更新日: 2024.10.10 働き方
政府が「2030年までに女性役員比率30%以上」の方針を決定!働きかたはどう変わる!?
しかし「現状の女性役員比率はどれくらいなのか」「今後どのような働きかたが求められるのか」「どのような目的で定められたのか」など、分からないことも多いのではないでしょうか。今回は、女性役員比率の変化についてと、今後想定される働きかたの変化について、ご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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現在の女性役員の比率は?
女性の活躍推進にまつわる公的な働きかけは、2013年から起こっています。2013年には、総理から経済界に対して、役員として女性を1人以上登用するように要請されました。
直近では、2023年6月13日に「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023(女性版骨太の方針2023)」が決定され、2030年までに、プライム市場上場企業において、女性役員比率を30%以上にするという目標が掲げられています。
それでは現在、女性役員比率は、どの程度なのでしょうか。男女共同参画局のサイトによると、上場企業における女性役員比率は、2022年時点で、9.1%にとどまります。
目標としている、30%のラインまでは大きな開きがありますが、2014~21年にかけて、複数回にわたり要請が出されるまえは、1.6%だったことを踏まえると、比率が大きく伸びているといえるでしょう。
今後会社で求められる働きかたとは?
2030年の目標達成に向けて、プライム市場上場企業は、女性役員比率の改善を、いっそう意識することとなるでしょう。そのなかで、個人はどのような働きかたをすればよいのでしょうか。
求められる働きかたを探るには、「女性版骨太の方針2023」が定められた目的を把握する必要があります。この方針には、表1にあるように、3本の柱がありますので、目的と合わせて、その内容を確認しておきましょう。
表1
3本の柱 | 目的 |
---|---|
女性活躍と経済成長の好循環の実現に向けた取組の推進 | ・女性登用のパイプライン構築支援 ・女性起業家の育成・支援 など |
女性の所得向上・経済的自立に向けた取組の強化 | ・平時・育児期を通じた、多様かつ柔軟な働きかたの実現 ・リスキリングの推進 ・地域のニーズに応じた取組の推進 など |
女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現 | ・配偶者からの暴力や、問題を抱える女性への支援 ・生涯にわたる健康への支援 ・性犯罪・性暴力への対策強化 など |
※「女性版骨太の方針2023」をもとに筆者作成
これにより、女性は、積極的な社会参画や、起業への姿勢が求められるでしょう。一方で男性は、女性が多様で柔軟な働きかたができる体制の構築や、職場でのフォローアップなどが、求められるようになるはずです。
女性がいっそう社会へ参画できるようになることで、企業は、競争がますます激化していくなかでも、持続的に成長できる体制をつくりやすくなります。プライム市場上場企業に勤める方を中心に、避けては通れない取り組みになるでしょう。
今後の働きかたを把握してチューニングしておこう
今後、2030年に向けて、女性が社会参画する動きが強まると予想されています。女性の経済的自立を進めて、より持続可能な経営体制を目指すため、上場企業を中心に取り組みが進められていくでしょう。今後求められる働きかたを把握して、そのイメージに合わせて、自身の意識をチューニングしておくことが大切になります。
出典
内閣府男女共同参画局「女性役員情報サイト」
内閣府男女共同参画局「女性版骨太の方針2023」概要
首相官邸「すべての女性が輝く社会づくり本部・男女共同参画推進本部合同会議」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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