手取り15万、食費を「2万円」に抑えたいのですがどうすればよいでしょうか?
配信日: 2023.06.27 更新日: 2024.10.10
今回は、手取り15万円の1人暮らしの場合を参考に、妥当な食費について考えます。あわせて、食費を抑える節約方法も紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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手取り15万円の単身世帯の食費
まずは、受け取る給料に見合った食費について把握しておく必要があります。手取り15万円の場合、月に受け取る給与は額面で18~20万円程度となるでしょう。単純に計算すると、年収は216~240万円となります。ここで、総務省統計局の「家計調査」を参考に、この年収階級の食費を見ましょう。
・年収200万円以上300万円未満の食費
2022年の家計調査の結果によれば、年収200万円以上300万円未満の単身世帯において、1ヶ月あたりの食費は3万7694円となっています。年収の幅が100万円ほどあるため一概にはいえないものの、手取り15万円の1人暮らしでも毎月の食費は3万円台の後半であると考えられます。
・食費の内訳
年収200万円以上300万円未満の単身世帯の場合について見ましょう。もっとも多くの金額をかけているのが「調理食品」で、1ヶ月あたり6386円です。「外食」は、1ヶ月あたり5123円となっています。「菓子類」は3233円と、年収300万円以上400万円未満の単身世帯とほぼ同額(3224円)です。
健康的な食生活に欠かせない「穀類」には、1ヶ月あたり2830円、「魚介類」には2649円、「肉類」には2413円、「野菜・海藻」には4592円を費やしています。その他、「飲料」には2800円、「酒類」には1868円と、さまざまなものに、毎月ある程度の金額を費やしていることがうかがえます。
・1ヶ月あたりの食費が2万円以下の世帯年収は?
1ヶ月あたりの食費を2万円以下に抑えている単身世帯はあるのか、気になる人もいるでしょう。家計調査の結果をみると、年収100万円未満の単身世帯でも、1ヶ月あたりの食費は3万1929円です。年収200万円以上300万円未満の世帯と比べると5000~6000円ほどは下がりますが、それでも2万円を大幅に超えています。
月の食費を2万円以内に抑える方法
上記のデータ等から、1ヶ月あたりの食費を2万円以内に抑えるのは非常に難しいことが分かります。ここでは、その水準へと近づけるための節約方法を紹介します。
・自炊する
家計調査を見ても分かるように、単身世帯は調理食品に多くのお金を費やす傾向が見られます。仕事が忙しくても手軽に食べられるため重宝しますが、食費を抑えるには購入を控える必要があります。毎日の自炊を心がけるだけで調理食品の購入が抑えられ、食費削減へとつながるでしょう。
・価格の安さを優先する
野菜や肉、魚などは、産地や状態によって価格が変わります。一般的には、解凍ずみや外国産のものが安くなる傾向があるでしょう。食費を抑えるために、まずは価格の安さを優先するのも1つの方法です。消費期限が間近に迫り割引シールの貼られたものを選ぶことなども含め、価格の安さを優先するように心がければ毎月の食費を抑えられます。
・間食や食後の飲酒等をやめる
菓子類や酒類にかけている金額も、決して小さくはありません。つい手が伸びがちな菓子類や酒類を控えるだけでも、食費は大幅に減らせるでしょう。食費を2万円以下に抑えるためには、そのような我慢の積み重ねも不可欠です。
手取り15万円で食費を2万円以内に抑えるには相当の我慢と工夫が必要
手取り15万円の人の年収を200万円台と仮定した場合、家計調査の結果では1ヶ月あたりの食費は3万円台後半となっています。2万円以内に抑えるには、相当の努力が必要になるでしょう。
例えば、毎日自炊するほか、菓子類や酒類も我慢しなければいけません。また、買い物の際には価格の安さを優先する意識も求められます。無理をしない範囲で、少しずつでよいので食費の削減のために意識や行動を変えていきましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2022年
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー