パート収入を103万円-130万円-150万円と増やす「デメリット」を意外に知らない人は多い。
配信日: 2018.01.10
更新日: 2024.10.10
平成29年の税制改正により配偶者控除及び配偶者特別控除が改正され、いわゆる「103万円の壁」が「150万円の壁」に拡大されました。これは、平成30年の所得税から適用されます。
それでは、これまで年収が103万円以下になるようコントロールしながら働いてきた人は、今後の働き方をどのように考えればよいのでしょうか?
それには、壁の種類と内容を理解する必要がありそうです。
ここでは、話をわかりやすくするため、妻はパート収入のみ、夫は年収1120万円以下の会社員とします。(年収が1120万円を超えると段階的に配偶者控除の控除額が減少する所得制限が設置されたため)
それでは、これまで年収が103万円以下になるようコントロールしながら働いてきた人は、今後の働き方をどのように考えればよいのでしょうか?
それには、壁の種類と内容を理解する必要がありそうです。
ここでは、話をわかりやすくするため、妻はパート収入のみ、夫は年収1120万円以下の会社員とします。(年収が1120万円を超えると段階的に配偶者控除の控除額が減少する所得制限が設置されたため)
FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士
保険代理店勤務を経て独立。高齢出産夫婦が2人目を産み、マイホームを購入しても子どもが健全な環境で育ち、人生が黒字になるようライフプラン設計を行っている。子どもが寝てからでも相談できるよう、夜も相談業務を行っている。著書に「書けばわかる!わが家の家計にピッタリな子育て&教育費のかけ方」(翔泳社)
そもそも、103万の壁とは
103万の壁とは、
(1)夫が「配偶者控除」を最大限に適用できる収入限度
夫の節税につながるということですね。
さらに、これに加え、妻は
(2)社会保険料の負担がない
(3)所得税が非課税
というメリットがあります。
それが、150万に拡大するとどう変化するでしょうか。
1/4

