定年退職の時点で「貯蓄4000万」の世帯は全国にどのくらいいる?
配信日: 2023.02.02 更新日: 2024.11.01

そこで今回は、定年退職時点での貯蓄額の分布について見ていきます。

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
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定年時点で貯蓄4000万円の世帯はどれくらいいる?
昨今では再雇用制度や定年延長などにより60歳以降も働く方が増えているとはいえ、まだまだ定年年齢を60歳としている企業がほとんどです。今回は定年退職を60歳で迎えると仮定し、定年時点での貯蓄額の分布について見ていきます。
プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社の「2022年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」によれば、2022年に60歳を迎える方のうち貯蓄額3000万円以上5000万円未満の方は8.6%となっています。参考までに、平均貯蓄額は3122万円と4000万円をやや下回っています。
図表
出典:プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社 2022年の還暦人(かんれきびと)に関する調査
また、「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯]令和3年調査結果」によれば、金融資産3000万円以上を有する、世帯主60歳代の世帯は全体の21.4%となっています。こちらも平均値は2265万円と4000万円を下回っています。
統計のサンプル数や調査方法といった違いも影響していますが、預貯金含む総資産として4000万円を有する世帯は案外多く、定年時点でおそらく全体の20%前後に及ぶと推定されます。