更新日: 2024.10.10 働き方
副業に便利なクラウドソーシング。トラブルはないの? 注意点は?
クラウドソーシングを利用したいものの、不安を持っている人もいるのではないでしょうか?この記事では、クラウドソーシングでトラブルが起きる理由、注意点、よくあるトラブル事例、トラブル回避の方法について紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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クラウドソーシングでのトラブルの原因や注意点
クラウドソーシングでトラブルに遭う人も少なからずいます。原因の1つとして、クラウド管理側がチェックしきれていない点が挙げられます。
ある大手クラウドソーシング会社では、クライアント企業が数十万社、ワーカーは数百万人が利用しています。これほどの数となると、審査がもれることがないとはいいきれないでしょう。
また、多くのクラウドソーシングで偽名やニックネームが認められており、匿名性が高いこともトラブルの原因として挙げられます。匿名性を悪用してマナーの悪い行動に出る人が後を絶ちません。
さらに、メッセージ欄やメールなどで連絡を取りながら仕事を進めるため、対面の仕事よりコミュニケーションが取りにくい点も、お互いの認識のズレが生じやすく、トラブルに発展しやすいという傾向があります。
クラウドソーシングでよくあるトラブル5つ
では具体的に、どのようなトラブル事例があるのでしょうか。特に多いトラブルを5つ紹介します。
連絡が取れなくなる
納品後、クライアント企業と連絡がとれなくなり、結果的にタダ働きをさせられたという事例は珍しくありません。さらに、納品した作品を無断で利用されたというケースもあります。
途中で契約内容を変えられる
契約後に仕事内容を変えられる事例もあります。例えば、記事を執筆して納品したところ、入稿作業など契約時には聞いていなかった作業を追加されるなどです。契約継続をもらいたいワーカーの弱みに付け込んで、無理な要求をするクライアントもいます。
報酬金の未払い
資金繰りが苦しい、クオリティーが低いから受け取れないなどさまざまな理由で、納品したのに報酬が支払われないのもよくあるトラブルです。
個人情報を悪用される
住所や電話番号を聞き出されて、不正利用されるケースもあります。個人情報を名簿業者に売る目的でクラウドソーシングに案件を出している企業もいるため、注意が必要です。
悪質行為に誘導させられる
盗用記事のリライトや、スパムメッセージの配信、マルチ商法への参加など、不法行為に誘導する悪質業者もいます。こうした行為は、クラウドソーシング側の監視を避け、サービス外で直接連絡したいと要求されるという事例が多くなっています。
トラブル回避のための3つの基本対策
どうすれば、クラウドソーシングでのトラブルを未然に防げるのでしょうか? トラブルを防ぐための、基本の対策を3つ解説します。
1.仮払制度があるクラウドソーシングを選ぶ
仮払制度とは、契約時点でクライアントが報酬金額をクラウドソーシング側に前払いする制度です。問題なく案件を完了すれば、クラウドソーシング側からワーカーに報酬が支払われます。大手のクラウドソーシング会社は仮払制度に対応しています。
2.クライアント評価をチェックする
クラウドソーシングの多くはクライアントの評価制度を導入しています。ワーカーからの採点や、発注実績による評価、クラウドソーシングが独自審査したものなど、いろいろなタイプがあります。評価の低いクライアントは避けるべきでしょう。
3.仕事内容を明記しているクライアントを選ぶ
仕事内容を明記しているクライアントを選びましょう。報酬金額、仕事内容、納品までのスケジュールを詳しく記載しているクライアントは信頼できます。
また、仕事内容が明記されていることで、後になって仕事内容を変更されることや、契約内容について「言った・言わない」のトラブルが発生しにくくなります。
トラブルに注意しながらクラウドソーシングで副業しよう
クラウドソーシングは在宅で手軽に副業に取り組める案件が多い一方、匿名性や非対面などの特徴を悪用するクライアントも紛れています。
慣れないうちは、仮払制度があるクラウドソーシングを選んだり、クライアントの評価を参考にしたりするなどして、トラブルを回避しましょう。トラブルに注意しておけば、クラウドソーシングは収入アップにつながる便利なサービスです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部