エアコンは「寝ている間」も消さないほうがいい? 電気代はどのくらいかかる?
配信日: 2023.08.01 更新日: 2024.10.10
寝ている間もエアコンを消さないほうが良いのか、またつけっぱなしにした場合、電気代は実際にいくらくらいになるのか検証してみます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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寝ている間はエアコンを消すべきなの?
寝ている間にエアコンを消すべきかどうかは、基本的に個人の好みや快適性によるところが大きいといえます。寝ている間にエアコンを完全に消してしまえば、電気代は節約することが可能です。
しかし、部屋が暑くなる可能性があり、睡眠の質は低下し、熱中症のリスクも大きくなるでしょう。特に、快適な睡眠環境は健康にも関わるため、完全に消してしまうことはデメリットが大きいといえるでしょう。
一方、寝ている間もエアコンを動かし続ければ、室温は一定に保たれ、快適な睡眠が可能になるという点は大きなメリットです。しかし、その分だけ電気代が増えてしまうことは避けられません。
寝ている間にエアコンを消すべきかどうかは、これらのメリット・デメリットの間で自分なりにバランスを見つけることが大切です。例えば、エアコンを寝る直前まで普通に稼働させておいて、寝ている間は少し温度を上げるなどの方法であれば、快適な睡眠環境をある程度確保しつつ、電気代も節約することができるでしょう。
消さなかった場合の電気代の見積もり
では、寝ている間もエアコンを消さなかったと仮定した場合、1日の電気代は実際にいくらくらいになるのでしょうか。
まず、エアコンの電気代は、エアコンの種類、製造年月、消費電力、使用時間、地域の電力料金などによって異なります。そのため、以下に一般的な見積もりを示しますが、実際の料金は個別の状況によって変動することを理解しておいてください。
エアコンの電気代を割り出すためには、まず使用中のエアコンの消費電力を知る必要があります。一般的な家庭用エアコンの消費電力は、500~1000W程度のものが多いです。消費電力500~1000W程度のエアコンを1時間稼働させた場合、1時間の運転での消費電量は0.5~1.0kWhとなります。1時間あたりの電気代は、「消費電力(kWh)×1kWhあたりの電気料金」という計算式で算出することが可能です。
1kWhあたりの電気料金は、ここでは「公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会」が示している目安単価の31円を使用します。6畳用のエアコンに多い消費電力約0.5kWhのエアコンの場合、1時間あたりの電気代は「0.5kWh×31円=15.5円」です。エアコンを寝ている間もつけていた場合、睡眠時間が8時間だったとして、一晩の電気代は15.5円×8時間=124円となります。
これを仮に1ヶ月間続けたとしたら、124円×31日間=3844円です。つまり、寝ている間もエアコンを消さなかった場合の電気代は、比較的小さい6畳用程度のエアコンで、1ヶ月に約3844円かかるということになります。対象畳数の大きなエアコンを使っているなら、同じ使用時間でも消費電力が大きいので、電気代はもっとかかることになるでしょう。
設定温度の管理を徹底! 電気代を節約しながら快適な睡眠環境を確保しよう!
エアコンの電気代は、外気温との差によって大きく変動する傾向があります。一般的なエアコンは室温を設定温度まで調節することに多くの電力を要するため、外気温との差が大きいほど電気代も大きくなってしまうのです。
そのため、電気代を節約しながらエアコンを使いたいなら、外気温との差を考慮しつつ、設定温度を適切に管理しながら使うことが大切です。快適な睡眠環境と節約を両立させるために、工夫してエアコンを使用するようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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