値上げラッシュで58.5%の家庭が外食を卒業!家計の見直しポイントは固定費
配信日: 2023.05.11 更新日: 2024.10.10
総務省の家計調査によると、2人以上の世帯における消費支出の月平均額は、2021年が27万9024円、2022年が29万865円との結果がでており、その差は1万1841円になります。物価高騰によって、1年の間に毎月1万円ほど、出費が多くなっていることが分かります。
そのため、家計を見直し、節約を意識している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、最近の家計事情を探ってみました。さらに、家計を見直す際のポイントもご紹介します。
世の中では、止まらない「値上げラッシュ」に、どのように対応しているのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
「値上げラッシュ」で外食をやめた家庭は58.5%
ソニー損害保険株式会社が、値上げラッシュが原因で「卒業」したものを調査して、発表しました。その結果、上位5位は以下のとおりです。
1位 外食:58.5%
2位 買い物場所:46.3%
3位 オシャレ:32.9%
4位 通信費の契約:28.0%
5位 国内旅行・間食:22.0%
値上げの影響があったと回答した割合は89.0%で約9割、実際に前年よりも支出が増えた割合は90.0%となり、各家庭の物価高騰による影響は深刻であることが分かります。
2023年3月に値上げした「飲食店」は7店舗
ここでは、2023年3月に値上げした飲食店をみてみましょう。今回調査した結果では、7店舗での値上げが判明しました。
各飲食店から、値上げ商品をピックアップして図表1にまとめました。
図表1
飲食店 | メニュー | 値上げ額(税込み) |
---|---|---|
デニーズ | デミ煮込みハンバーグ | 940円→990円 |
丸亀製麺 | 釜揚げうどん(並) | 290円→340円 |
ロイヤルホスト | アンガスサーロインステーキサラダ | 1738円→1958円 |
ケンタッキーフライドチキン | オリジナルチキン | 260円→290円 |
はなまるうどん | かけ(小) | 270円→290円 |
松屋 | 牛めし(並盛) | 380円→400円 |
モスバーガー | チーズバーガー | 270円→280円 |
※東京新聞「<値上げラッシュ一覧>光熱費も、日用品も、食品には再値上げも…2022年~2023年」を基に筆者作成
2023年3月のひと月だけでも、7店舗で値上げが実施されて、外食するにも気が引けてしまうかもしれません。そのため、最近では外食を控えて、家で食事をする家庭が増えたのでしょう。
家計の節約対策での第1位は「食料品の節約」
ほかにも、ソニー損保の調査では、実際に家計の節約のために行った対策をまとめています。以下のような結果となりました。
1位 食料品の節約:55.8%
2位 日用品の節約:55.0%
3位 外食を控えて内食(自炊)を増やす:47.3%
4位 趣味・娯楽費の節約:37.2%
5位 通信費の見直し:27.9%
外食を減らして自宅で食事する方が増加した影響により、食料品を節約している割合が増えたと考えられます。今回は目に見えて分かりやすい「変動費」が、ランキング上位を占めていることが分かりました。
家計の節約には、買い物での支出を減らすことも大切ですが、固定費を見直すことも効果的です。保険や通信費などの固定費を見直すことで、月々の出費を抑えられるかもしれません。状況に応じた家計の見直しがポイントです。
家計の節約には「固定費」の見直しが重要!
相次ぐ値上げラッシュによって、支出の負担が大きくなり、頭を悩ませている方も少なくないでしょう。
食料品のみならず、飲食店でも、多くの店舗で値上げしていることが分かりました。
しかし、外食を控えて自宅で食事をするにしても、食料品が値上げしていて、結局は出費がかさむ……と悩む方もいらっしゃるかもしれません。
家計を節約するには、固定費を見直すことがポイントになります。
保険や通信費など、毎月必ずかかる費用を抑えることで、確実に支出を減らせます。できるところから、家計を見直してみましょう。
出典
東京新聞「<値上げラッシュ一覧>光熱費も、日用品も、食品には再値上げも…2022年~2023年」
ソニー損害保険株式会社
値上げラッシュが原因で“卒業“した習慣の第一位は「外食を控える」節約対策ランキングは“変動費“が上位を占めるなか、火災保険などの“固定費”はまだ見直しの余地あり!?(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー