更新日: 2023.06.26 働き方

0歳の子どもがいて育休中ですが、「復帰して時短勤務」か「仕事を辞める」かで迷っています。「6年間」でどれだけの差が付きますか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

0歳の子どもがいて育休中ですが、「復帰して時短勤務」か「仕事を辞める」かで迷っています。「6年間」でどれだけの差が付きますか?
子どもが生まれると、仕事と育児の両立をどうするか悩む人も多いのではないでしょうか。無事に保育園に預けられたとしても、体調不良で呼び出しの電話を受けることもあり、フルタイムで働くには心身ともに負担が大きく、不安になるかもしれません。
 
本記事では、0歳の子どもがいて育休中の場合、仕事復帰して時短で働いたほうがいいのか、もし仕事を辞めた場合は小学校入学までの6年間にどのくらいの収入の差がつくのか、解説します。
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1時間の時短で働いたら給料はいくら?

今回は話を分かりやすくするために、下記の事例を想定して解説します。

●フルタイム勤務時の月給は25万円
●残業や休日出勤はない
●住居手当など各種手当ては考慮しない
●1日の所定労働時間は8時間
●月間労働日数は20日
●年間平均賞与は50万円

フルタイム勤務時のボーナスを含む年収は350万円です。これが毎日1時間の時短勤務になるとどう変わるのでしょうか。
 
時短勤務時の年収は「フルタイム勤務時の年収×実際の労働時間/本来の所定労働時間」で計算できます。1日の労働時間は1時間の時短で8時間から7時間になり、年収は約306万円となります。
 

6年間でどのくらい差がつく?

時短で仕事を続けるのと辞めて専業主婦(夫)になる場合では、子どもが小学生になるまでの6年間でどのくらい差がつくのでしょうか。
 
時短勤務を1年間続けて306万円の収入を得る場合、6年間で1836万円になります。仕事を辞めて無職になると収入がゼロになるので大きな差です。
 
ただし、実際は児童手当の支給もあり、正社員で働くのが難しくてもパートやアルバイト、派遣等で働く可能性もあるので、収入の差は小さくなることも考えられます。
 

仕事は続けたほうがいい?

家計への影響や将来的な教育費の負担等を考えると、できる限り共働きで仕事を続けるほうがよいでしょう。しかし、実際に育児が始まると想像以上に大変で仕事との両立が難しくなり、本当は続けたいけれど辞めざるをえない場合もあるかもしれません。
 
その場合もいきなり仕事を辞めるのではなく、まずは上司に状況を説明して相談してみましょう。時短勤務だけでなく、子どもが体調不良で休んでも影響が少ない業務を担当する、ほとんど残業がない部署への異動など臨機応変に対応してくれる可能性もあります。
 
会社側としても退職者が出ると新規採用や育成でコストがかかるため、さまざまな工夫をしながらできる限り続けてくれたほうが、大きなメリットを得られるからです。

●有給休暇や看護休暇が付与される
●時短勤務で会社に申請すれば残業を抑制できる
●上司や部下に相談しやすい

これらのように、会社の福利厚生の内容等によって変わるものの、いままで働き続けてきたからこそ得られる恩恵があるのも事実です。
 
年次有給休暇は、例えば「1日8時間、週5日」働いている一般的な労働者であって勤続期間が6年6ヶ月以上の場合は20日間付与されます。ただし、退職後に新たに派遣等の仕事を始めた場合、有給休暇が付与されない、時短勤務が使えないなどのデメリットがあります。有給休暇も勤続期間が6ヶ月以上にならないと付与されません。
 

まとめ

今回は0歳の子どもがいて育休中の場合、仕事復帰して時短で働いたほうがいいのか、辞めて専業主婦(夫)になったほうがいいのか、解説しました。家庭状況は人それぞれですが、収入の有無は大きいため、できる限り働き続けるほうがよいと考えられます。どうすればいいか迷ったら、まずは上司に相談してみましょう。
 

出典

厚生労働省 年次有給休暇とはどのような制度ですか。パートタイム労働者でも有給があると聞きましたが、本当ですか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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