更新日: 2024.10.10 働き方
会社員と同じだけ働いても手取りは「8万円」!? 文字単価「0.5円」でウェブライターを本業にできる?
本記事では、ウェブライターとして平均文字単価(1文字あたりの単価)0.5円でどのくらいの月収になるのか、また暮らしていけるのかというリアルに迫ります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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文字単価0.5円で「本業」はかなりキツい
まず結論からいうと、平均文字単価0.5円でのウェブライターの仕事を本業にするのは、収入面ではかなり厳しいといえます。文字単価0.5円ということは、4000文字書いて報酬が2000円ということです。文字を打つスピードには個人差があるほか、案件との相性も影響します。
ライターの仕事は自分の日記を書くわけではなく、構成を理解してリサーチしたり考えたりしながら執筆するという点を考慮しなくてはなりません。初心者では1時間で平均1000文字書ければかなり早い部類に入りますが、それでも4000文字の記事を完成させるには4時間かかります。
さらに、初心者でも参入しやすい大手クラウドソーシングを利用した場合にはそこから手数料が差し引かれます。サービスによっても異なりますが、一般的には報酬金額の15~20%が目安です。
実際に計算してみると、文字単価0.5円の人が会社員と同様に1日8時間労働した場合、8000文字で4000円分の報酬から20%の手数料を差し引かれると、手取りは3200円ということになります。月に25日そのペースで仕事をしたとしても月収は8万円ほどです。本業にするのはかなり厳しいといえるでしょう。加えて、フリーランスの仕事では、安定して発注を受けられるとも限りません。
文字単価だけで仕事を選ぶのはやめよう
文字単価だけで仕事を選ぶこともおすすめしません。提示された文字単価に含まれる作業内容を事前に把握し、報酬に見合う単価かを確認しておくことが大事です。例えば、同じ文字数で文字単価1円の仕事と文字単価2円の仕事では、文字単価だけみれば後者のほうがよさそうです。
しかし、1円では用意された構成をベースに執筆すればよいのに対し、2円ではキーワード選定からテーマの「下調べ」、「構成起案」、「執筆」、「画像選定」、「ワードプレス入稿」までとなるとどうでしょうか。同じ文字数の記事でも納品までに要する時間は大きく変わり、時給換算すると2円のほうがむしろ下がってしまうことになるでしょう。
文字単価を上げる4つの方法
文字単価をアップさせる方法は主に、「執筆スピードを上げる」「ライティングスキルを磨いて実績を積む」「専門分野の資格を取って希少価値の高いライターになる」「直接契約を取る」の4つです。まず単純に執筆スピードが上がれば、その分だけ多くの記事を納品できます。次に、実績と信頼を積み上げれば、好条件のスカウトが来やすくなります。
さらに専門性で差別化を図れるライターになれば、単価交渉もしやすくなるでしょう。手数料の発生しない直接契約の仕事であればその分を文字単価に反映してもらえるかもしれません。
ウェブライターを本業にできるのは最低でも文字単価1.5円以上から
述べたように文字単価の妥当性も考慮しなければなりません。その上で、仮にクラウドソーシングでのライター収入だけで月に20万円を稼ごうと思った場合、25日稼働で1日に8000円(20%の手数料を含めると1万円)の報酬が必要です。
これは1時間に1000文字書ける人が文字単価1.25円の仕事を継続的に受けられ、毎日8時間働いてようやく達成できる金額です。仕事がない日の分も含めると最低でも1.5円は欲しいところだといえるでしょう。
出典
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部