更新日: 2023.06.15 家計の見直し

10年前の冷蔵庫は「消費電力量」が大きい!買い替えで電気代を節約できるって本当?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

10年前の冷蔵庫は「消費電力量」が大きい!買い替えで電気代を節約できるって本当?
冷蔵庫は、24時間常に稼働しており、家庭における消費電力量が多い電化製品の、トップ3にランクインしています。
※全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)の調査にて、家庭内での消費電力量1位のエアコン(14.7%)に次いで、冷蔵庫は2位(14.3%)との結果
 
消費電力量が大きいと聞いて心配なのは、電気代です。しかし、最新型の冷蔵庫は、省エネ機能に優れており、古い型の製品に比べて、電気代が安くなるといわれています。そのため、10年ほど前の型の冷蔵庫を使用している場合は、電気代が高くなっているかもしれません。
 
そこで今回は、旧型の冷蔵庫と最新型の冷蔵庫で、どれほど電気代が変わるのかを検証してみました。同じ冷蔵庫を長いこと使用しているご家庭は、これを機に、買い替えを検討してみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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冷蔵庫の平均使用年数は約13年

内閣府経済社会総合研究所によると、2人以上の世帯における、電気冷蔵庫の平均使用年数は13.0年で、多くの家庭で、約13年同じ冷蔵庫を使っていることが分かります。
 
さらに、買い替え理由で、最も多い理由は「故障」であり、だいたい13年ほどが、冷蔵庫の寿命といえるでしょう。ちなみに、Panasonicでは、冷蔵庫の買い替えの目安を、12~13年としています。
 
このことから、だいたい10年使用しているものは、古いと定義してよいでしょう。
 

10年前の冷蔵庫と最新型では電気代が年間約5000円変わる!?

最近では、省エネ機能を搭載した冷蔵庫が多く販売されており、冷蔵庫にかかる消費電力量が少なくなっています。
 
環境省によると、省エネ機能を搭載した最新型の冷蔵庫は、10年前の製品と比較して、消費電力量が約37~43%削減されているといいます。
 
冷蔵庫にかかる電気代は、以下の計算式で算出できます。
 
冷蔵庫の年間消費電力量(キロワットアワー)×電力量料金単価(円/キロワットアワー)
 
10年前と最新型の冷蔵庫にかかる、消費電力量と電気代を図表1にまとめました。
※東京電力エナジーパートナーの電力量料金単価:30円/キロワットアワーの場合
 
図表1

2010年 2020年
年間消費電力量(キロワットアワー) 470~520 294
年間電気代 1万4100~1万5600円 8820円

※筆者作成
 
計算結果から、2020年の冷蔵庫のほうが、年間の電気代が安いことが分かります。最新型の冷蔵庫のほうが、5000~7000円ほどお得です。
 

10年以上使用している冷蔵庫は買い替えを検討しよう

冷蔵庫の使用年数の目安は、12~13年とされています。
 
10年前の冷蔵庫と比較して、最新型は省エネ機能が搭載されており、消費電力量を大幅に抑えられます。年間にして、およそ5000~7000円の電気代がお得になることが分かりました。
 
しかし、冷蔵庫は決して安価ではないため、今すぐに買い替える必要はないでしょう。
 
ただし、冷蔵庫は、故障してから買い替えると、庫内の食材をムダにしてしまう可能性もあります。そのため、使用年数が10年以上経過していたら、買い替えを検討してもよいかもしれません。
 

出典

全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA) 使える素材集 「5-11 家庭における消費電力量の内訳」
内閣府経済社会総合研究所 統計表一覧:消費動向調査 消費動向調査 令和5(2023)年3月分調査 「消費動向調査 令和5年3月実施調査結果」
パナソニック株式会社 よくあるご質問 「冷蔵庫の買い替えの目安は」
環境省 COOL CHOICE 「2020年 VS 2010年 最新家電と10年前の家電どのくらいおトク?」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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