示を出せて使いこなせる人材、文章力や英語力を備えている人材も、重宝されるでしょう。
 
「自ら市場価値を高める」という意識が大切です。正規雇用ではなく、フリーランスや非正規雇用で働く場合でも、自分の市場価値をアピールできれば、高い報酬を獲得していくのも夢ではない時代になった、ともいえます。
 

まとめ

これからの時代における働き方は「高い学歴を目指して、高い年収の企業に就職したらおしまい」というスタイルではなく「学びつづけることで、変化しつづけながら働く」というスタイルに変わっていくであろうことが予測できます。
 
寿命も昔より長くなり、働く年数も延びている時代だからこそ、自分自身もスキルを磨き続けて、変化を楽しみ、結果として収入も増えることが理想的です。リスキリングを当たり前にやっていき、変化を楽しんでいきましょう。
 

出典

厚生労働省 教育訓練給付制度
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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