更新日: 2024.10.10 働き方

「働き方改革」にコロナ禍…… この4年間で飲み会事情はどう変わった?

「働き方改革」にコロナ禍…… この4年間で飲み会事情はどう変わった?
新型コロナウイルス感染症の流行から3年目となり、飲み会に誘われるようになった人も多いのではないでしょうか。コロナを理由に断っていた人の中には、飲み代がどれくらい必要になるのか不安を覚えるかもしれません。
 
この項目では新生銀行が毎年実施してきた「サラリーマンのお小遣い調査」から昨年、名称を変えた「会社員のお小遣い調査」をもとに、新型コロナウイルス感染症拡大前と今の飲み会・飲み代事情を詳しく解説していきます。
 
なお、同調査は今回、全国の20代~50代の男女2712人がインターネットで回答しています。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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2022年の飲み代平均は男性で1ヶ月1万1495円

2022年の調査で、男性会社員のうち、仕事の後「飲みに行く」と答えた人は23.8%、「飲みに行かない(自宅では飲む)」と答えた人は44.4%を占めました。年代別にみますと、男性の場合、20代・30代・40代・50代いずれの年代でも外に飲みに行くと答えた割合は20%台前半でした。
 
一方、女性会社員のうち仕事の後に飲みに行くと答えた人の割合は17%で、飲みに行かないけれども自宅で飲むと答えた人は41.4%となっています。年代別にみますと、20代が最も多く22.3%で、30代・40代・50代は10%台半ばでした。
 
ただし2021年調査では、女性会社員で外に飲みに行くと答えた割合は28.4%で、大きく数値を下げています。新しく20代になった人たちの、飲み会に対する意識変化がうかがえる結果となりました。
 
外での飲み代の平均額は、男性で1回5395円、1ヶ月当たり1万1495円、女性で1回4464円、1ヶ月当たり8429円です。1ヶ月当たりの飲み会の回数は、男性会社員が2.1回、女性会社員が1.9回でした。最も多かったのは50代の女性で、1ヶ月当たり2.5回という結果になっています。
 
ちなみに男性で1ヶ月当たりの飲み会の回数が最も多かったのは40代で2.3回です。50代女性会社員のほうが男性会社員よりも飲み会に出かける頻度が高いことが分かっています。
 

2018年の飲み代平均は男性で1ヶ月1万2506円

新型コロナウイルス感染症が流行する前に行われた2018年調査をみてみますと、仕事の後に外へ飲みに行くと答えた人の割合は男性で46.6%、女性で35.1%となりました。外での飲み代の平均額は、男性で1回5410円、1ヶ月当たり1万2506円、女性で1回4351円、1ヶ月当たり9485円という結果になりました。1ヶ月当たりの飲み会の回数は男性で2.3回、女性で2.2回です。
 
翌2019年調査をみますと、仕事の後に外へ飲みに行くと答えた人の割合が男女ともに減っていて、男性で39.9%、女性で33.9%となっています。外での飲み代の平均額は、男性が1回5415円、1ヶ月当たり1万3175円だったのに対し、女性が1回4288円、1ヶ月当たり9493円でした。1ヶ月当たりの飲み会の回数は、男性で2.4回、女性で2.2回となっています。
 
2019年に外へ飲みに行くと答えた割合が減った背景には、2019年4月に始まった「働き方改革」や、同年10月の消費税の増税もあると考えられています。
 
新型コロナウイルス感染症拡大前は、男女ともに仕事の後に飲みに行くと答えた割合が高かったことが分かります。ただし、外へ飲みに行く人の、1ヶ月当たりの飲み会の回数についてはコロナ前とコロナ後で大きく変わっていません。
 

コロナ前でも1ヶ月1万2000円~1万3000円

男性会社員が1ヶ月に使う飲み代を比べると、2018年が1万2506円だったのに対し、2022年は1万1495円となっています。また男性の平均的な飲み会回数は、2018年が2.3回だったのに対し2022年は2.1回です。新型コロナウイルス感染症の影響で外に飲みに行く人は減りましたが、それ以前の2019年も働き方改革の影響で減っています。
 
新しい生活様式が根付いた今、飲み会の回数や飲み代が劇的に増えるということはなさそうです。
 

出典

新生銀行「2018年サラリーマンのお小遣い調査」結果について

新生銀行「2019年サラリーマンのお小遣い調査」結果について
新生銀行「2020年サラリーマンのお小遣い調査」結果について
新生銀行「2021年サラリーマンのお小遣い調査」結果について
新生銀行「2022年会社員のお小遣い調査」結果について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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