ハラスメントを受けています…それでもブラック企業を辞められない理由はやっぱりお金。貯蓄はいくら必要?

配信日: 2023.08.28

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ハラスメントを受けています…それでもブラック企業を辞められない理由はやっぱりお金。貯蓄はいくら必要?
ブラック企業といわれる企業で働く多くの人が「辞めたい」と感じながらも、実際にはその一歩を踏み出せない現実があります。
 
日本労働調査組合が行った「ブラック企業に関する調査」では、ブラック企業を辞められない理由として、「転職活動が不安」41.7%、「生活が困窮するから」38.9%、家族を不安にさせる19.9%と、多くの要素が挙げられました。
 
しかし、その背後にはもっと深い悩みや恐怖が隠されていることもあるようです。この記事では、ブラック企業からの脱却を考える方のために、実際に働き続ける人たちの声や、脱却するための具体的なステップを紹介します。あなたの転職活動の一助となる情報をお届けします。
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ブラック企業を辞められない背後の真実

ブラック企業ということばが浸透する中、多くの労働者がその厳しい労働環境に耐えながら働き続けています。同調査では会社を辞めたい理由として「人間関係(ハラスメント)」「労働時間」「給与待遇」などを挙げています。
 
しかし、なぜ彼らは脱却の一歩を踏み出せないのでしょうか? その理由として、転職活動の不安や生活の困窮への恐れが隠れています。ここでは、ブラック企業の現場からの声をもとに、その背後にひそむ事実をさぐります。
 

転職活動の不安(41.7%):転職活動自体が不安

「転職活動が不安」という声がもっとも多く聞かれます。長時間労働が前提となっているブラック企業では、充分な転職活動の時間を確保することが難しく、新たな職場への移行が一層、困難になっています。また、ブラック企業での経験が転職活動においてネガティブに作用することも、この不安の一因となっているようです。
 

生活の困窮(38.9%):経済的な束縛

「生活が困窮する」という恐れは、多くの労働者にとって障壁となっています。安定した収入の保証がない中での転職は、家計を圧迫するリスクがともないます。特に家族を持つ労働者にとっては、そのリスクはさらに増大します。この経済的な束縛が、ブラック企業からの脱却をむずかしくしているのです。
 

企業を辞める際の貯蓄ガイド:安心して転職するための資金計画

ブラック企業を辞めることを考えている方々にとって、不安の一つは「資金」でしょう。転職活動中の生計をどう立てるか、新しい仕事が見つかるまでの間にどれだけの貯蓄が必要か、適切な資金計画を立てることで、転職活動をより安心して進めることができます。
 

失業保険の支給までの資金:3ヶ月の生活費をどう確保するか

自己都合退職の場合、失業保険の支給は、離職票を提出し、7日間の待期期間が経過してから約4ヶ月目からとなります。この3ヶ月間を乗り越えるためには、最低でも3ヶ月分の生活費をあらかじめ用意しておくことが必要です。
 
具体的には、家賃、光熱費、食費、通信費、交通費などの固定費と変動費を合算して、3ヶ月分の合計額を目安として計画しましょう。また、突発的な出費も考慮して、少し余裕を持った金額を確保することが望ましいです。
 

転職活動と緊急費用:追加の貯蓄が必要な理由

転職活動自体もコストがかかることを忘れてはいけません。履歴書や職務経歴書の作成のための諸費用、面接のための交通費や場合によってはスーツなどの衣服費、また、資格取得のための費用など、予想以上に出費が増えることがあります。
 
さらに、緊急の医療費や家電の故障など、予期せぬ出費に備えるための「緊急費用」も考慮する必要があります。このため、3ヶ月分の生活費に加えて、転職活動と緊急費用のための追加の貯蓄を計画することが、安心して次のステップに進むための鍵となります。
 

まとめ

今回は、ブラック企業を辞める際の心理的・経済的な障壁と、それを乗り越えるための具体的な資金計画のポイントを紹介しました。多くの労働者がブラック企業を辞められない背後には、転職活動の不安や生活の困窮といった深い悩みが存在すること、そしてそれを乗り越えるための具体的な貯蓄ガイドを理解することが重要であることを解説しました。
 
ブラック企業からの脱却を考えているなら、今回の記事を参考に、しっかりとした資金計画を立てることをおすすめします。そして、計画をもとに、安心して次のステップへと進むためのアクションを起こしましょう。
 

出典

日本労働調査組合 ブラック企業に関するアンケート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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